RSS
Admin
Archives

仙台国際日記

仙台国際日本語学校の日々をお伝えします。

プロフィール

SISJ

Author:SISJ
仙台国際日本語学校
SENDAI INTERNATIONAL SCHOOL OF JAPANESE

You Tube
このブログ内の画像
最新記事
カテゴリ
最新コメント
アクセスカウンター
facebook
検索フォーム
リンク
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

Powered by fc2 blog  |  Designed by sebek
2012.12
28
SN3S0214.jpg

12/29(土)~1/6(日)の期間、校舎を閉鎖致します。
この間の当校へのお問い合わせは学校HP問い合わせフォーム
もしくはEメールsjls@sjls.jpまでお願い致します。

学生のみなさんは、休み中に事故にあったりケガをしないようにくれぐれも気をつけてください。
年末年始は病院もお休みになります。

もし、病気やケガをした場合は、仙台市急患センターに行ってください。

また、何か問題があった場合は担任の先生に連絡してください。
大きい地震が来たら、近くの小・中学校に避難し、周りの人と助け合ってください。

授業は1/8(火)から始まります。
日にちや持ち物を間違わないようご注意ください。

今年もたくさんの方からご支援をいただき、本当にありがとうございました。
2013年も仙台国際日本語学校をよろしくお願いいたします。


(N)


にほんブログ村 教育ブログ 日本語教育へ
2012.12
25
12/21(金)

当校は12/22(土)から年明け1/7(月)まで冬休みです。
そこで、この期間の過ごし方について指導しました。

ありがたいお言葉

午後クラスに籍を置く約50人の学生のほとんどは、日本で迎える初めての冬。
日本に来て初めて雪を見たという人もいます。
そのため、防寒対策から各公共機関のお正月休みにいたるまで、話しておくべきことはたくさんあるんです。

                    ・
                    ・
                    ・

それらが一段落すると、K長先生のお話は人生論に発展しました。
日本語初級の学生が相手ですが、さすがはこの道20年。
終了後、拍手が沸き起こりました。

                    ・
                    ・
                    ・

クリスマスの歌①クリスマスの歌②

そしてこの時間の最後は、この4人からクリスマスの歌のプレゼントです。

手拍子

アコーディオンの音色と伸びやかな歌声に誘われたのでしょうか。
始めはただ聴いているだけだった学生たちも次々に加わり、最終的には大合唱になりました。
Sルヴィーさん、Pールさん、Tボーさん、Sルビアさん、ありがとうございました。

それでは皆さん、良い冬休みを。
宿題を忘れないでくださいね。


(セ)


2012.12
22
12/21(金)

今年の7月に、当校では初めて行われた「留学生のための防災・防犯教室
年内最後の登校日であるこの日、10月期入学生に対して、その第2回目が開かれました。

婦警さんによる指導

内容は前回と同じく交通ルール、災害時の対応、防犯対策などについて。
日本語だけではなく実物を見せながら、またジェスチャーや演技も交えて指導してくださいました。

資料

とはいえ、まだ日本へ来たばかりの学生たちは、その全てを理解できるほど日本語が上達していません。
補助資料として英語、中国語、ベトナム語の訳つきの冊子もいただきました。
また、当校の教師が婦警さんの日本語を、さらにやさしい日本語にして説明するなどして対応しました。

セーフティライト

そして最後には、自転車に取り付けるLEDライトを一人に一つずついただきました。
仙台中央警察署の皆様、お忙しい中ありがとうございました。

学生のみなさん、日本のルールを守って、また防災・防犯の意識を持って楽しい留学生活を送りましょう。


(セ)


にほんブログ村 教育ブログ 日本語教育へ
2012.12
21
12/13(木)、20(木)

早いもので、今年ももうすぐ終わります。
街は赤と緑のとイルミネーションで彩られていますが、最近の午後クラスのiタイムはその先のお正月ムード一色。
クリスマスパーティーもいいですが、せっかく日本へ来たんだから「ならでは」を味わわなきゃ損です。
6日にはをかるた作って遊びましたが、今週は…

すごろく

すごろくです。
でもこれ、普通のすごろくではなく、「日本語復習すごろく」なんです。
マスの中には今までに勉強した語彙や文型などが書かれています。
マスの外にはあの怪物たちが…

