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仙台国際日記

仙台国際日本語学校の日々をお伝えします。

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2019.11
11
いつも「仙台国際日記」をご覧くださいまして、誠にありがとうございます。
2019年9月に当校はウェブサイトをリニューアルいたしました。
それに伴い、「仙台国際日記」も新ウェブサイト内のhttp://www.sjls.ac.jp/blog/index.htmlへ引っ越しいたしました。
今後はそちらにて情報を発信して参ります。
なお、こちらにあります記事は引き続きご覧いただけます。
今後ともよろしくお願いいたします。

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2019.08
27
「この一冊を紐解けば、プロ野球のすべてがわかる。
そんな究極の野球辞典『球辞苑』の編集作業が今、急ピッチで進められている」

とは、NHKのBS1で放送中の「球辞苑」という番組の冒頭の決まり文句。
番組名は『広辞苑』を捩(もじ)ったもので、毎回野球に関するキーワードを一つ取り上げ、
それを多角的に掘り下げ辞典のようにまとめる、野球好きによる野球好きのための番組です。
テーマとなるのはニッチな用語が多く、それ故この番組以外では決して得ることができない
知見に満ちているということで、現役の選手やコーチなどにもファンが多いのだとか。

元球児の私もこの番組が好きでよく観ているのですが、ある時、閃いたのです!
「この手法は日本語教育(当校の定期勉強会)にも応用できるのではないか!?」

ということで昨年の6月、教師陣が一堂に会するスタッフ・ミーティング内の勉強会で、
「第1回『教辞苑』編集会議」を開催、その模様はすでにお伝えした通りです。

前置きが長くなりますが、ここで『教辞苑』について再度ご説明します。
先ほどご紹介した「球辞苑」冒頭の文句を捩れば、最終的な到達目標は、
「この1冊を紐解けば、日本語教育のすべてがわかる。そんな究極の教育辞典」の完成。

でも現実的には、「指導書や研究論文やセミナーなんかでも扱われないテーマを毎回取り上げ、
当校の教師陣の経験や工夫や知識を活字にしてまとめ共有しよう」と、このぐらいですかね。

第1回目(昨年6月)のテーマは「授業開始5分」と「当て方」、
第2回目(昨年10月)は「練習B」と「生教材」でした。
そして第3回目となる今回(7月3日)のテーマは、熟考に熟考を重ねた結果、
「書画カメラの活用」と「叱る」の2つとしました。

IMG_4651.jpg
〈編集会議中、ちなみにこのグループの先生方はみな同姓!〉

当日の流れは以下の通りです。

 ①全体を3つの小グループに分ける。
 ②グループでテーマ1(この日は「書画カメラの活用」)について話し合い、まとめる…約15分
 ③グループの代表者が全体に向けて成果を発表、その後質疑応答…約10分
 ④グループでテーマ2(「叱る」)について話し合い、まとめる…約15分
 ⑤グループの代表者が全体に向けて成果を発表、その後質疑応答…約10分

IMG_4654.jpg
〈各グループの代表者による発表〉

今回も私は会議には深入りせず、時間管理と写真撮影をしながら全体を眺めていたのですが、
さすがは経験豊富な先生方、様々な意見が飛び交い、また、そのまとめ方も見事なものでした。
テーマ2の「叱る」については、「で気付きを与えて変を促すことである」と、
「叱る」の漢字を分解してその定義づけを行ったグループもありました。

あくまで推測ですが、この会だけでもそれぞれに多くの学びを得られたのではないかと思います。
ただ、これは鼻から『教辞苑』という書物を作ることを最終目標にして開催している会議なので、

IMG_4812.jpg

後日、編集会議での成果をもとに、辞典風にまとめ、『教辞苑』ファイルに加えました。
毎度これだけで満足してしまうのですが、制作の最大のねらいは授業に活かす、ということ。
このことを忘れないようにして今後も編集会議を重ね、頁を増やしていきたいと考えています。


(瀬戸)


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2019.08
23
さらに設備充実」という記事を書いたのが、4年前の2015年11月。
さらに、さらに設備充実」という記事を書いたのが、今年の1月。
そして今回、くどいようですが、「さらに、さらに、さらに設備充実」としてお届けします。

お伝えしたいのは、今年度に購入・導入・修繕した3点です。
まずはこちら!

IMG_4805.jpg

新しい教卓です!
以前のものに比べ、
①天板が大きく使いやすくなり、
②キャスター付きになったことで移動がスムーズに、
加えて、③スタイリッシュな見た目が素敵でしょ?

ただ私たちにとって一番うれしいのが、この機能。

IMG_4806.jpg

1枚目の写真の反対側(教師側)から見ると、このように機材を収納できることです。
これまでの教卓には、この収納スペースがほとんどありませんでした。
そのためPCとその対応機材、また書画カメラなどを授業で使いたい場合は、
職員室からその都度教室へ持って行き、授業後に元に戻すという手間がありました。
しかし現在は、機材をこの教卓内にしまえるので(鍵付きです)、その手間が省けました。
なんだそれだけか、と思われるかもしれませんが、塵も積もれば何とやら。
毎回、運ぶ→設置→片付け、となると、これは結構面倒だったのです。
事実、期初の教員会議でこの教卓をお披露目したところ、講師の先生方からは、
羽生選手に向けられたものと勘違いしてしまうほどの歓声と拍手をいただきました。

さて2点目はこちら、上でも少し触れた、書画カメラについてです。

IMG_2427_20190823143157066.jpg

使い方を以前の記事(「さらに、さらに設備充実」)でも紹介しましたが再掲。
「キリンの頭のような部分に付いているカメラで撮影した映像が、
ライブ映像としてスクリーンに(中略)映し出せる」というもの。

これまでは教室が7あるのに対して3台しかなかったのですが、
上でご紹介した教卓の導入を機に、4台を追加購入。
めでたく全教室完備と相成りました。

IMG_4811.jpg

最後の3点目は、こちら。何かわかるでしょうか?
答えは学校の廊下、左がBefore で右が Afterです。
実はこのお盆期間中に張り替え工事が行われ、床がきれいになったんです。
全力疾走でも端から端まで10秒はかかりそうな長さの廊下の床が一新。
これは私たちにも学生にも結構なインパクトがあり、何だか気分も変わります。

進学や重要なテストに向け、教育活動はこれからが山場ですが、
この廊下を見ていれば乗り越えられそうな気になる!…人もいるでしょう。たぶん。

と、このように、当校の教育設備・機材は、ゆっくりと、でも着々と進化を続けています。
このことが、肝心のソフト面の成長を促進していることも、念のため申し添えておきます。

また何か変化がありましたらお伝えします。
タイトルどうしよう…。


(瀬戸)


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2019.08
19
8月1日(木)、作文の授業で午前クラスの学生が俳句・川柳を作りました。
毎年のように書いてもらってはいるのですが、こちらで紹介するのは久々です。
(忙しさにかまけていただけです、すみません)

さて、そのねらいですが、日本ならではの表現形式を知ってもらうことが一つ目。
5・7・5のリズムは、標語やキャッチフレーズなど、身近なところでも使われていますからね。
もう一つが、俳句・川柳を通して、日本語の拍感覚を養ってもらうことです。
この拍感覚に乏しいと、学生たちの言語活動に支障が出かねません。
例えば「びょういん(4拍)」と「びよういん(5拍)」、「ビール(3拍)」と「ビル(2拍)」などは、
拍の長さによって弁別していると言って問題ないと思うのですが、これができないとちょっと困る。
いや、場合によってはすごく困ってしまい、下手をすると大問題に発展しかねません。
そんなようなことから当校では、教育活動に俳句を取り入れているのです。

と、理屈っぽいところもあるのですが、学生も私たちも結構楽しめるというのも事実。
今年も「うーん」と唸ってしまうもの、思わず声を出して笑ってしまうものが数多ありました。
その中から、独断と偏見で選抜した六句がこれです。

IMG_4737.jpg

左から、

・あああって 言いたくなるな 扇風機

・十五夜の 満月の中 祖母の顔

・星を見た 父のウインク 頑張って

・七夕に クラゲのような 吹き流し

・受験やだ 逃げまと(ど)う俺 怒る親

・花火見に 走り続ける 君と僕


余計な説明・解説は野暮というもの、みなさまに解釈はお委ねいたします。
「~扇風機」以外、何となく読み手の想像が入り込む余地を感じるのは、
「形容詞を使わないように」という指導が功を奏したのでしょうか。
いずれも、なかなか味わい深い作品に仕上がったと思います。

他の作品の中にも秀作・傑作があったのですが、今回はこれまで。
もっと読みたい!という方は、下のリンクから過去の作品をお楽しみくださいませ。

▼2011年度
http://sisj.blog91.fc2.com/blog-entry-106.html
▼2012年度
http://sisj.blog91.fc2.com/blog-entry-249.html


(セ)


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2019.07
24
6月24日(火)は、年に2回の校外研修旅行の、今年の第1回目でした。
以前は全員で同じ場所に行っていましたが、学生数の増加と学生の多様化から、
昨年第2回目の研修旅行から、A・Bの2コースから選択できるようにしました。

また、この研修旅行の後には学生たちに感想文を書いてもらうことが恒例で、
今回もほとんどのクラスで、翌日の作文の時間に感想文を書いてもらいました。
その中から、Aコースについてはすでに4クラスのKビンさんの文をご紹介しましたが、
今日はBコースに参加した、2クラスのLォンさん(ベトナム)の作文です。
Aコースと同じく、写真を挿み、振り返ってみます。
(※本文中の下線部分はわかりにくいと思われる箇所、その後の括弧内には、
意味が通るようにこちらで書き直したものを加えました)


バス旅行(Bコース)

6月24日は学校のバス旅行について、その日は雨が降りました。
天気がよくなくても、行きました。

①

 最初、8時30分に仙台国際日本語学校から蔵王御釜まで行きました。
道は険しいので、行く途中で気分が悪くなりました。
でも、外に見ると、景色がきれいだから、気持ちがよくなりました。
木はとても新鮮でした。10時30分ごろ来ました。
バスを降りると寒いし、霞がおおかったです。
何も見えませんでした。
山の周りは真っ白でした、がっかりしました。
私の先生はみんな、心から見るように言われました。笑笑。

②

 12時にレストランで昼ご飯を食べました。
ご飯は見ると、きれいとおいしいかと思ったが、実はおいしくなかったです。
食べた後でちょっとおみやげを買ったり写真をとりました。
おみやげを買う時、私はみんなと先生たちと写真を取りました。
とても楽しかったです。

タイトルなしのコラージュ

 13時20分蔵王こけし館へ行きました。
蔵王こけし館で人形がたくさんありました。
こけしは木のおもちゃです。
とてもきれいでした。

タイトルなしのコラージュ (1)

約1時間後、蔵王ハートランドへ来ました。
みんなはバターの原料をもらいました。
そしたら、バターを一緒に作りました。
まず、牛乳の入った箱を(持)ったままを振りましたが、一回じゃありませんでした。
たくさん降らなければならないと(振らないと)、牛乳が凍り(固まり)ました(ませんでした)。
のこり牛乳はコップに入れました。
箱の中の残りはバターです。
スプーンでバターを取って、お皿に置きて、少し塩を入れて、混ぜ合わせりました。
それから、持って帰られて(帰らせて)くれました。
あと、羊を見に行きますが、雨が降っていたから、行けなかったです。
蔵王ハートランドで買い物しました。
私とゴックさんは食べ物を試しました(試食しました)。
おいしいと無料の両方だから、ゴックさんは食べすぎちゃったです。
すごいですね。
みんなはお土産をたくさん買いました。
きれいでおいしいから、私もたくさん買いました。

タイトルなしのコラージュ (1)

 雨が降っていたので、みんなはすぐに帰ってきました。
すこしでも早く帰ってきたほうがいいと思いました。

 5時ごろに学校へ来ました。
雨がまだやみません。
その日は大変だったけど、楽しかったです。
新しい場所が分りましたから、いいことですよ。

 その日はよくない天気だから、火山が見えませんでした。
また晴れの日もう一度行きたいかな…



そうです、Bコースは終日の雨、霧、雨、雨…。
しかも行程のほとんどが屋外でのものだったので、完全なる不完全燃焼に終わりました。
それでも、写真にあるような笑顔の学生たちに救われました。
ちなみに、2年前に訪れたときは、こんな感じでした。
当時の学生は蔵王を「世界の天国」と称賛していたのですが…。
いつかこの雨辱を、いや雪辱を果たします!