ルールは、
 さいころをふって、出た目の数だけこまを進め、止まったところに書いてある言葉を使って文を作る。
 間違ったり、意味がわからない場合はもとのところに戻る。
 正しいか正しくないかは、一緒に遊んでいるグループの人がチェックして決める。
 一番先にゴールした人が勝ち。

遊び中

それほど難しい言葉は使わなかったのですが、文を作るとなると意外とできないもの。
特に副詞や接続詞を苦手とする人が多くいました。
遊びながら復習できる、まさに一石二鳥の教材でした。
尚、作成にあたってはこちらを参考にさせていただきました。

十二支&年賀状の説明

また、先週13日には盛岡大学の実習生主導で年賀状作りにチャレンジ。
十二支や宛名の書き方などを丁寧に指導してくれました。

年賀状①年賀状②

完成したのがこちら。
来年の干支であるヘビのイラストがありますが、よく見ると右側のはコブラ。
私たちには考えつかない発想、恐れ入りました。

ご満悦

できあがった年賀状ですが、今回は郵送せず、身近な人に手渡すことにしました。
女子学生からもらった彼はこの表情。
家宝にしてください。

仙台国際日本語学校はテスト対策のみならず、お正月対策もバッチリです!


iタイム


(セ)


にほんブログ村 教育ブログ 日本語教育へ
2012.12
21
ひさしぶりにやってまいりましたこの企画。
中級の日本語文法(機能語)を落語のスタイルで学ぼうということで、これまで3回やってみました。

中級文法の教科書や問題集の例文だけでは、その文法項目を使用する場面・状況がつかみにくい。
かといって、総合教科書の本文(読解文)では、なんだか不自然だったりする。
なにより内容があまり面白くない。
ということで、
 ①内容がおもしろく、
 ②ほぼ理解可能な語彙で書かれていて、
 ③学習した文法項目を扱っている教材があればいいなあ
ということで実験的に始めました。
ただ、これを教材にして教えたということではなく、教科書で教えた後、復習として読ませました。
今回のは読み物になっていて、けっこう長いのですが、速い学生だと10分ぐらいで読み終えていました。
感想は、「おもしろい」、「昔のドラマみたい」、「う~ん…」(はっきり「つまらない」とは言えないようです)など。
ですが、ほとんどの学生が最後まで集中して読んでいました。

***********************************

~てしょうがない ~てならない ~っこない ~ようがない
~得る ~おそれがある ~かねる ~がたい
~をきっかけに ~を契機に ~を通じて ~をこめて
~に加えて ~うえに ~はもちろん ~のみならず

***********************************

クリスマスケーキ

「はぁ。今年も売れなかったなぁ」
ケーキ屋の店長、和田(わだ)実(まこと)は、夜10時に店のシャッターを下(お)ろした。外はクリスマスらしく、雪が降っている。普段(ふだん)の閉店時間は7時だが、今日は12月24日、クリスマス・イブなので、特別(とくべつ)長く店を開けているのだ。

3年前にこの町にやってきて、小さなケーキ屋(や)を建(た)てた。決(けっ)して味(あじ)は悪(わる)くないが、和田(わだ)は人と付(つ)き合うのが苦手(にがて)で、愛想(あいそ)がない。お客さんが来ても、こわい顔(かお)をしているうえに、言葉遣(づか)いもあまり丁寧(ていねい)じゃないので、また買いに来てくれる客は少ない。お金があれば、接客(せっきゃく)の上手な店員を雇(やと)えるのに、ケーキを作るのも売るのも全部(ぜんぶ)一人でやるものだから、うまくいかない。だんだんケーキも適当(てきとう)に作るようになって、店も汚(よご)れて、味(あじ)も落(お)ちた。ついに店がつぶれてしまうおそれもあった。そして、今夜(こんや)もたくさんケーキが売れ残(のこ)った。
和田(わだ)が店の奥(おく)でイスに座(すわ)って、休んでいると、
「こんばんは。すみません。ケーキください」という声(こえ)が聞こえてきた。
見ると、店の入口のところに白いコートを着た10歳(さい)ぐらいの女の子が立っていた。あれ、シャッターを閉めたはずなのに、おかしいなあ。
「いらっしゃいませ。悪(わる)いけど、今日はもう閉店(へいてん)したよ」と言って店に出る。
「ケーキ、もうないの?」
「いや、ないことはないんだけど……。もう店も閉めたし、また明日来てもらえないかな」
「あるの。じゃ、ちょうだい」
「いや、あ、まあ。う~ん。しかたない。じゃ、ほら、一つ売ってやる。どれがいい?」
「売ってくれるの。わぁ、やったー! ……」
「ん? どうした?」
「おじさん。ケーキ、どれもきれいじゃない」
「そ、そうか? でも、どれも味(あじ)はいいんだ。おいしいぞ」
「ぜんぜんおいしそうじゃない!」
「なんだよ! もういい! せっかく親切に売ってやろうと思ったのに。そんなに言うなら、帰れ!帰れ!」
そう言ったと思ったら、その女の子はもう店の中にいなかった。
「なんだよ。腹(はら)立つなぁ」
しかし、そこまではっきり言われると、悔(くや)しくてしかたがない。次の日から、どうすれば、ケーキがきれいでおいしく見えるか研究(けんきゅう)を始めた。そして、だんだんきれいでおいしそうなケーキが作れるようになった。すると、少しずつお客さんが増(ふ)えてきた。