さて、次回の研修旅行は11月ごろ。
これまでの経験を参考にしつつも、新しいことを取り入れられればなと考えています。
最後になりますが、実施にあたりお力添えいただきました皆様、本当にありがとうございました。


(セ)


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2019.07
05
6月24日(火)は、年に2回の校外研修旅行の、今年の第1回目でした。
以前は全員で同じ場所に行っていましたが、学生数の増加と学生の多様化から、
昨年第2回目の研修旅行から、A・Bの2コースから選択できるようにしました。

また、この研修旅行の後には学生たちに感想文を書いてもらうことが恒例で、
今回もほとんどのクラスで、翌日の作文の時間に感想文を書いてもらいました。
ここではその中から、Aコースの旅行に参加した4クラスのKビンさん(インドネシア)
の感想文に写真を挿み、振り返ってみます。

Aコース
 6月24日、日本語学校の旅行が行われました。
私はAコースで、岩手県の猊鼻渓中尊寺に行きました。
朝8:30時、学校からバスで出発して、猊鼻渓まで1時間半ぐらいかかりました。

①

 猊鼻渓に着いて、みんなが船に乗って、川を通り始めました。
川の両側にたくさん大きくて、美しい岩が並んでいました。
岩で緑の植物もたくさん生えたので、景色がとてもきれいでした。
渓谷の中で舟を降りて、もっと深くまで歩きました。
あそこにきれいな、漢字を彫った石を買て、近の岩にある穴に投げられます。
石が入れたら、彫られた漢字が叶えるということです。
私は石をいれられなかったの上、投げたとき、うでわも川に飛んでしまいました。
その後、昼ご飯のため、船着場に戻りました。
戻りながら、舟のこぎ手は歌いました。
曲と景色と一緒に経験すると、気持ちが落ち着きました。
本当に素晴らしいところでした。
友達とインターネットによると、秋に紅葉で猊鼻渓がもっときれいそうなので、
秋にまた行きたいです。

②

 今回のお昼ごはんはお弁当でした。
エビフライ、焼きさば、わらび餅もあって、全部美味しかったです。
食べながら、みんなも楽しく話したり、歌ったりして、とても賑やかでした。
食べ終わってから少し時間があって、お土産を買いに行って、バスに戻りました。

③ (1)

 次の所は中尊寺という古いお寺でした。
バスから降りて、お寺に歩きました。
お寺に向かう道は険しくて、山登りのように歩きました。
上から素敵な平泉町の景色が見えます。
中尊寺はとても立派な建物でした。
木彫もきれいし、古いのに建築も強そうでした。
雨で屋根も銀のようにキラキラしていました。
中尊寺だけではなく、周りにたくさん小さいお寺もあります。
隣のお寺は目が悪い人に向けでした。
私は目が見えない弟のために祈って、どうやって願いが叶えられるでしょうか。
このお寺の下にたくさん蟻地獄がいるのを瀬戸先生に教えていただきました。
蟻地獄のことも勉強になって、おもしろかったです。
近に、小さいお土産屋で色々な木から贈り物を売られました。
店員は私に色々な日本語で木の名前を教えてくださいました。
きれいな鉄刀木(タガヤサン)から作ったうでわを見つけて、猊鼻渓に消えたうでわのかわりに、
新しいのを買えるのがうれしいかったです。
博物館と神社もありましたが、時間が足りなかったので、すぐバスに戻りました。

⑤ (1)

 15:30時、仙台に帰り始めて、17時前に学校に着きました。
とても疲れましたが、先生と学生たちのおかげでこの旅行は本当に楽しくて、
忘れられない経験をできました。


原文のままですので、多少の読みにくさはあるかと思いますが、なかなかの出来。
全体的な行程に個人的な経験を織り交ぜ、彼しか書けない唯一無二の文に仕上がっています。
上のKビンさんの文中にも名前がありますが、私はこのAコースに添乗、引率しました。
当日は雨模様でしたが強くはなく、かえって情緒や歴史を引き立ててくれたように思います。
(※当日の写真はこちらから!)

果たしてもう一方のBコースは!?
乞うご期待!


(セ)


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2019.05
08
「楽」をテーマに、今年の2月に開催した校内日本語弁論大会。
前半の部についてはすでにまとめましたので、ここからは後半の部に移ります。
4人の学生のスピーチを、当日の発表順に、審査結果も添えてご紹介していきますね。



⑥TRINH THI DIU(7クラス ベトナム 2018年4月入学)
「チャレンジを楽しめるようになりました」優秀賞受賞



⑦LUONG DAN VY(7クラス ベトナム 2018年10月入学)
「楽観的に生きる方法」



⑧DINH THI HIEN(1クラス ベトナム 2017年4月入学)
「留学生には気楽が必要」DINH THI HIEN



⑨朱 榮石(1クラス 韓国 2017年10月入学)
「歌から学ぶ楽しみ」最優秀賞受賞
※スクリプトはこちら

前半の部と合わせ、これで全9人の学生のスピーチが終了。
審査員の先生方が別室で審査をする間、会場では3組による余興が行われました。

IMG_3183.jpg

余興①
1クラスZンさん(左)、とS藤先生(右)と二人のお師匠さん(中)によるクラリネット演奏。

IMG_3202.jpg

余興②
4クラスCンさんによる歌の披露。

IMG_3220.jpg

余興③
Jュリさん率いる、8クラスの学生たちによる合唱。
いずれも大変盛り上がり、場をつないでくれました。

IMG_3302.jpg

さてザっとお伝えしてきた今年の弁論大会、これからまとめに入ります。
例年は、この約1か月後に卒業する学生たちが弁士の大半を占めるのですが、
今年はもう1年当校で学ぶ(=入学後1年に満たない)学生が、数多く本選発表を果たしました。
その割合は、これまででは異例中の異例の9人中な、な、なんと4人。
で、何が言いたいかというと、来年は過去最高の大会になるのではないか、ということ。
令和初の来年の当校の弁論大会、大いにご期待ください!
(※この日の写真はこちらから)

(セ)


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2019.05
08
当校では毎年度末に、学習段階が中級以上の学生たちに対しスピーチの授業を行っています。
その理由は、スピーチが様々な言語の技能を必要とする「学習の総まとめ」であるからです。

また、学習の成果である日本語に乗せた学生たちの想いを、学外の方々にも知っていただこうと、
クラス予選を勝ち抜いた精鋭たちによる校内弁論大会を、一般公開という形で開催しています。
昨年度は以前お知らせした通り2月28日に開催し、大変な盛り上がりを見せました。

IMG_3245.jpg
〈当日の会場の様子。200人を超える観客〉

この晴れの日を迎えるまで、弁士の学生はもちろん、我々教職員も努力の上にも努力をし、
準備の上に準備を重ねて参りましたので、この成果を最大限多くの方々にお届けしたい!
ということで当日の動画をYouTubeで公開、それを今回まとめましたので是非ともご覧あれ!

おっと言い忘れていましたが、当校の弁論大会は、例年漢字1字をテーマにしています。
今年のテーマは「楽」、タイトルや内容にその意が様々な形で取り入れられています。
では、大会当日の発表順に、簡単にご紹介していきます。
軽い「ネタばれ」感がありますが、結果も付け加えました、それではどうぞ!



①UPADHYAY SUMAN(4クラス ネパール 2017年11月入学)
「楽しい生活のために必要なもの」優秀賞受賞



②KAFLE EK NARAYAN(2クラス ネパール 2017年7月入学)
「楽しんで考えればどんな問題でも簡単にできる」



③曽 志強(7クラス 中国 2018年4月入学)
「タトゥーがもたらしてくれた楽しみ」
※スクリプトはこちら



④楊 采容(7クラス 台湾 2018年4月入学)
「心から楽になりました」優秀賞受賞
※スクリプトはこちら



⑤ALE BABU RAM(2クラス ネパール 2017年10月入学)
「気楽」校長賞受賞

ここまでが前半戦、9人中5人の発表が終わりました。
後半の模様は、また改めてまとめ、ご紹介いたします。
続く―。


(セ)


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2019.04
17
仙台観光国際協会さん主催で行われている国際理解プログラム
当校では2016年度から、同プログラムに学生を講師として派遣しています。

派遣までの流れとしては、

 ①小学校などの団体から仙台観光国際協会さんへプログラムの申込みがあり、
 ②協会の担当者の方がその申込みを振り分け、そのうち何件かが当校に。
 ③依頼元の団体と当校で日程や内容等を調整し、実施可能なら事前に打合せ。
 ④そして学生の中から講師を選び、資料等を準備させ、何度も練習を繰り返し、
 ⑤ようやく当日、派遣(教師1名が引率)

と結構な人と時間と手間がかかることなので、そう多くお受けすることはできないのですが、
昨年度もご依頼をお断りすることなく計5回、のべ18名の学生を派遣することができました。
Facebookではその都度、その様子を写真とともにご紹介してきましたが、
こちらではその5回分をまとめて、ざっと振り返ってみたいと思います。


①鹿野小学校(11月20日)

①

●講師
…1クラスのPレウさん(タイ)、Zンさん(中国)、
Uニスさん(フィリピン)、2クラスのAレさん(ネパール)
●対象
…6年生
●その他
…授業後は給食もご馳走になりました。
また後日、子どもたちが書いたお礼の手紙をいただきました。
▼当日の写真
https://www.facebook.com/pg/sendai.japanese/photos/?tab=album&album_id=2474113485994179


②人来田中学校(11月27日)

②

●講師
…Rヴィンさん(スリランカ)、Uニスさん(フィリピン)、Dゥさん(ベトナム)、Yウさん(台湾)
●対象
…2年生と3年生
●その他
…講師による自己・自国紹介の後、生徒さんたちの英語学習の一環として、
生徒さんが地域や学校、自己の紹介を英語でし、当校の学生がそれを聞き、
質疑応答などのやりとりを、これも英語で行う活動にも参加。
▼当日の写真
https://www.facebook.com/pg/sendai.japanese/photos/?tab=album&album_id=2484126341659560



③東四郎丸小学校(12月11日)

③

●講師
…1クラスのSビンさん(ネパール)、2クラスのIンマさん(スペイン)、
7クラスのGェルマナさん(イタリア)とIルマさん(インドネシア)
●対象
…3年生と4年生
●その他
…小学校の先生方からは、
「ご自身のことや自国の文化などについてパワーポイントなどで丁寧な資料を準備していただき、
目から情報が入ることの多い子供達にとって分かりやすいものでした。
おかげさまで、担任も子供達にとっても、とても楽しく有意義な時間となりました。」
とのお言葉を後日メールでいただきました。
▼当日の写真
https://www.facebook.com/pg/sendai.japanese/photos/?tab=album&album_id=2513403738731820


④第一学院高等学校仙台キャンパス(2月26日)

④

●講師
…7クラスのDュウさん(ベトナム)とIルマさん(インドネシア)
●対象
…1~3年生の約40名
●その他
…これが3年目にして初めての高校訪問。
またこの日の様子は、第一学院仙台キャンパスさんのブログでも紹介されました。
▼当日の写真
https://www.facebook.com/pg/sendai.japanese/photos/?tab=album&album_id=2665839796821546