一年後、またクリスマスイブがやってきた。
営業(えいぎょう)時間が過(す)ぎて、店を閉め、和田(わだ)がイスに座(すわ)って、休んでいると、
「こんばんは。すみません。ケーキください」という声(こえ)が聞こえてきた。
見ると、店の中にあの女の子が立っていた。
「なんだ。今年も来たのか。どうだ。きれいだろ? おいしそうだろ?」
「うん。おいしそう」
「そうだろ。よし、今年こそは買って行ってくれ」
「でも、なんでこんなに店が汚(きたな)いの?」
「えっ!? そうか。まあいいじゃない」
「よくないよ。それに、そんなこわい顔(かお)してお客さんに『買って行ってくれ』だなんて言わないでよ。せっかくのクリスマスイブなのに、楽しい気分が台無(だいな)しじゃない」
「なに! きれいでおいしいケーキがあれば十分(じゅうぶん)だろ。文句(もんく)言うな!」
「そんなことないよ。お客さんにとっては、そういうことも大切なの」
「もういい! 帰れ! 帰れ!」
そう言うと、いつの間(ま)にか彼女の姿(すがた)は消(き)えていた。
次(つぎ)の日、できるだけ昨日のことを考(かんが)えないようにして過(す)ごしていたが、やはり何をしていてもそのことが思い出されてならない。結局(けっきょく)、それをきっかけに、和田(わだ)は店をせっせと掃除(そうじ)するようになった。そして、できるだけ笑顔(えがお)で、優(やさ)しく丁寧(ていねい)にお客さんに話すように努力(どりょく)した。そうしているうちに、味(あじ)はもちろんサービスもいいということで、店は評判(ひょうばん)になり、ますますお客さんが増(ふ)えた。

 そして、また一年が過(す)ぎ、クリスマスイブがやってきた。
 営業(えいぎょう)時間が過(す)ぎて、店を閉め、和田(わだ)がイスに座(すわ)って、じっと待っていると、「こんばんは。すみません。ケーキください」というあの声(こえ)が聞こえてきた。
「わあ、店がピカピカだあ」とうれしそうに驚(おどろ)いた。
「いらっしゃいませ。待ってたよ。今年はおかげさまで、ケーキはほとんど売り切れてしまったんだ。でも、お嬢(じょう)さんのために、特別(とくべつ)にケーキを用意(ようい)していたんだ」
「ほんと! うれしい!」女の子は目をキラキラ輝(かがや)かせて喜(よろこ)んだ。
そう言って、彼女に近(ちか)づくと、おかしなことに気がついた。
「えっ! 足がない!?」
「うん、そう。実(じつ)は、わたし幽霊(ゆうれい)なの」 
「君(きみ)が幽霊(ゆうれい)!? あり得(え)ない! 幽霊(ゆうれい)がケーキを買いに来るなんて。えっ、あ、でも……。そういえば、最初(さいしょ)に会ってから3年も経(た)つのに、全然(ぜんぜん)背(せ)も高くなっていない。……本当なの?」
「うん。そりゃあ、驚(おどろ)くよね。……ちょっと私の話、聞いてくれない?」
「い、いいよ」
「わたし、重(おも)い病気になって、このケーキ屋の向(む)かいにある病院に、長い間入院してたの。すごくケーキが好きだったんだけど、お医者(いしゃ)さんが甘(あま)いものを食べちゃだめって言うから、ずっと我慢(がまん)してた。だから、病院の窓(まど)からこのケーキ屋を見るたびに、『あの店に行ってケーキを好きなだけ買って、好きなだけ食べられたら幸(しあわ)せだろうなあ』って思ってた。でも、結局(けっきょく)、死(し)んじゃったの。ママもパパもいっぱい泣(な)いてくれた。死(し)んじゃったのはしょうがないよ。でも、死(し)ぬ前にお腹(なか)いっぱい、おいしいケーキが食べたかった。本当にくやしくてたまらないの。それで、毎年こうやってこの店にケーキを見に来てたんだ。ごめんなさい。わがままばかり言って。本当は幽霊(ゆうれい)だから食べられっこないんだけどさ。」
「信(しん)じがたいなあ。けど、そういうことだったのか……。実(じつ)は、私も君(きみ)に伝(つた)えたかったことがあるんだ。君(きみ)が店に来てくれたおかげで、この店は生まれ変(か)わった。それまでは、ケーキもおいしそうじゃないし、店も汚(きたな)いし、それに加(くわ)えて、店員も不親切だし。はっきり言って、どうしようもなかった。もうやめてしまおうと思っていたんだ。でも、君(きみ)の言葉で、またがんばることができた。そして、だんだんお客さんも増(ふ)えてきた。今年のクリスマスイブは、君(きみ)に『ありがとう』と伝(つた)えたかったんだ。そして、このケーキを君(きみ)にプレゼントしたかったんだ」
「いいの? わたし、食べられないんだよ」
「いいんだ。心をこめて作(つく)ったんだ。ねえ、今、何歳(なんさい)?」
「ええと、死(し)んだ時、10歳(さい)だったから、12歳(さい)かな」
「じゃ、12本」そう言って、12本のロウソクをケーキに立て、火をつけようとした。
その時、ガシャガシャガシャというシャッターをたたく音がした。
「すみません。開けてもらえませんか」という男の人の声(こえ)が聞こえてきた。
「だれだ。こんな時間に…。開けても大丈夫?」と女の子に聞いた。
「うん。大丈夫。おじさん以外(いがい)には私の姿(すがた)は見えないから」
和田(わだ)がシャッターを開けると、そこにメガネをかけた40歳ぐらいのスーツを来た男の人と、すらっとした上品(じょうひん)な女の人が立っていた。
「申(もう)し訳(わけ)ありませんが、もう閉店の時間で、ケーキも売り切れてしまいまして」
「すみません。閉まっているのはわかったんですが、電気がついていたので…。」と男の人が言った。
「本当にすみません」と女の人は謝(あやま)った。
その時、後ろにいた女の子が言った。
「ママ、パパ…」
「えっ!? この人が君(きみ)のお母さんとお父さん?」
女の子は小さくうなずいた。
「あのう、何か言いましたか?」
「いいえ。別(べつ)に何でもありません。それよりこんな時間にいらっしゃるなんて、何かあったんですか?」
父親(ちちおや)は少しだまった後、ゆっくりと話し出した。
「ええ、実(じつ)は、おととし娘(むすめ)を亡(な)くしまして。その病院の前を通(とお)ると、いつも娘(むすめ)のことを思い出すんです。今日、この道を通(とお)る時、娘(むすめ)が亡(な)くなる前においしいケーキを食べたいって言ってたのを思い出して。それで、妻(つま)と話して、クリスマスイブだから、仏壇(ぶつだん)にクリスマスケーキをお供(そな)えしようって。でも、もう売り切れなんですよね。しかたありませんね。すみません。失礼(しつれい)しました」
そう言って、二人は帰ろうとした。
「ちょ、ちょっと待ってください。あのう、このケーキでよかったら、さしあげます」
「えっ。いいんですか?」と父親(ちちおや)が言った。
「ええ、実(じつ)は、一個(いっこ)だけ売れ残(のこ)ったから、今から私が食べようと思ってたんです。でも、私はケーキ屋なので、いつでも食べられますし。どうぞ遠慮(えんりょ)せずに」
「本当ですか? ありがとうございます」と二人は深(ふか)く頭(あたま)を下(さ)げた。
「じゃ、今、箱(はこ)にお入れしますね」
「あの、すみません。おいくらでしょうか?」と母親(ははおや)が聞いた。
「いいえ、けっこうです。これは私から娘(むすめ)さんへのクリスマスプレゼントです」