⑤鶴谷東小学校(3月12日)

⑤

●講師
…1クラスのAメさん(カメルーン)、Iザベルさん(アメリカ)、
7クラスのYウさん(台湾)とGェルマナさん(イタリア)
●対象
…1年生約40名
●その他
…授業後は給食もご馳走になりました。
また後日、子どもたちが書いたお礼の手紙をいただきました。
ちなみに、鶴谷東小学校への訪問は、これが3年連続3回目でした。
 ・2016年度の訪問の様子
 ・2017年度の訪問の様子
▼当日の写真
https://www.facebook.com/pg/sendai.japanese/photos/?tab=album&album_id=2733680450037480


以上、2018年度に派遣・訪問した5校でした。
上述の通り、実施までは結構大変なのですが毎回思うのは「やってよかった」ということ。
それは「地域社会の役に立っていることを直に感じられるから」ではないかと思います。
また講師を務める学生にとっては、日本社会(の一部)を知ることにもなりますし、
学習中の日本語を意味や目的、あるいは使命感を伴って使う得難い機会にもなっています。
おそらく学生たちは私以上に「やってよかった」と思っていることでしょう。

ということで当校では今年度も、できる限り多くの学生を派遣したいと考えています。


(セ)


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2019.04
02
2月28日に開催した今年度の弁論大会
「楽」をテーマに、クラス予選を勝ち抜いた9人の弁士が熱弁をふるいました。
また、3組が歌や楽器の演奏を披露し、こちらも大いに盛り上がりました。
弁士のスピーチは後日動画としてお届けする予定ですが、ここでは原稿を公開します。

当日登壇した学生のものはもちろん、惜しくもクラス予選で涙を飲んだ学生の原稿の中にも、
非常に素晴らしい出来のものが相当数ありましたので、順次ご紹介していきます。
原文そのままですので、多少の読みにくさはあるかもしれませんが、是非ご一読ください。


 
歌から学ぶ楽しみ JU YOUNGSEOK(Korea) 
本選出場 最優秀賞受賞 

IMG_3174.jpg

 皆さん!皆さんは学校以外で日本語を勉強する時、どのような方法で学んでいますか?例えば日本の映画やドラマやアニメを見ながら、またはアルバイト先でお客さまや同僚との話で自然と教わっていると思いますが、どうでしょうか。
 私はインターネットのユーチューブから日本の歌を通じて漢字や単語の意味を覚えています。実は高校時代からヨーロッパのダンスミュージックが好きで今でもよく聞いていますが、一昨年10月に日本に来てから偶然に演歌を聞き、興味を持ち始めました。
 ある日、知人から紹介されて仙台福沢市民センターで行われたバレーボールに参加したことがありました。練習と試合が終わってから一緒に参加した人たちに誘われて、カラオケがあるスナックに行くようになりました。そこではみんなが食べて飲み、歌いますが、歌が下手な私は少し食べて飲んで他の人の歌を聞くことだけでも満足していました。
 でも隣の人から「次はジュさんの順番ですよね~1曲歌って下さい」と言われ、「すみません。私は歌が下手だし、漢字も読めないんですよ」と言ったら向こうのおじちゃんが「大丈夫!大丈夫韓国の歌もあるから遠慮しないで歌って下さいね~」とか「ジュさんの歌も聞きたいなぁ~是非聞かせて下さい」などの周りの雰囲気に負けてしまい、仕方なく私が知っている唯一のとても古い日本の歌「街の灯がとてもきれいねヨコハマ~ブルーライトヨコハマ~あなたと二人幸せよ~」というイシダあゆみさんの歌を今と同じように緊張したままでやっと歌いました。
 歌が終わってからすぐにみんなから「うまい!上手ですね~」と言われ、大きな拍手をもらいました。ところがその「うまい!上手ですね~」という本当の意味はあなたは外国人なのに日本の歌が歌えるね~との意味とかもうちょっと頑張れなどの応援とお世辞だと思いました。私はその意味を感じたからもっと恥ずかしくなってしまいました。それと共に心の中では残念だなぁ~韓国の歌を歌ったら、もっとよかったと思いながらも、もう終わったからいいや~などの色々な考えが頭の中で出て来ては消えていったのです。
 その日がきっかけになって、ユーチューブで聞いた歌の内容を知るために1番から3番までの歌の歌詞を紙に書きました。その中で分からない漢字や聞いたことない言葉があると、辞書を引きながら単語の意味を調べて何度も繰り返し、歌を聞いてみて、書いて、覚えました。
 歌の歌詞の内容が分からないのに歌っても歌がうまくならないし、私にとってそういう勉強の方法が普通の覚え方より漢字や単語の意味がもっと簡単に覚えられました。
 私は他の学生より少し年上だから普通のやり方ではどんなに一生懸命に覚えても次の日になるとすぐに忘れてしまい、いくら考えても思い出せない場合が多いです。
 偶然に演歌1曲から始めて、1年ぐらい過ぎた今は、北島三郎さんの北の漁場、香西かおりさんの無言坂、千昌夫さんの北国の春などの約50曲以上の演歌を覚えています。
 そのうち日本の演歌がだんだん好きになって歌を通じながら楽しく日本語を学んでいます。
 私は外国語を勉強するのに最も必要なのは興味を持って、その興味を失わないこと!もちろんそのためには面白く、楽しくなければ長く続けられないと思います。
 必ずしも歌ではなくても、何でも一つ日本に関心を持って自分に合う方法を見つけ、それを通じて楽しく日本語を学ぶことは皆さん、どうでしょうか?




今年度の弁論大会で最優秀賞を受賞したジュさんの原稿でした。
非の打ちどころのない、という言葉はこういう時に使うものなのでしょう。
現在の体制で弁論大会を行うようになって8年目になりましたが、
おそらくジュさんと比肩するレベルのスピーチはこれまでなかったはず。
一言だけ付け加えますと、下線を引いた箇所は実際に歌ってくれたということです。
その歌声も、演歌独特の節がきいていて素晴らしいものでした。

後日動画も公開予定ですが、もう本当に素晴らしかったと言うしかありません。
ぜひともご覧ください!

長々続けてきましたこのシリーズも、これで(今年は)おしまいです。
お付き合いいただきまして、誠にありがとうございました。


(セ)


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2019.04
02
2月28日に開催した今年度の弁論大会
「楽」をテーマに、クラス予選を勝ち抜いた9人の弁士が熱弁をふるいました。
また、3組が歌や楽器の演奏を披露し、こちらも大いに盛り上がりました。
弁士のスピーチは後日動画としてお届けする予定ですが、ここでは原稿を公開します。

当日登壇した学生のものはもちろん、惜しくもクラス予選で涙を飲んだ学生の原稿の中にも、
非常に素晴らしい出来のものが相当数ありましたので、順次ご紹介していきます。
原文そのままですので、多少の読みにくさはあるかもしれませんが、是非ご一読ください。



食事のときの楽しいこと YUAN KUNHUA(China) 

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 日本に来て一番驚いたのは食事の前後の言葉です。例えば、日本人の習慣は食事を始める時「いただきます」といいます。そして、食事が終わる時「ごちそうさまでした」といいます。
 日本に来たばかりの時、友たちと仙台駅の近くのおでん料理店で食事をしました。料理店の主人は70代のやさしい爺さんでした。あの時、わたしたちは一番奥の席を選びました。隣の席に二人の中学生が座っていました。二人はおでんを食べる前に少し大きい声で「いただきます」と言いました。そして、食べ終わった時席を離れて会計をする前にお爺さんに「ごちそうさまでした」と言いました。私はあの時少しショックを受けて、完全に日本ドラマや映画のシーンかと思いました。自分にとって、他の人がいる場所で、そんな大声で「いただきます」と言うことが少し恥ずかしいと思うのです。
 その時、好奇心を持ちネットでその二つの言葉の意味を調べました。「いただきます」には、2つの意味があります。1つは、食物の製造者に感謝です。2つめは、食材への感謝です。そして、「ごちそうさまでした」は、いろいろと大変な思いをして食事を準備してくれた方への感謝と食材に対する感謝です。両方も感謝の気持ちを込めています。中国では、この感覚の言葉もあります。
 普通外食の時は言葉はありません。例えば、友だちの家に遊びに行った時、友達がいろいろな食材を準備して美味しく料理を作ってくれました。その時は帰る前に感謝を込めて、「多謝款待」を言いました。それは、「ごちそうさまでした」と同じ意味の中国語の言葉です。でも、店で食事する時、お店に入ってから、会計をするまで、何も言いません。そして、感謝の気持ちも持っていないと思います。
 「いただきます」「ごちそうさま」には日本人の習慣ではなく、日本人の考え方や食文化が反映されているのです。その文化の違いを理解しなければなりません。でも今楽しくて、この言葉の意味が理解できました。
 私は、日本で、楽しいことを楽しみ続けます。




私たちが普段何気なく使っている言葉に、違う角度から光を当てたYUAN(日本名:高橋)さん。
古典芸能やサブカルチャーなどの、わかりやすくて目立つものからだけではなく、
このような日常的な事柄からも、学生たちは文化の差異を感じていることがよくわかります。
「外食の時は言葉はありません」というのも、そこに金銭の授受があり、その中で「感謝」の表現は
果たされている、だから言わないのだ、と考えれば、非常に合理的だと捉えることもできます。

作文を含め学生とのやりとりの中で新たな学び、発見がある。
そんな、この仕事の魅力の一つが、存分に詰まった文章であるように思えます。


(セ)


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2019.03
29
2月28日に開催した今年度の弁論大会
「楽」をテーマに、クラス予選を勝ち抜いた9人の弁士が熱弁をふるいました。
また、3組が歌や楽器の演奏を披露し、こちらも大いに盛り上がりました。
弁士のスピーチは後日動画としてお届けする予定ですが、ここでは原稿を公開します。

当日登壇した学生のものはもちろん、惜しくもクラス予選で涙を飲んだ学生の原稿の中にも、
非常に素晴らしい出来のものが相当数ありましたので、順次ご紹介していきます。
原文そのままですので、多少の読みにくさはあるかもしれませんが、是非ご一読ください。


 
タトゥーがもたらしてくれた楽しみ ZENG ZHIQIANG(China) 
本選出場 奨励賞受賞

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 私の体に入れ墨がみっつあります。入れ墨というのは英語でタトゥーのことです。初めて日本に来る時、友達に日本で入れ墨がある人はヤクザや不良少年だ。日本人はそんな人を怖いと思うよと言われました。最初それは友達の冗談だと思いましたが、日本に来てから、私の入れ墨についていろいろなハプニングがおきて、だんだんそれは冗談じゃないとわかりました。
 日本に来て初めて、松島の温泉に行った時のことです。温泉に入っている時、周りの人が変な目で私を見ていますから、おかしいと思いました。後で友達が、日本でタトゥーがある人は温泉に入ることができないと言うことを教えてくれました。
 私はおどろきました。中国では今若い人はタトゥーをしている人が多いです。ネックレスやイヤリングをするのと同じです。ただおしゃれをしたい。かっこよくしただけなのです。だから、日本では温泉に入れないほどタトゥーがきらわれていることにびっくりしました。
 それから、夏に半袖を着て街をぶらついている時にも隣の人がじろじろと私の腕を見ていました。そして私がショッピングをしている時、パトロールしていた警察官が私の前にきて、身分証明のカードをみせるように言いました。それで私外国人だから、在留カードしかないと言いました。その警察官は私の在留カードを見た後で私からはなれていきました。タトゥーとしていると日本では本当に悪い人だと思われるのです。このようにタトゥーをしていると困ることが多いですが楽しいこともあります。
 私はネットでアルバイトを探しました。一週間ほどの時間に適当な店が見つかりました。居酒屋ではたらきはじめました。
 面接でタトゥーがあることを店長に言いました。でも店長は「大丈夫ですよ」と言ってくれました。それから、働き始めて、出勤するたびに店長は「えー不良少年が来たぞう」と言います。私は私のタトゥーで、こわい人たちから、この店を守ってるのだから、「早くそのお金を払え」とこたえています。店長は冗談が好きなので、私はこのような会話にもう慣れました。この店長とバイトする時はとても面白いです。
 店長はいつも私に「タトゥーがあるからといって絶対悪い人じゃない、タトゥーがないからといって絶対いい人じゃない」と言ってくれました。今まで、タトゥーがあるだけで悪い人だと思われることが多かったですが、この店長はそんなことはありません。私のタトゥーをみるのではなく、私の中味をみてくれているのです。
 それがとてもうれしくて、楽しいです。タトゥーがあったから、このような店長と出会うことができました。だから、タトゥーは悪いことばかりでなく楽しいことも、私にもたらしてくれました。




写真は大会当日のもので、タトゥーを見せるために半袖で発表をしてくれました。
小さくですが、右腕にそれがあるのがおわかりいただけるでしょうか。

日中の入れ墨に対する価値観の違いを、特に日本では悪い印象を持たれがちだ、
ということを強調して、自身のエピソードを交えながら話してくれました。
でもそこで終わりではなく、アルバイト先の店長との出会い以下の部分で、
そんな状況下でも楽しみを見出すことができたと結んでいるところが評価され、
午後クラスながら見事本選出場を勝ち取りました。

約200名を前に発表した際は緊張してしまったようで実力を出し切れませんでしたが、
そのあたりを克服して、来年また、いい話を聞かせてもらいたいと思います。


(セ)


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2019.03
28
2月28日に開催した今年度の弁論大会
「楽」をテーマに、クラス予選を勝ち抜いた9人の弁士が熱弁をふるいました。
また、3組が歌や楽器の演奏を披露し、こちらも大いに盛り上がりました。
弁士のスピーチは後日動画としてお届けする予定ですが、ここでは原稿を公開します。

当日登壇した学生のものはもちろん、惜しくもクラス予選で涙を飲んだ学生の原稿の中にも、
非常に素晴らしい出来のものが相当数ありましたので、順次ご紹介していきます。
原文そのままですので、多少の読みにくさはあるかもしれませんが、是非ご一読ください。



日本語を楽しく勉強します LI BINGYU(China)

李

 日本語の勉強を始めて半年になりました。いつも「日本語の勉強はどうですか」と聞かれると、「あまり簡単ではないです」と答えていました。日本語を勉強して、いくら努力しても、よい成果は上がりません。ですから日本語が上手に使えるようになるためには、自分に合った楽しい日本語の勉強の方法を見つけるのが大切だと思いました。
 私は日本へ来たばかりの頃、日本語は全然話せません、聞いてわかりません、だから日本人と話すとき、とても緊張しました、その頃は本当に大変でした。
 学校で勉強した内容はうちでもう一回復習していました、友達に借りたの単語の本は毎日20個ぐらい暗記しました。しばらくして、ある日、家に帰ろうと地下鉄を待っているとき、となりの人の話の意味が突然わかりました、びっくりしました、意味はだいたい分かりました、これは本当ですか、自分が信じられなかったです。
 でも、地下鉄で毎日放送されている同じ内容が、少しずつ理解できました。それ以来、日本語の勉強たいする興味がもっと高くなりました。生活の中で、野菜や動物の名前とか、日本人がよく使う言葉とか、聞いたらすぐ携帯電話のノートにメモしていました、そして、それをよく見ました。アルバイトのときも、知らないの言葉を聞いたら、日本人の同僚に教えてもらって、ポケットの中にいつも入れている小さいノートに書いて、帰ったら、もう一回暗記していました。日本での生活はだんだんいろいろわかるようになり楽しくなりました、緊張しなくなりました。
 日本語を勉強する最良の方法は自分に合う方法を見つけることです、どんな方法で勉強しても、自分が楽で楽しいと感じることが大切なのです。私は今、日本へ来たばかりの頃より、日本をよく知っています、将来は日本で暮らしたいです、だから、もっとも努力して日本語を勉強しなければなりません、そのためにも、これからも自分に最適な方法を考えて勉強していきたいです。
 みんなさんの日本語の勉強はそうですか、楽しいですか、どんな方法で勉強していますか。




外国語を学ぶ苦労と工夫、そして歓びがこちらに伝わってきます。
私は経験したことがないので共感することができませんが、
「となりの人の話の意味が突然わかりました」とあるように、
外国語が「わかる」から「わからない」へは、ある転換点が存在するのかもしれませんね。
これは今後、学生たちを指導していく上でも役立ちそうな、示唆に富んだトピックだと思います。
勉強になり、考えさせられもしました。


(セ)


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2019.03
22
2月28日に開催した今年度の弁論大会
「楽」をテーマに、クラス予選を勝ち抜いた9人の弁士が熱弁をふるいました。
また、3組が歌や楽器の演奏を披露し、こちらも大いに盛り上がりました。
弁士のスピーチは後日動画としてお届けする予定ですが、ここでは原稿を公開します。

当日登壇した学生のものはもちろん、惜しくもクラス予選で涙を飲んだ学生の原稿の中にも、
非常に素晴らしい出来のものが相当数ありましたので、順次ご紹介していきます。
原文そのままですので、多少の読みにくさはあるかもしれませんが、是非ご一読ください。



心から楽になりました YANG TSAERONG(Taiwan) 
本選出場 優秀賞受賞

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 突然ですが、留学生の皆さん、どうして日本に来たんですか。日本語を勉強するためですか、日本の生活を体験したいからですか。日本で仕事をしたいからですか。実は私、最初は現実逃避のために日本に来たんです。台湾で大学をすでに卒業した私、人生の道で迷子になっていました。仕事を始めましたが、好きではなかったので、辞めて、これからどうするかもわかりませんでした。ただ毎日家にいて、なにもしない、目標もない。これは日本語で「ニート」と言われています。皆さんどう思いますか。これは楽ですか?勉強も、仕事も、何もしていないのだから、きっと、楽な生活だと思うでしょう。
 ニートみたいな生活って、体はとても楽だし、上司には叱られないし、毎日何もしなくてもいいし、暇です。でも、実はストレスは大きいんです。ニートの中には、好きでニートをしている人がいるかもしれません。でも、私と同じように、本当はこんなで生活はだめだ、なんとかしなければ、と思っている人が多いと思います。両親に叱られなかったですが、私はもう子供ではないし、親もだんだん年をとって、体はもうそんなに強くないです。しかしもう20歳過ぎの私は仕事もしないで、まだ親を心配させていて、親不孝だと思っていました。自分はだめな人間で、なにもできない自分のことが嫌いでした。体は楽でも、心が、全然楽じゃないんです。色々迷っていたとき、友達に「日本が好きでしょう?これをチャンスにして、日本に留学して日本語を学びながら自分の将来について考えてみたら?」と言われました。ですから勇気を持って、日本に来ました。
 最初来たときなんでも新鮮だと思いました。でも私は日本語がまだ下手で、なにも知りませんでした。在留カードも銀行口座も自分一人で申し込みました。係員は早口で説明したので、私はあまり理解できませんでした。だから苦笑いをするしかなかったので、区役所の人は私が理解できないことをわかったでしょう、今でも私はわからないことがあると、いつもこの変な表情をしてしまいます。
 また、初めて日本に来た日は去年の4月で、なだ寒い日でした。私はまだ布団を買っていなかったので、夜寝るときはとても寒かったです、コートしかなかったので、全然寝られませんでした。ある日、寮の管理人さんにその話を言ったら、「え?エアコンつけなかったの?」と言われました。私はびっくりしました。台湾の冬はそんなに寒くないですから、エアコンは大体冷房だけです。日本のエアコンに暖房があることに気付きませんでした。
 こんなふうに、日本にきてからは、失敗の連続です。日本語もまだまだです。
 でも私はこの留学生活に満足しています。なぜなら、毎日一生懸命やっているからです。今アルバイトもしているし、時々日帰り旅行に行ったり、日本人の家にホームステイもしました。小説とか漫画とか、アニメやドラマを見ることで日本語を学んでいます。そして私は一人ではなく、色々な国から来た友達、みんなと一緒に頑張っています。日本へ来て、新しい経験がたくさんできました。
 ニートをしていたころの自分は、嫌いでした。何もしない、何もできませんでしたから心は苦しかったです。今は、日本へ来て、目標をみつけて、頑張っているので、前より少し自分のことが好きになりました。困った時には留学生の友達と助けあったりします。こんな私でも、だれかの役に立つことができている、自分でそう思っています。これからも頑張り続けよう!文化の違いにとまどうこともありますが、日本の毎日の経験は私を大きくかえてくれました。そして、今、私は心から楽になりました。




私事ですが今朝電車の中で、日本は「逃れの国」であるというコラムを読みました。
そこには、「日本は今、世界中の誰にとっても安全で快適な『逃れの国』という評価を得つつある」とありました。
賛否あるとは思いますが、日本は今、宗教間・国家間の緊張や紛争から逃れられる国だ、というわけです。

そのコラムの内容と、楊さんの上の文章はもしかしたら結びつけてもいいのかもしれません。
彼女にとっても日本は、ニートという負の状態から逃れるための場所だったのではないでしょうか。

来日前の彼女については上の文章以外、全くと言っていいほど知りませんが、
約1年前に来日してからの彼女は、私が見る限りでは非常に楽しそうな様子です。
小学校、中学校での国際理解教室の講師も務めるなど、イベントへの参加も積極的です。
タイトル通り、日本留学がきっかけで彼女の心がいい方向に大きく変わったのであれば、
教師という立場からだけではなく、「逃れの国」の一員としても、非常に嬉しく思います。


(セ)


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2019.03
22
2月28日に開催した今年度の弁論大会
「楽」をテーマに、クラス予選を勝ち抜いた9人の弁士が熱弁をふるいました。
また、3組が歌や楽器の演奏を披露し、こちらも大いに盛り上がりました。
弁士のスピーチは後日動画としてお届けする予定ですが、ここでは原稿を公開します。

当日登壇した学生のものはもちろん、惜しくもクラス予選で涙を飲んだ学生の原稿の中にも、
非常に素晴らしい出来のものが相当数ありましたので、順次ご紹介していきます。
原文そのままですので、多少の読みにくさはあるかもしれませんが、是非ご一読ください。



日本に楽しかったことです LUU THI HOA (Vietnam)
 
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 日本へ来たばかりの時の楽しかったおもいでについてお話したいと思います。
 それは初めて日本へ来た日です。私は友達と一緒に仙台へ勉強のために来ました。仙台空港にせんぱいがむかえに来てくれました。それから電車で仙台市へ行きました。アパートについた時はもう暗かったですからみんなであしたの朝一緒に学校へ行こうと思っていました。でもあしたはせんぱいは用事があって私たちは自分で学校へ行かなければなりませんでした。道と日本語がわかりません。ですからとても早く起きました。本当にどうやって行ったらいいかわかりません。だから学校へタクシーで行こうと思いました。その時実はちょっとだけ日本語が話せました。運転手さんに学校の住所が書いてある紙を渡して「ここに行きたい」と言いました。私たちは安心して、話しながらけしきを見ました。でも10分…20分まだ学校へつきません。運転手さんは「道をまちがえたようです」と言ってから運転手さんは学校に電話で連絡しました。でもまだ道を間違え続けていました。わたしたちはだんだん不安になりました。学校に行けない。どうしよう。初めての日に、こんな失敗をして、悲しくなりました。
 でも、その時です。
 私たちはタクシーのまどから仙台の春のけしきを見ました。桜がまんかいで、ほかにも、いろいろな花がさいて、とてもきれいでした。仙台の町もすてきです。天気がよくて、空もきれいでした。
 私たちは道にまよったことを忘れて、春のけしきを楽しみました。写真もたくさん撮りました。
 そして、私たちは1時間以上もかかって学校につきました。遅刻しましたが、私たちの気持ちはとても楽しかったです。
 タクシーの運転手さんも、とても親切にしてくださいました。
 学校まではとても長い道になってしまいましたが、それは私たちの初めての旅行になりました。はじめてみた日本の春は、本当にきれいでした。日本へきて、楽しかったことはなんですか、と聞かれたら、私は日本へ来た次の日、不安なきもちをふきとばしてくれた、仙台の春を思い出します。
 みなさんの楽しい思い出はなんですか。