二人は、箱(はこ)を大事(だいじ)に抱(かか)えながら、帰って行った。和田(わだ)と女の子も外に出て、その最後(さいご)のお客(きゃく)さんたちの背中(せなか)を見送(おく)った。
雪はまだ降り続いている。和田(わだ)は女の子に聞いた。
「これでよかった?」
「いいわけないでしょ! あーあ、結局(けっきょく)またケーキ食べられなかった。でも、ありがとう」
 彼女はほほ笑(え)んで、手を振(ふ)りながら空へと消(き)えて行った。和田(わだ)は「さよなら」とは言いかねて、ただ空に向(む)かって手を振(ふ)った。

次(つぎ)の年から彼女は店に現(あらわ)れなかった。和田(わだ)は、毎年クリスマスイブに店の前にケーキを飾(かざ)った。空から見えるぐらい大きな大きなケーキだ。やがて店はクリスマスのみならず、一年を通(つう)じてお客さんでにぎわうようになった。
ある日、店の前を通りがかったお客さんが和田に聞いた。
「こんなに大きなケーキを作るのに、お金がかかるんじゃない?」
「いやぁ、これだけ景気(けいき)が良くなったら、足が出てもしかたがありません」

(完)

**********************************************

え!? 何!?「~を契機(けいき)に」が入っていないって。
よく見てますねえ。いやいや、でも、ちゃんと入っているんですよ。
ほら、「12本のロウソクをケーキに立て、~」ってね。

おあとがよろしいようで
じゃなくて
メリークリスマス

(E)

2012.12
14
12/3(月)~12/14(金)

一昨年、昨年に続き、今年も盛岡大学日本語教員養成課程の学生が教育実習を行いました。

授業見学

実習期間は2週間。
前半の1週間は教材研究と授業見学が中心。
毎日が驚きと発見の連続で刺激的だったようですが、この頃はまだ余裕が感じられました。

緊張?

2週目に入ると、連日の実践授業。
日本語で日本語を教えることの難しさと、様々な背景を持つ学生を相手にすることの難しさに悪戦苦闘。
加えて教室の奥では担当教員が目を光らせているんですから、緊張しないわけがありません。

反省会

授業の前には寝る間を惜しんで書いた指導案を直され、授業の後には厳しい言葉を浴びせられ…。
時には涙を流したこともありました。
私たちのせめてもの償いが机上の缶コーヒーです。

授業

でもそんな日々に負けず、少しずつ成長。

仲良し雑談

学生たちとの触れ合いの中からも色々なことを吸収し、徐々に日本語教師らしくなっていきました。

お疲れ様でした

そして最終日にはこの笑顔。
実習期間の濃密さと、それをやりきった達成感の表れでしょう。
最後の反省会では「難しさの中にも楽しさを感じることができた」と話してくれました。
ちなみに後ろのホワイトボードに書かれているのは、当校の学生から実習生へのねぎらいとはなむけの言葉。
最後の授業終了後にお披露目したところ、とても喜んでくれました。

今回得たこと、感じたことは将来どんな仕事をするにせよ、貴重な財産となるはずです。
まずはそれを忘れないように、大学へ戻ってからのレポート作成、頑張ってください。
そして立派な社会人として、願わくば日本語教師として活躍できるように、一生懸命勉強してください。
お疲れ様でした。
※写真はこちらからもご覧いただけます。


(セ)


にほんブログ村 教育ブログ 日本語教育へ
にほんブログ村
2012.12
13
12/6(木)

今週の午後クラス(3~5クラス)のiタイムは、日本の伝統的な遊び「かるた」
もちろん作るところからです。
しかし、来日してから2~9カ月の学生たちは、かるたと聞いてもキョトン。
まずは例を見せて、ルールを理解させます。
それから各クラスのオリジナルかるた作成へと移りました。

作る上での注意点は以下の3点。
 ①絵札には先頭の「音」がひらがなが書いてあるが、カタカナや漢字で始まってもOK。また濁音、半濁音も可。
   例:お…オートラリア、か…学校、は…パーティーなど
 ②いわゆる「単語」だけはだめ。文にしたり修飾したりすればOK。
   例:り…りんご(×)りんごを食べます(○)、い…イタリア(×)イタリアのワイン(○)など
 ③絵札には極力文字は書かない。