添削をなさった先生のご苦労を感じずにはいられませんが、それでもいい文章ですね。
桜を目にしたときを境に心情が一変した様子がよく伝わってきます。

ホアさんが来日、入学してから間もなく1年。
今年の仙台の桜は4月8日頃満開と予想されています。
ちょうどその日は来年度4月期の入学式の日。
今年も桜は、日本へ来たばかりの学生たちの心を、また明るくしてくれることでしょう。


(セ)


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2019.03
22
2月28日に開催した今年度の弁論大会
「楽」をテーマに、クラス予選を勝ち抜いた9人の弁士が熱弁をふるいました。
また、3組が歌や楽器の演奏を披露し、こちらも大いに盛り上がりました。
弁士のスピーチは後日動画としてお届けする予定ですが、ここでは原稿を公開します。

当日登壇した学生のものはもちろん、惜しくもクラス予選で涙を飲んだ学生の原稿の中にも、
非常に素晴らしい出来のものが相当数ありましたので、順次ご紹介していきます。
原文そのままですので、多少の読みにくさはあるかもしれませんが、是非ご一読ください。



苦楽の生活をしましょう ANGGRAENI IRMA(Indonesia)

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 初めて取り組むことは、いつも苦しくて大変ですね。
 たとえば、ここにいるみなさんは、ほとんど自転車にのることができますね。でも、初めて自転車に乗った日のことを思い出してください。どうでしたか。なんかいも転んだり、ぶつかったり、大変だったでしょう。もうやめようと思ったかもしれません。でも、たくさん練習をしてまっすぐ転ばないで、自転車に乗れたときに、どんな気持ちでしたか。とても、気持ちがよかったですよね。
 わたしにとって最近いちばん苦しいものは漢字です。インドネシアはアルファベットを使う国ですから、日本語学校に入る前に漢字をぜんぜん勉強しませんでした。そのとき、わたしは漢字が十字しか知りませんでした。ひつようですが、大事じゃないと思いました。
 初めて日本に来て、はねだ空港についたとき、空港の中で、漢字は必要ありませんでした。全部、英語の訳がついていたので、やっぱり、漢字はそんなにできなくても大丈夫かなと思いました。
 仙台について、生活をはじめると、どこでも、なんでも漢字です。レストランのメニューも、コンビニの商品に書いてあるのも全部漢字です。
 わたしはイスラム教徒なので、食べてもいい食物がきまっています。だから、一つ一つの食べ物に、どんなものが入っているか、調べなければなりません。でも、日本の食べ物には、全部漢字で説明がありますから、本当に困りました。ここからわたしの漢字との戦いが始まりました。
 漢字の授業は難しくて苦しくて大変です。最初の漢字の大きいテストの結果は凄く悪くて自分のことが恥ずかしくなりました。
 その後そのテストの紙を部屋の壁にはっています。毎晩、その紙を見ながら漢字を勉強しています。初めは本当に大変でした、たくさん書いたのになかなか覚えませんでした。「もういやだ」と思いました。でも自分のしょうらいを考えたら、漢字は必要です。あきらめることはできません。
 そして、わたしは、昔、同じように苦しんだ経験を思い出しました。
 運転免許を取る時、運転免許試験は凄くひどかったです。運転免許試験場の人はこわくてきびしい人でした。がんばったのにきんちょうで合格できなくてがっかりしました。
 「もういやだ、いらない。そんな大変なことは二度目はしたくない」と思いました。でもやっぱり運転免許はほしいです。苦しいですががんばろうと思いました。その後勉強や練習にむちゅうになり、やっと運転試験の二度目のちょうせんで運転免許を取ることができました。気持ちがよかったです。「がんばって、よかった」と思い出しました。
 そして、わたしは考えました。そうか、あの時と同じだ。大変なことをがんばって乗り越えたら、きっと、いいことがあるでしょう。
 そう思って、今、漢字の勉強もがんばっています。
 みなさんも、自転車に乗れるようになった時の気持ちを思いだしてください。たくさん転んで、痛い思いをして、大変なことがたくさんあればあるほど、のれた時の楽しい気持ちは大きいと思います。
 わたしも、この漢字の勉強を乗り越えることができたら、きっと、日本での生活が楽しくなるでしょう。
 苦しいことのさきには、きっと楽しいことがある。そう思って、みなさん、一緒にがんばりましょう。




優秀なイルマさんだけに、それほど漢字に苦しんでいるとは思いもしませんでした。
「最初の漢字の大きいテストの結果」も今調べてみたら、そんなに悪くはありません。
でもきっと彼女の中では許せなかったのでしょう、「部屋の壁にはって」しまうほどに。

ちなみに、その後の漢字のテストの点数を見てみると、努力の甲斐あってか見事にアップ。
この調子だと漢字を自転車や自動車のように乗りこなせるようになる日も、そう遠くはなさそうです。


(セ)


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2019.03
20
2月28日に開催した今年度の弁論大会
「楽」をテーマに、クラス予選を勝ち抜いた9人の弁士が熱弁をふるいました。
また、3組が歌や楽器の演奏を披露し、こちらも大いに盛り上がりました。
弁士のスピーチは後日動画としてお届けする予定ですが、ここでは原稿を公開します。

当日登壇した学生のものはもちろん、惜しくもクラス予選で涙を飲んだ学生の原稿の中にも、
非常に素晴らしい出来のものが相当数ありましたので、順次ご紹介していきます。
原文そのままですので、多少の読みにくさはあるかもしれませんが、是非ご一読ください。



日本の公共交通がとても楽で楽しい! PHAM THE CUONG(Vietnam)

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 「楽」、「楽しい」ものは何ですか、と聞かれたら、皆さんは何と答えますか。旅行や音楽や食事ですか。
 私は日本の公共交通機関と答えます。公共交通機関とは、みんな使うバスや電車などの事です。
 ベトナムでは交通がいつも混雑しています。一方、日本では公共交通機関がたくさんあるのでとても楽で便利です。
 ベトナムに住んでいた時は都市の中で通うことは本当に大変でした。毎日、早く起きなくてはいけません。そして、ラッシュ時はとても混雑します。
 でも、日本へ来た時、そんないやな気持ちが無く成りました。どこに住んでも、公共交通機関が使えます。例えば、都市の中で通う場合は、列車、地下鉄、バス等…いろいろな車両が利用できます。もし遠い所へ行きたかったら、飛行機を利用するだけでなく、新幹線も使えます。新幹線はスピードが速くて、手続きが簡単ですから便利です。それに、毎日5時から24時までいつでも乗れます。
 日本は、交通が便利なので、生活も楽です。例えば、通勤です。地下鉄もバスも電車もほとんど遅れません。仙台ではラッシュの混雑もあまりありません。だから会社に遅れる心配はありません。通勤で疲れることもありません。きちんと9時に会社に着いて、すぐに仕事を始めることができます。
 また、日本人は、仕事でよく出張します。飛行機や新幹線を使えば、仙台の人が、朝、北海道や大阪や九州に行って、仕事をして、夜に仙台に帰ってくることができます。それも、交通が発達しているからです。
 そして、日本人は、時間を守ります。日本人のとても良い所です。それは、交通が便利だからできるのです。交通がいいかげんで遅れてばかりだったら、日本人も時間を守ることはできないでしょう。また、交通がきちんとしているおかげで、忙しくても少ない時間を大切にします。それで生活も豊かだし、しゅみも楽しめます。
 でもなぜ私の国より、日本のほうがずっと発展しているのだろうと考えました。交通が便利だと、時間ができます。バスや電車を長く待ったり、移動に時間がかかるのは無駄です。時間があれば、仕事がたくさんできます。製造も経営もスムーズにできます。それで経済が発展します。日本の経済発展の理由の1つは便利な公共交通機関のおかげだと考えます。ベトナムもこれから発展していくためには交通を整備することが大事だと思います。




他の学生とは少し違う切り口から書かれた、クオンさんの作文。
「便利だ」と述べるだけでなく、そこからさらに一歩も二歩も踏み込んでおり、
彼の観察眼の鋭さ、ひいては頭の良さが窺い知れる内容だと思います。

学習段階から言えば、彼はまだ中級を学び始めたばかりなのですが、
文法的な間違いも少なく、漢字も積極的に使っており、よく書けていると思います。
僅差で本選出場とはなりませんでしたが、彼も、また来年チャンスがあります。
期待しましょう。


(セ)


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2019.03
20
2月28日に開催した今年度の弁論大会
「楽」をテーマに、クラス予選を勝ち抜いた9人の弁士が熱弁をふるいました。
また、3組が歌や楽器の演奏を披露し、こちらも大いに盛り上がりました。
弁士のスピーチは後日動画としてお届けする予定ですが、ここでは原稿を公開します。

当日登壇した学生のものはもちろん、惜しくもクラス予選で涙を飲んだ学生の原稿の中にも、
非常に素晴らしい出来のものが相当数ありましたので、順次ご紹介していきます。
原文そのままですので、多少の読みにくさはあるかもしれませんが、是非ご一読ください。



楽しむのは大切なことです  GRECO GERMANA(Italy)

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  のんびりしているときはどんなときですか?たぶん大半の人々は楽しい時と答えるでしょう。しかし成長するにつれて楽しい時間は余計なもののように思われています。いっしょうけんめい勉強したり、社会に入るために全力で頑張ったりまじめに働いたりすることを求められます。だから結局楽しむ時間が少なくなります。でも人類学の研究によるといくつかのアフリカの民族ではのんびりする時間がとても大切と考え、一日の中で長いそうです。多くの人は、その民族と私達の社会はまったく異なっていると思うかもしれません。しかしそれは間違いです。なぜなら社会の体系は異なっても楽しい時間の有り難みは同じです。多くの人は休めるから楽しいときが大切だと思っているでしょう。しかし実は他の理由もあるのです。それについて、これから説明するためにいくつか私の経験をお話しします。
 スタジオジブリのドキュメンタリーを見たことがあります。そのときプロデューサーの鈴木敏夫が言ったことは私の心を動かしました。彼によると映画を作るとき技術だけではいい作品はできない。実は人生で知り合った人や心にうけた感激や義理愛が作品の良さに差をつける。そのとき私はその意見にとても同意しました。しかし日本に来る前にはこの言葉の実態を経験したことがありませんでした。仙台に着たばかりのごろ私は新しい生活のためにまごついていました。だからまず初めに午後にあちこち散歩に行ってみるのがいいだろうと思いました。ローマに住んでいたときにいつもやっていたように寛ぐために買い物に行く朝市を探していました。それがきっかけでイタリア語が上手な日本人と知り合うことができました。その人はアルバイトをしてもらったし困ったときしても助けてもらえました。また夏に海に行くために休暇を取りましたが結局いっしょに行こうと思っていた私の友達が行けなくなってしまいました。でも私は一人でも行くと決めました。そのときに親切で明白な言葉で話している人に会いました。彼とメッセージのやり取りをするおかげでアドバイスをもらったりいつも励まして救ったりしました。そして日本語の言葉もたくさん教えてもらいました。その中で「心を落ち着ける」という表現を初めてしりました。急いで走っていた人が転んでしまったときやっと自分の周りがよく見えるようになります。だから時々、立ちとまらなければならない。それは丸でのんびりと楽しんでいるときのようです。
 その表現を覚えたあとほどなく私は仙台のジャズフェスティバルに行きました。とてものんびり楽しい時間を過ごしました。そして途中でいい雰囲気の店も見つけました。とうとう数月後にアルバイトとして採用してもらいました。
 このような経験から私も楽しいときが大事なことと信じています。実は私達の人生いつも他の人の人生と結んでいます。のんびりしているときに私達の本当の声を聞けます。そのときに人と真実の絆を作れるきっかけができます。なぜなら楽しかったら心にすなおに行動して自分の性質を辿れます。私達の心の声を聞いたら大切な知り合いできます。これは生きていくときに最も大事なことです。人は生きていくために一人で全てをできません。人間は助け合ったりお互いに応援したりしなければなりません。人間は社交の生き物だから。それは「楽しむときを守る」ために一番大事な理由です。忘れないでください。



自分の意見や経験だけでなく、人類学の研究成果や鈴木敏夫氏の発言を引き合いに、
楽しむこと・のんびりすることの重要性を述べたジェルマナさんの文章、いかがでしょうか。
「急いで走っていた人が転んでしまったときやっと自分の周りがよく見えるようになります」など、
よく見れば比喩も散りばめられていて、大人の文章という印象を私は持ちました。
第二段落の構成や接続詞の使い方を工夫すれば、本選出場もできたのではないかと思います。
ジェルマナさんはもう1年当校で勉強する予定なので、来年に期待しましょう。

写真は、昨年11月の校外研修の際に撮ったもの。
ローマの大学で伊達政宗を研究、そして仙台を留学先に選んだ彼女らしい?1枚を選んでみました。


(セ)


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2月28日に開催した今年度の弁論大会
「楽」をテーマに、クラス予選を勝ち抜いた9人の弁士が熱弁をふるいました。
また、3組が歌や楽器の演奏を披露し、こちらも大いに盛り上がりました。
弁士のスピーチは後日動画としてお届けする予定ですが、ここでは原稿を公開します。

当日登壇した学生のものはもちろん、惜しくもクラス予選で涙を飲んだ学生の原稿の中にも、
非常に素晴らしい出来のものが相当数ありましたので、順次ご紹介していきます。
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日本の生活 TRAN MINH HIEU(Vietnam)

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 日本に来る前は、日本の生活はおもしろいだろうと思いました。でも日本に来てから、本当におもしろくなくて、忙しい生活です。
 日本では、みんな毎日いっしょうけんめい働きます。休日が少ないです。いろいろな店は朝から晩まで働いています。日本人は勤勉です。私は日本に来てから、私の生活が忙しかったです。毎日、勉強したり、アルバイトをしたりします。私の仕事が大変だし、困ることもたくさんありました。だから、日本の生活がおもしろくなかったです。いつもいつも仕事ですから。
 こんな仕事で忙しい生活ですが、日本は、外国人にとっても、とっても便利な国です。例えば、スーパーに行くと、朝早くても、夜遅くても、いつもしんせんな野菜があります。トイレットペーパーも、パンも、牛乳も、なくなることがありません。24時間のコンビニは、どこにでもあります。おなかが減った時に、いつでも、おいしいお弁当をたべることができます。じどうはんばいきも、どこにでもあります。そして、学校も、駅も、公園も、いつもきれいです。
 このように、便利で気持ちよく生活できるのは、日本人が、朝から夜まで、いっしょうけんめい働いているからだとわかりました。はじめは、日本人はなんでこんなに、いつもいつも働いているのだろう、こんなに働かなくてもいいのにと思いました。でも、みんないっしょうけんめい働いているから、日本は便利で、きれいで、けいざいもゆたかです。そして、楽しく生活できます。
 これから、日本では、働く人がへるとききました。そして、働く外国人がふえるとききました。日本で働くのだから、日本人と同じように、まじめにがんばらなければなりません。私も、日本で働くことができたら、日本がずっと便利でゆたかな国だといいと思います。そして、忙しくても、楽しい生活をおくりたいです。



来日してから後、働くこと、仕事についての彼の考えの変化が、読ませます。
日本の便利さの理由に気づき、それを享受するだけではなく今後は提供する側に、という意欲。
その気持ちに応えられるよう私たちも頑張らねばと、彼の文を読んで身が引き締まる想いがしました。


(セ)


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2月28日に開催した今年度の弁論大会
「楽」をテーマに、クラス予選を勝ち抜いた9人の弁士が熱弁をふるいました。
また、3組が歌や楽器の演奏を披露し、こちらも大いに盛り上がりました。
弁士のスピーチは後日動画としてお届けする予定ですが、ここでは原稿を公開します。

当日登壇した学生のものはもちろん、惜しくもクラス予選で涙を飲んだ学生の原稿の中にも、
非常に素晴らしい出来のものが相当数ありましたので、順次ご紹介していきます。
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日本の思い出に残る日  SHERPA DIKU(Nepal)

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 私はこどものころから雪がとても好きです。今でも仙台に雪が降るとききもちがいいです。ネパールに住んでいるところではあまり雪が降らないですから私は仙台に来て初めて雪を見てうれしかったです。1年前、私はネパール人とベトナム人友だちと3人一緒にスキーをしに泉区へ行きました。そのところまで行くのに1時間半かかりました。とても遠いです。みんな仙台駅にあつまって地下鉄から行きました。そしてバスにのるためにバスのりばまで行きました。でもバスをまちがえってこまりました。とてもたいへんでした。あとでバスのりばにいる、しらない日本人がてつだってくれました。おばさんとおじさんはとてもしんせつでやさしかったです。ふたりはスキーのところまでつれていってくれました。さいごにありがとうございますといいました。そのときとても寒すぎました。そこには人がたくさんいました。それだけじゃなくて雪がたくさん降ってとてもきれいでした。私がスキーをするのは初めてだったので私はとてもこうふんしていました。そして友だちと一緒にスキーのふくとくつをはいていきました。そのあとスキーを始めました。始めたときなんかいもラインよりもとおくへすべりました。それを見てみんなが笑いました。とてもはずかしかった。すこしあとでなれました。とてもたいへんだったけどたのしかったです。2時間ぐらいスキーをしたりあそんだり写真を撮ったりしました。そしてそこでじぶんでつくったりょうりを食べました。りょうりはとてもおいしかったとともだちからいわれました。それでまたバスにのってうちへかえりました。とてもつかれました。
 今でも私はその写真を見たときその日を思い出します。ときどき、友だちがスキーをしに行くとき私はアドバイスをします。どうやって行きますかとかいくらぐらいかかりますかとかいろいろな質問をしてきます。スキーをするとききをつけることがたくさんあります。たとえばすべりやすい、とてもさむい、けがもするなどです。そのことにきをつけるとたのしくスキーをすることができます。私はいつでも雪が降るときその日を思い出します。
 きょうは、私の日本でたのしいことについてお話ししました。みんなさんはどう思われるでしょうか。




ネパールと聞くと、山頂を雪に覆われたエベレストを真っ先に想像する方も多いのではないでしょうか。
しかし、彼女の文にもある通り、場所によっては雪がほとんど降らない地域もあるのだそうです。
だから「日本の思い出に残る日」=初めてスキーをした一日、になるわけですね。
2018-2019の冬は雪が少なかったので、そういう意味では残念だと感じている学生が、実は多いのかもしれません。
そんな人たちのためにも、今年の冬は(ほどよく)雪が降りますように。


(セ)


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2019.03
18
2月28日に開催した今年度の弁論大会
「楽」をテーマに、クラス予選を勝ち抜いた9人の弁士が熱弁をふるいました。
また、3組が歌や楽器の演奏を披露し、こちらも大いに盛り上がりました。
弁士のスピーチは後日動画としてお届けする予定ですが、ここでは原稿を公開します。

当日登壇した学生のものはもちろん、惜しくもクラス予選で涙を飲んだ学生の原稿の中にも、
非常に素晴らしい出来のものが相当数ありましたので、順次ご紹介していきます。
原文そのままですので、多少の読みにくさはあるかもしれませんが、是非ご一読ください。



 KWAN WINGYAN(Hong Kong)

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 私は去年3月に香港から日本へ行きました。前に、香港の仕事辞めたり、心身の準備をしました。日本の生活はとても便利だと思いました。でも、現実は日本に毎日学校へとバイトの移動に時間が沢山かかります。
 私の国は香港です。とても小さい所なので、移動時間はとても短いです。そして、香港の交通状況は日本のより便利です。日本ではいつも時間が足りません。1日24時間少なすぎると思います。良いスケジュールしなければなりません。学校の勉強と仕事もありますから、有効な時間配分がとても大切です。
 また、日本の冬はとても寒く雪が沢山降る地方もあります。香港では雪が降ることはありません。私は子供の時、日本の雪景色に憧れ、雪景色を見たいという願望は強いです。実は、日本の冬の時、皆もとても大変です。雪道や凍結した路面を歩く時滑りやすいです。毎日学校へ行くとき、時間に余裕を持って行動しなければなりません。冬時、自分の仕事はネット販売ですから、一番感謝したい人は配達員です。家で郵便物の受け取りの時、配達員さんはこの寒いのに素手で何通も郵便封筒を持ち反対の手も素手です。凄くびっくりしました。寒い日にお世話様です!頑張っている人を見ると応援したくなります。そして自分も頑張ろうと思います。ポジティブな人のそばにいると自分がポジティブになれるできます。
 最初日本に来た時、自分の人生あまり考えておりませんでした。先月、彼氏と私一緒に福岡へ旅行しました。その時、私たちは福岡のカワウソカフェ行きました。カワウソは想像以上カワイイさ。日本では自宅でカワウソをペットとして飼育することができます。しかし、最近カワウソの値段とても高いです。だいたい150万円となっていました。今人生の目標は先ずお金を稼ぎます、大きなマンションに引っ越して、ネット販売の仕事安定したら、カワウソを飼います。これは私の今年の新しい目標だと思います。今から頑張ります。将来が楽しみです。
 もう仙台で日本語を勉強しました。今月のN2試験は不合格の結果出ましたけど、自分で悔しくて悲しくて、反省して、今年7月もう1回やってみます。一番下手な部分は文法です。今からもっと頑張ります、仙台の生活だんだん面白くなります。
 皆様、素敵な旅途になるように祈っております。



ウィンヤンさんは、200名を超える現学生の中で唯一の香港出身者。
また彼女は、料理やネット販売など様々な趣味を持ち、自らの世界を広げています。
だからこそ書けた、他の学生とは一味も二味も違うユニークな文章、いかがでしたか。

ちなみに彼女の文章は、以前、校外研修の感想文としても取り上げたことがあります。
こちらも、この機会に是非ご覧ください。


(セ)


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2019.03
18
2月28日に開催した今年度の弁論大会
「楽」をテーマに、クラス予選を勝ち抜いた9人の弁士が熱弁をふるいました。
また、3組が歌や楽器の演奏を披露し、こちらも大いに盛り上がりました。
弁士のスピーチは後日動画としてお届けする予定ですが、ここでは原稿を公開します。

当日登壇した学生のものはもちろん、惜しくもクラス予選で涙を飲んだ学生の原稿の中にも、
非常に素晴らしい出来のものが相当数ありましたので、順次ご紹介していきます。
原文そのままですので、多少の読みにくさはあるかもしれませんが、是非ご一読ください。



日本での楽しいこと  LE THI HONG NGOC(Vietnam)