そして、できあがったのがこちら。
写真に触れると、読みが表示されます。

ななつ ながい バナナ静かにしてください!水は生活するのに大切なものです
ときどきあたまがいいです日曜日、目が大きくなりましたわたしはかんじがぜんぜんわかりません
ポケットに犬がはいっています老人は走ることは無理ですねたまごが大きいので、はがかけます

う~ん、なかなか味があります。

   遊ぶ

作った後は、まずクラス内で、ちょっと飽きたら別のクラスとカードを交換して遊んでみました。
予想通り、いや予想以上に盛り上がりました。

かるたは遊びの要素と言葉の要素が混ざっているので、なかなかいいアクティビティでした。
また来年もやってみようと思います。
ひと足早くお正月気分を感じた今週のiタイムでした。


iタイム


(セ)


にほんブログ村 教育ブログ 日本語教育へ
にほんブログ村
2012.12
08
昨日(12/7)金曜日に、震度5弱の強い地震がありましたが、仙台国際日本語学校は無事でした。
地震発生時は、校舎には教職員7名と学生1名がおりました。
昨年の3月11日の地震による揺れほどではありませんでしたが、長く(2分ぐらい)揺れました。
落下した物もなく、本棚などもそのままでした。
電気や水道も使え、インターネットもつながっていました。
電話は通じにくくなっていましたが、すぐに手分けして学生に連絡をしました。

電話で安否確認の連絡をする一方で、学校のfacebookページとtwitterで、津波による被害を防ぐために、海や川に近付かないことを呼びかけました。
その際に、以下のような「やさしい日本語」による呼びかけをしました。

<参考:「やさしい日本語」(弘前大学)>

**********************************************

仙台国際日本語学校【Sendai International School of Japanese】

・にほんごがっこうはだいじょうぶです。でんき、みず、でんわ、だいじょうぶです。みなさん、うみのちかくにいかないでください。つなみです。うみはあぶないです。アパートがあぶないとき、しょうがっこうにいってください。たべもの、みず、トイレ、があります。さむいですから、あたたかいふくをきてください。


・海(seaうみ)、川(riverかわ)は、つなみ(tsunami)で、あぶない(危険、dengerous)です。たかいところへいってください。にほんじんといっしょにいってください。

・だいじょうぶなひと(がくせい)は、「いいね(like)」をおして(push)してください。

・いま、せんせいが みんなに でんわしています。80%ぐらい でんわ できました。あとで せんせいが りょうに いきます。


***********************************************

1時間後には、約8割の学生と連絡がつき、その後、学生の寮を回るなどして、各自帰宅しました。
今朝(12月8日)には、全ての学生の安否が確認できました。

もう二度と起きてほしくないのですが、3・11の教訓は生かされています。


にほんブログ村 教育ブログ 日本語教育へ
にほんブログ村

2012.12
04
12/4(火)

初級クラスで「想像の動物」という読み物を扱いました。
龍、人形、ケンタウロス、河童、天狗などの架空の生き物が取り上げられています。
おもしろいテーマだけに、読んで設問を解いておしまい、ではもったいない。
そこから発展させ、各国の「想像の動物」を絵に描いて発表するというタスクをさせてみました。
動物というよりは妖怪に近いのですが、学生の作品の中からいくつかをご紹介します。
         レシュ

まずはポーランドのレシュ。
宮城国体のマスコット、ケヤッキーじゃありません。
森に住んでおり、身長は2メートルぐらい。
人の心の声を聞くことができるんだとか。
そして夜中に人里にやってきて、長い指で人の首を絞め食べてしまうそうです。
絵はかわいいけど、恐ろしいやつですね。

         ルサルカ レスナ

お次もポーランドより、ルサルカレスナ。
海の上に立っており、その美貌で若い男の船乗りを誘惑し、水中に引きずり込みます。
日本にもにたような妖怪がいたような。

サッシ

続いてはブラジルから、いたずら好きのサッシ。
森の中に住んでいて、人間の子どもぐらいの大きさ。
赤い帽子をかぶり、パイプをくわえ、黒い服を着ているそうです。


アブナイ

そして最後のピカソが書いたようなこれは、ネパールのRムさんが自分で考えた動物、その名もアブナイ。
半分人間、半分魚、いつもタバコを吸っています。
現在は彼の頭の中に隠れていますが、200年後に外の世界に飛び出すんだとか。
ちなみに雑食だそうです。

日常的な場面から離れて、このような「遊び」の中で日本語を使うのもいい勉強になったようです。
国内の日本語学校ならでは(?)の国際色豊かで楽しい活動でした。


(セ)


にほんブログ村 教育ブログ 日本語教育へ
にほんブログ村
2012.12
02
12/2(日)

東北大学川内キャンパス。

東北大学

本日行われた日本語能力試験の宮城県会場です。
今年もE先生と、当校の受験生の応援のため、行ってきました。

これでぬくぬく

幸い天候には恵まれたものの、師走に入った仙台は日中でも5℃前後。
そこでささやかなプレゼント、ほっかいろ。
念のため注意、「食べ物じゃありません」

チョコレート

こちらは毎年恒例チョコレート。
早く到着した学生に多めに配りすぎたため、後半はチョコが不足気味。
(卒業生のSルさんをはじめとする)お腹回りが気になる学生には我慢してもらいました。
悪しからず。

猫も勉強

直前まで勉強中のTゥさんに近寄って来た猫。
ちょっと緊張をほぐしてくれました。
お客さんではなく、合格を招いてくれますように。

看板

そんなこんなで皆無事に会場入り。
感想は明日の朝聞くとして、あとは天命を待つばかり。
何はともあれ、受験した皆さん、お疲れ様でした。


(セ)


にほんブログ村 教育ブログ 日本語教育へ
にほんブログ村
2012.11
29
11/29(木)

いよいよ本格的な冬を迎える仙台。
今週は雪もちらつきました。
当校の学生たち、とりわけ日本よりも暖かい国から来た学生たちにとって、この季節最大の敵は寒さ。
今年の七夕の短冊に「冬が暖かくなりますように」と書いた学生がいたほどです。
そこで寮に住む学生たちにプレゼントしたのがこれ!

着こなし

着る毛布です。
普段からこの毛布を愛用されているK長先生曰く、「猫を抱いているような温かさ」なんだとか。
これさえあれば、厳しい東北の冬もきっと乗り越えられる!…はず。
皆さんもぜひお試しあれ。
 
 ※モデルの彼は寮生ではないので、撮影後返却してもらいました。


(セ)


にほんブログ村 教育ブログ 日本語教育へ
にほんブログ村
2012.11
26
「桃太郎とMOMOKO」

日本語学校の留学生たちで、日本語の劇(drama)をします。
11月17日(土)11:30~12:00、姉妹校東北電子専門学校の学園祭の企画の一つとして、行います。
イタリア、ネパール、インドネシア、ベトナム、サウジアラビアの学生が参加します。

桃太郎とMOMOKO

あれ? 桃太郎がいるのになぜか、もう一つ大きな桃がある。さて、この中身は?
とにかく、普通の桃太郎じゃありません。
そして、正確にいえば、日本語劇ではなく、多言語劇なのです!

実は、3か月前から練習を始めていました。
ただの日本語の発表会ではありません。
仙台国際日本語学校らしい、新しい形の創作劇です。
お客さんを心から笑わせ、満足させることが目標です。

ぜひみなさん、見に来てください。
(無料です)

場所は、東北電子専門学校の1階です。



####################################

追記(11月27日)

11月17日(土)に、無事劇を行いました。
見に来ていただいた皆様、本当にありがとうございました。

当日の様子をビデオで撮ったものを編集し、youtubeにアップしましたので、よかったら見てみてください。

桃太郎とMOMOKO Part1

桃太郎とMOMOKO Part2

桃太郎とMOMOKO Part3


####################################



にほんブログ村 教育ブログ 日本語教育へ
にほんブログ村
2012.11
14
11/1(木)

「先生、となりのクラスの女の子と話したいです」
ある日、ある男子学生に言われました。
彼とその女子学生はクラスも違えば国も違います。
つまり、話すきっかけがないのです。

ならばと当校教師陣、一肌脱ぎました。
普段は3つのクラスに分かれている午後クラスの50人の学生を大教室に集め、校内コンパを開催しました!