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 私は2年間日本での生活をしています。2年たって、いろいろなことが感じています。楽しいこともあるし、困ることもあるし、悲しいこともあります。でも私にとって一番印象に残っているのは楽しいことです。ですから、今日は私が「日本での楽しいこと」についてお話ししたいと思います。
 日本に来てからは、私にとってすべてが新しいことでした。初めて外国で一人暮らしをはじめましたので、最初は怖かったです。文化もちがうし、交通のルールも違うし、いろいろなことも違います。さらに、日本人何を言ったか分かりませんでした。その時、私はとてもさびしくて、困りました。でも友達がいつも手伝ってくれたり、そばでおうえんしたりしました。うれしいことに前は友達ではなかった人たちと今は友達になりました。同じ国の友達だけじゃなくて、いろいろな外国の友達もいます。休みの日とか、ひまな時とか、友達と一緒に遊びに行ったり、ゲームをしたり、バーティ―をしたり、とても楽しいです。ときどき意見がちがうことがありますが家族みたいです。友達になってくれて、本当にありがとうございます。
 日本に来てから、日本での生活をできるように私はアルバイトをしています。今私はすし屋でしごとをしています。初めてしごとをしたとき、私は迷いました。国にいるときにアルバイトをしなかったから、何もわかりませんでした。作り方や魚の名前をみなさんにおしえてもらってもおぼえられませんでした。その時、私はとてもかなしかったです。ストレスもありました。その時はしごとをやめようかなと思っていました。でも店長はやさしくて、いつもおうえんしてくれました。せんぱいはやさしくて、ねっしんにおしえてくれましたおかげで、私はしごともできるようになりました。うれしいことに一緒にしごとする人は友達になりました。私は何かわからないことがあっても、みんなさんにしんせつにしてもらいましたから、今はしごとはとても楽しいです。国にいるとき、母親はいつも私に言いました。「あなたの考えるより外国の生活は本当にかんたんじゃないですよ!」でもその時私はぜんぜん気にしませんでした。母親はいつも私のことを心配していました。今は、母親が何をしんぱいするか、私はわかってきました。母親が私を心配して、言ってくれたことを私は気にしませんでした。お母さん、本当にごめんなさい。今私は母親がいなくても、一人で生活もできます。お母さん、しんぱいしないで!私は決めた道をいっしょうけんめい最後まで行きます。お母さん、いつもしんぱいしてくれて、ありがとうございます。これからも日本での生活をたのしくしようと思います。
 みんなさんは日本での生活はどうですか?楽しいですか?楽しく生活をしましょう!




彼女は1クラス、つまり最も学習段階の進んだクラスに在籍していますが、
語彙や文法などはほとんど初級のもの、また表現にも技巧は感じられません。
しかしそのことが、素直に心情を吐露するような内容とあいまり、効果を生んでいます。

普段は控えめで、どちらかと言えば大人しい印象のゴックさんですが、
文中、特に「私は決めた道をいっしょうけんめい最後まで行きます」あたりからは、
胸に秘めたる芯の強さが伝わってきます。

今月で当校を卒業し、4月からは専門学校へ進学するゴックさん。
これからも何事にも「いっしょうけんめい」に取り組んでください。
そして、これまで以上に楽しい日々が過ごせるように、
今後は陰ながら応援しています、がんばれ!


(セ)


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2019.03
15
2月28日に開催した今年度の弁論大会
「楽」をテーマに、クラス予選を勝ち抜いた9人の弁士が熱弁をふるいました。
また、3組が歌や楽器の演奏を披露し、こちらも大いに盛り上がりました。
弁士のスピーチは後日動画としてお届けする予定ですが、ここでは原稿を公開します。

当日登壇した学生のものはもちろん、惜しくもクラス予選で涙を飲んだ学生の原稿の中にも、
非常に素晴らしい出来のものが相当数ありましたので、順次ご紹介していきます。
原文そのままですので、多少の読みにくさはあるかもしれませんが、是非ご一読ください。



楽天的な人 PHAM LE DIEM PHUONG(Vietnam)

ジェムフーン

 きょうは楽天的な人について話したいです。楽天的な人はどんな人だと思いますか?毎日心配することもないし、いつも笑う人が楽天的な人でしょうか?
 ベトナムにいたころ、家族もいるし、友達もいるし、仕事もあるし、つらいことがあまりありませんでした。本当に私は楽天的な人でした。だからこそ、そのときの生活をかえたいという気持ちが強くなりました。以前、日本でじっしゅう生として、生活して、いろいろなつらいことがありました。それはたいへんでしたが、いい経験になりました。そのあとベトナムへ帰って、ホテルの受つけの仕事をしました。毎日おなじことをしていて、なにもわからないので、よくないと思いました。そのため日本に来ることをきめました。日本に来た後は自分でいろいろなことを考えて、解決しなければなりませんでした。たとえば、アパートをさがすことや、バイトをさがすことや病気の時など不安な気持になりましたが、だれもいなくて、ひとりだけですから、とにかく全部自分でしなければなりません。それに、日本で家を借りることはベトナムで借りることよりふくざつです。ベトナムで家を借りるときは敷金と契約書だけです。しかし、日本ではかならず保証人が要るし、たくさんふくざつな漢字がある契約書に署名しなければなりません。面倒だと思いました。もう楽天的な人ではありませんでしたが、自分でむずかしい問題を解決するときに貴重な経験になって、それ以来、成長することができました。
 人間はとてもふくざつですから楽すぎるとつまらないという気持になるかもしれませんが、楽なことがないと、いつも苦しいという気持になるかもしれません。ベトナムにいたころ、仕事はかんたんだったし、生活の中でふくざつな問題をあまり考えないし、楽だという気持でいました。最初楽だと思いましたが、いみがない人生だと感じて、よくないと思いました。しかし、日本に来た後いろいろなことやふくざつな問題などを考えて、最初の楽な気持ちがだんだんなくなって、人生の中に楽な気持ちとつらい気持ちのバランスがよくなりました。いい感じだと思いました。
 みなさんは楽天的な人になったらいいか、楽天的な人にならなかったらいいか、どう思いますか?




「楽さ加減」について考えさせられます。
前回ご紹介したインマさん同様、母国での生活が楽すぎて物足りず、
そのために日本へ来たというのですから、すごい行動力と決断力です。
彼女にとって日本は外国ですから困難なことも少なくなかったはずですが、
「人生の中に楽な気持ちとつらい気持ちのバランスがよくなりました。いい感じだと思いました」
という言葉はわたしたちにとっては心に響きます。
その逞しさ、見習わないと。


(セ)


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2019.03
15
2月28日に開催した今年度の弁論大会
「楽」をテーマに、クラス予選を勝ち抜いた9人の弁士が熱弁をふるいました。
また、3組が歌や楽器の演奏を披露し、こちらも大いに盛り上がりました。
弁士のスピーチは後日動画としてお届けする予定ですが、ここでは原稿を公開します。

当日登壇した学生のものはもちろん、惜しくもクラス予選で涙を飲んだ学生の原稿の中にも、
非常に素晴らしい出来のものが相当数ありましたので、順次ご紹介していきます。
原文そのままですので、多少の読みにくさはあるかもしれませんが、是非ご一読ください。



楽な生活  GALVAN MELIAN INMACULADA(Spain)

 インマ

 皆さん、楽な生活はいかがですか。それはかなりいいですね。今日は私がスペインの楽な生活と日本の生活に比べて、お話したいと思います。
 生まれてからずっとスペインに住んでいましたが、2年前日本へ来ました。24年スペインに住んでいたので、とても楽な生活がありました。スペインはいい国です。天気がいいし、多くの観光地と美しい海もあります。人々はあたたかくて優しいです。美味しい料理もいっぱいあります。私の住んでいた場所は小さい島です。その島の名前はグランカナリアです。その島では私の家族と友達がいます。私の島の一番大きな街は世界の中で2番目のいい気候です。
 私はスペイン人なので楽な生活がありました。例えば言語に問題はないし、買い物とか書類とか問題もありませんでした。もちろん困った時もありましたが、両親や友達などに助けてもらいました。友達もいるので遊ぶ時スペイン語使うから長くて大切な会話ができますが、時々面白い会話できません。しかし、その楽な生活はだんだんつまらなくなってきました。多分皆さんは「どうして?」と思っているでしょう。今から私の意見を説明します。
 毎日同じ事をやるのはつまらないですよね。例えば、毎日同じ食べ物を食べたら、飽きますね。私にとって生活は同じです。例えば、友達について、私の島では、みんなだいたいお互いを知っています。それは悪い事じゃありませんけど新しい友達を作るのは楽しいと思います。他の国の人なら、色々な話ができます。友達と時々面白い話できません。みんなの事を知っていますので時々一緒遊びに行きますけど新しい事の会話がないので長い時間あまり話しません。
 私の島は、もちろんいい所です。でも季節がないので冬の時春みたいです。多分みんな、いいんじゃないですかと思っているでしょうが雪が降らないので冬のスポーツはできません。クリスマスの気持ちもないし、あたたかいのでカナリア人のクリスマスは海でサーフィンをします。例えば、雪だるまは砂でやります。
 一方で外国人にとって、他の国に住む生活は楽じゃありません。確かに他の国の生活を始めるのは難しいです。その国の言葉は知らないし、文化も知らないし、友達と家族もいないので最初はとても大変です。子供の頃からずっと日本の興味がありましたが日本へ来た時、誰も知りませんでした。日本語の会話もできませんでしたから、もちろん怖かったです。ただし、いい所もありました。例えば、色々な国の友達を作りました。その友達はタイ、ネパール、香港、ベトナムなどから来ました。みんな違う国と文化がありますけど日本語で私たちの国の違いについて話したり、その国の言葉も学ぶのでとても楽しい会話ができます。
 はじめに、銀行口座やケイタイなどの書類は一人でできなかったので、他の人に手伝ってもらいました。でもその時勉強になって、今一人でできるようになりましたから、私の気持ちはとても嬉しいです。
 もちろんまだ私の日本語は完璧じゃありませんが、日本人は喜びます。時々バイトでお客さんから私はほめられます。例えば、外国人けど日本語上手ですよねと言われます。多分うそですけど私はすごく嬉しいです。バイトの先輩たちと店長から色々教えてもらいます。例えば、日本のマナー、日本酒の材料や味、日本料理とか学校で学ばないだからバイトでも日本の生活の勉強をしています。
 日本は広い国なので所によって、風景とか料理とか違います。例えば、北の方が味は濃い、南の方が味は薄いのでどこでも行ったら、楽しいです。私は日本文化と歴史が好きなので京都へ行った時すごかったです。例えば日本の古い建物です。スペインの建物は全然違います。どちらもきれいですけれども違うのは面白いです。
 つまり、私にとって、楽な生活はつまらないです。多分皆さんは「なんで?」と思っていますけど楽じゃない生活のほうが楽しいし、色々を勉強になって、他の国とか文化とか人など学んで、人として成長すると思います。




実はインマさん、クラス予選で代表に選出されたのですが、人前は苦手だからと本選出場を固辞。
今こうして読み返してみても、出場辞退が大変惜しまれる見事な文章だと思います。
せめて原稿だけでも共有させて!という懇請には快く応じてくれました。
「楽じゃない生活のほうが楽しい」思わず唸ってしまいます。


(セ)


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2019.03
08
3月27日(火)から29日(金)の3日間、「小・中学生のための春休み日本語教室」を開催します。
これは、当校の教師が子どもたちの日本語学習や学校の宿題などのサポートをする教室です。
当校では2016の3月からこのような活動を開始し、今回が10回目の開催となります。
これまでの活動については下のリンクからご覧いただけます。

  ・小・中学生のための春休み日本語教室(2016.3)
  ・小・中学生のための秋の夕方日本語教室(2016.10)
  ・小・中学生のための冬休み日本語教室(2016.12)
  ・小・中学生のための春休み日本語教室(2017.3)
  ・小・中学生のための秋休み日本語教室(2017.10)
  ・小・中学生のための冬休み日本語教室(2017.12)
  ・小・中学生のための春休み日本語教室(2018.3)
  ・小・中学生のための秋休み日本語教室(2018.10)
  ・小・中学生のための冬休み日本語教室(2018.12)

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タイトルなしのコラージュ
〈前回の「冬休み教室」の写真〉

今回の「春休み教室」についての詳細は、下のチラシ(拡大できます)をご覧ください。

日表
〈チラシ表〉
日裏
〈チラシ裏〉

ご興味のある方、またご質問等も下記連絡先までお気軽にお問い合わせください。
TEL:(022)224-6509 
FAX:(022)224-6517 
Email:t.seto@jc-21.ac.jp
担当:瀬戸(せと)


(セ)

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2019.03
08
Professional Japanese language teachers will support learning Japanese language and doing homework.
Let’s have fun and learn!

 ・Dates  March 27th (Wed.) ,28th(Thu.),29th(Fri.)13:00-15:00
 ・Limit   10 students; in order of arrival
 ・Fees   \1500; including insurance fee

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タイトルなしのコラージュ

英表
英裏

 ・How to apply

  Fill in the application form above and submit it by E-mail, fax or post by March 20th (Wed.).
  The address and the fax number are below. You may bring it to our school directly.
  ―Reception will be closed when applications come up to the limit even if it’s before the deadline.

Sendai International School of Japanese: 1-3-1 Kakyoin, Aoba-ku, Sendai-shi 〒980-0013
The persons in charge: Seto
TEL:(022)224-6509
FAX:(022)224-6517 
Email:t.seto@jc-21.ac.jp


(セ)


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2019.03
08
由仙台国际日本语学校的专业日语教师进行日语的学习和学校作业等的辅导。
让我们一起快乐的学习吧!

 ・时间  2019年3月27日(周三)、28日(周四)、29日(周五) 
       每日13:00~15:00
 ・定员  10名(按先后报名的顺序)
 ・费用  1,500日元(含保险金)

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タイトルなしのコラージュ

中表
中裏

・报 名 请填写上面的申请表上的必要事项,用FAX(传真)、Email(电子邮件)、
     或者邮寄提交到下面所写的地址,截止日期为3月20日(周三)。
     也可以直接拿报名表来本校报名。
     ※即使没有到达截止日期,如果到达了定员人数,报名也会截止。

〒980-0013  仙台市青叶区花京院1-3-1 仙台国际日本语学校 负责人:瀬戸(せと)
TEL:(022)224-6509  FAX:(022)224-6517  Email:t.seto@jc-21.ac.jp


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2019.02
27
「今週」ではなく、「先週」でさえなく、正しくは「先月」のiタイムから。

この日、1月18日は冬休みが明けて2週目の金曜日。
ちょうどこの1週前には各クラスで書き初めを行い、今年の目標を書いてもらいました。
そういった流れもあり、この日はその続きと位置付けて「目標達成シート」を使ってみました。

ご存知の方も多いと思いますが、この「シート」はあの大谷選手も高校時代に書いていたもの。
真ん中のマスに大目標を、その大目標を実現するための下位の目標・要素をその周りに8つ、
その8つの下位目標に到達するための具体的な行動を、さらにその周りに8つずつ書くのです。

…文字だけで説明するとわかりにくいでしょうから、下の写真をご覧ください。
(クリック/タップすれば少し大きくなります、たぶん)

IMG_2419.jpg

この学生は中央に「JLPTのN2」(に合格したい)という大目標を設定。
その周りにその目標達成のための要素、「漢字」「単語」「読解」といった言葉を並べています。
さらにその「漢字」という要素の周囲には「1日ひとつ覚える」「本を読む」「書く」とあります。
こういう具合に大目標への道を可視化し、自らを言い訳できない状況に追い込むわけです。

学生たちへの導入では、このシートの意義を伝えるべく、やはり大谷選手の力を借りました。
手順を振り返ってみると、

 ①現在の大谷選手について説明(昨季MLB新人王、二刀流など)
 ②日本ハム時代の大谷選手について説明(投打での成績、2016年の日本一への貢献など)
 ③花巻東高校時代の大谷選手について説明(高校生で160km/h計測、ドラフト1位など)
 ④大谷選手が高校1年時に書いた「目標達成シート」について説明(書き方、ねらいなど)

となっていました。
今思えば②と③は不要な気もします。
野球の関することになると、つい熱が入ってしまう悪癖が露呈しています…(反省)。

しかしながら学生たちには、その過剰な熱意が功を奏したのか意図は伝わった様子。
ただ野球に関しては予備知識がない学生がほとんどだったので、その場の思いつきで、
「高校時代に160km/hっていうのは、勉強初めて1か月でN1合格と同じ!」と例えると、
やっと大谷選手の凄さを理解してもらえました。

「すごい人もやっていた→やったら自分もすごくなるかも」という図式ができれば準備OK。
残りの約1時間は、ひたすら学生たちがシートに書き込む時間にあてることができました。

IMG_2414.jpg

上の写真の学生は、就きたい職業を真ん中に据え、その他のマスを懸命に埋めていました。
書き込む内容は違っていても、他の学生も概ね同じような様子で、ときどきうなりながら、
また中空を仰いだりしながら、このシートとがっぷり四つで格闘していました。

授業前は半分以上の学生は完成させられるのではないかと予想していたのですが、
全てのマスを埋めることができた学生はゼロ、大方が7~8割で終わってしまいました。
原因としては、この活動自体が自分をよく見つめなければならず時間がかかるということ。
また上の②③の時間の無駄、それから何より「日本語で書くこと」にあるように思えます。
「日本語の授業の一環だし、あとで発表もしてもらい共有もしたいし…」などと考え、
「日本語で書く」という縛りを設けましたが、そうではなくても、つまり母語で書いても、
学生たちは何かを得るのではないかと、一度授業をやってみて思いました。
それほどの強大な力と可能性が、このシートには潜んでいるような気がしてなりません。

事実、その考えを証明するかのように、5人の学生が授業後に私を呼び止め、
「新しい紙をください、後で書きたいです」と言い、新しいシートを持っていたのです。
実際にその後、その学生たちが書き込んだかまでは把握していませんが、
こんなことはこれまでになかったことなので、正直驚きました。

またいつか授業で使ってみたいと考えているのですが、そのためには私自身が、
このシートを効果的に使うという目標を達成するためにシートを書く必要がありそうです。

最後に、この「目標達成シート」は書き込んだ後、
①見えるところに張る/置く、②期日・締め切りを設ける、ことが重要だそうです。

2019年はまだ2月目ですし、4月からは年度も改まり、5月には元号も変わります。
皆様もどこかのタイミングでこのシートに向き合ってみられてはいかがでしょうか。
(「目標達成シート」と検索すると、テンプレートなどがすぐ見つかりますよ)

(セ)


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2019.02
20
昨年12月2日(日)に行われた日本語能力試験、通称JLPT。
当校からもたくさんの学生が受験し、その結果が先日発表されました。
5つある受験級のうちの上3つにあたるN1~N3のいずれのレベルでも、
一昨年の同時期を上回る数の学生が合格!以下、写真とともにご紹介します。

IMG_2490.jpg

N1合格は1クラスのZンさん(中国)!
一昨年の試験では何人かがこの最も難しいレベルに挑んだものの、皆涙を飲みました。
それだけに私たちからすれば喜びもひとしお。
本当におめでとうございます!

N2には13人が合格しました!
人数が多いので4人の写真を1枚にまとめて。

①

左上:Kクさん(1クラス、中国)、
右上:Nムさん(2クラス、ベトナム)、
左下:Tイさん(2クラス、ベトナム)、
右下:Pラビンさん(3クラス、ネパール)、

②

左上:Aダハムさん(1クラス、日本)
右上:Sビンさん(1クラス、ネパール)
左下:Mイさん(1クラス、ベトナム)
右下:Cンさん(4クラス、中国)

③

左上:Hエンさん(1クラス、ベトナム)
右上:A-レさん(2クラス、ネパール)
左下:S木さん(2クラス、日本)、
右下:Lンさん(1クラス、台湾)です。

特筆したいのは非漢字圏であるネパール出身の学生と、
かつては漢字が使用されていたことから漢字文化圏とは呼ばれるものの、
現在ではほとんどその姿形を見ることができないベトナム出身の学生の顔があること。
彼/彼女らが、1年そこそこしかない日本語学校の在学期間中に、
漢字の含有率がぐんと増えるN2以上の級に合格することは本当に難しいのですが、
普段の弛まぬ努力の甲斐あって、見事吉報が届きました。
(写真はありませんが、1クラス、フィリピンのUニスさんも合格しました)

そしてN3には何と、22人が合格!
こちらもまとめてご紹介しますね。

④

左上:Hアさん(7クラス、ベトナム)、
右上:Gルマナさん(7クラス、イタリア)、
左下:Cオンさん(7クラス、ベトナム)、
右下:Iルマさん(7クラス、インドネシア)、

⑤

左上:Vンさん(6クラス、ベトナム)、
右上:Bザヤさん(3クラス、ネパール)、
左下:Hンさん(2クラス、ベトナム)、
右下:Hンさん(3クラス、ベトナム)、

⑥

左上:Sオンさん(2クラス、ベトナム)、
右上:Bピンさん(3クラス、ネパール)、
左下:Cンさん(2クラス、ベトナム)、
右下:Rタさん(4クラス、ネパール)、

⑦

左上:Sマンさん(4クラス、ネパール)、
右上:Nックさん(1クラス、ベトナム)、
左下:Tュンさん(3クラス、ベトナム)、
右下:Kスムさん(3クラス、ネパール)、

⑧

左上:Nンさん(1クラス、ベトナム)、
左下:Lオンさん(2クラス、ベトナム)、
右上:Rメスさん(2クラス、ネパール)、
右中:Dイさん(3クラス、ベトナム)、
右下:Hエンさん(2クラス、ベトナム)。
(写真はありませんが、すでに台湾に帰国した元3クラスのLンさんも合格です)

こちらも非漢字圏・ベトナム出身者がほとんどです。
中でも1枚目の写真の7クラスの4人は昨年4月に入学したばかりの学生たち。
つまり、来日から僅か8カ月後にはもう合格してしまったのです。
しかもN3は、授業ではまだ学び終えていないのに、ですよ。
あと約1年の在籍期間でどこまで伸びるでしょうか。
期待を通り越して末恐ろしくさえあります。

以上、計36人の合格者でした。
読者の皆様からも、ぜひ拍手を(心の中ででも)贈ってあげてください!


(セ)


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2019.02
06
毎年3月に公開イベントとして行っている、当校の学生たちによる日本語弁論大会。
今年は諸事情により、例年より少し早く2月28日(木)に開催することになりました。

当校の弁論大会では毎年漢字一字をそのテーマにしているのですが、今年は「楽」です。
この単漢字から導かれる様々な言葉を鍵として、学生たちが経験や想いを熱く語ります。

タイトルなしのコラージュ (3)

(※上の写真は昨年度のものです。昨年度の大会の模様はこちらこちらから!)

現在、来週から始まるクラス予選に向けて、各クラスで最後の修正や練習を行っております。
当日は、その厳しい予選を勝ち抜いた精鋭が弁士としてステージに上がります。

時間は10:00~12:30(予定)、もちろん入場無料です。
スピーチの他、途中、各国の歌やダンスなどの余興もございます。
学生のご家族やご友人、お知り合いはもちろんのこと、卒業生や一般の方のご来場も大歓迎。
学生たちの日本語学習の総まとめ、また多様な価値観に触れる機会にもなるかと思います。
ぜひ多くの方々にご覧いただきたいと、学校関係者一同考えております。

会場へのアクセスは↓から
http://www.sjls.ac.jp/jpn/access/access.html
(※駐車スペースに限りがございますので、お車でのご来場はご遠慮ください)


(セ)


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