質問する

条件はひとつ、自分と違うクラスの人と話すこと。
とはいえ、何もないと話しかけにくいものです。
下のシートを使い、気になるあの人にインタビューする形式にしました。
インタビューシート
教室は大盛り上がり。
制限時間を過ぎても話し続けようとする人がたくさんいました。

でも、これで終わりではありません。
時間内に全員と話すことは無理なので、今度は自分がインタビューした人をみんなに紹介します。

みんなに紹介する
みんなに紹介する②

自己紹介では「わたしは…」ですが、今回は「こちらは…」
紹介する側もされる側もちょっと恥ずかしそうでしたが、みんなの心の距離はグッと縮まったことでしょう。

聞く

冒頭の男子学生ですが、この日の翌日笑顔で「ありがとうございました。私は元気になりました」と言ってくれました。
今回のアクティビティをきっかけに、色々な化学変化が生まれることを期待します。


iタイム


(セ)


にほんブログ村 教育ブログ 日本語教育へ
にほんブログ村
2012.11
09
落語で学ぶ日本語中級文法 第三段!


今回は、むずかしい漢字には読みをつけました。


***********************************

~わけがない ~わけだ ~わけではない ~わけにはいかない 
~ことか ~ことだ ~ことだから ~ことなく
~ことに ~ことになっている ~ことはない ~ということだ
~もの ~ものか ~ものだ ~ものがある
~ものだから ~ものなら ~というものだ ~というものではない

***********************************

占い

占(うらな)いなんて当(あ)たるわけがない。手やカードを見るだけで、その人の未来(みらい)がわかるものか。

鈴木(すずき)幸子(さちこ)は、5m前にいる占(うらな)い師(し)のおじいさんを見ながら、そう思った。

幸子(さちこ)がじっと見ていると、占(うらな)い師(し)が話しかけてきた。
「あなたは今、悩(なや)んでいますね」
「えっ、どうしてわかったんですか?」
「顔(かお)を見れば、すぐわかります。どうぞ、こちらへ。さあ、私の占(うらな)いで、あなたの悩(なや)みを解決(かいけつ)してあげましょう。5000円というのはちょっと高いと思うかもしれませんが、占(うらな)いは安ければいいというものではありません。しかし、高ければ当(あ)たるというものでもないのです。ですから、料金(りょうきん)は後払(あとばら)いでけっこうです。もし悩(なや)みが解(かい)決(けつ)できなければ、払(はら)わなくてもかまいません」
「それなら」
幸子(さちこ)は占(うらな)い師(し)の前に置(お)いてあるいすに座(すわ)った。
「まず、お名前と生年(せいねん)月日(がっぴ)を教(おし)えていただけますか」
「鈴木(すずき)幸子(さちこ)です。生年(せいねん)月日(がっぴ)は1987年11月5日です」
「いい名前ですね。じゃあ、手を見せてください。ああ、あなた最近(さいきん)、困(こま)ったことが起(お)きましたね」
「はい。実(じつ)は、そうなんです」
幸子(さちこ)は占(うらな)い師(し)に自分(じぶん)が今(いま)抱(かか)えている悩(なや)みについて話した。

一カ月前までは幸(しあわ)せだった。すてきな彼氏(かれし)がいたのだ。会社の同僚(どうりょう)の結婚式(けっこんしき)で、知(し)り合(あ)った。出会(であ)った時、「これは運命(うんめい)だ」と思った。背(せ)が高くて、かっこよくて、優(やさ)しくて、本当に自慢(じまん)の彼氏(かれし)だった。海(うみ)に行ったり、ドライブに出かけたり、二人で楽しい時を過(す)ごした。彼は男のくせに、甘(あま)いものが好きで、よく二人でケーキ屋(や)さんに行った。
でも、先月(せんげつ)、つまらないことでけんかして、それっきり何の連絡(れんらく)もない。彼から連絡(れんらく)が来て「ごめんね」と言ってくれるのを、ずっと待(ま)っていた。でも、彼から電話もメールも来ない。自(じ)分(ぶん)から連(れん)絡(らく)しようかと何(なん)度(ど)も思った。でも、彼のことだから、もう私なんか忘(わす)れてしまって、別(べつ)の女の人とデートしたりなんかしていたら・・・。そう思うと、自(じ)分(ぶん)から連(れん)絡(らく)して謝(あやま)るわけにはいかない。どれだけ泣(な)いたことか。あの頃(ころ)に戻(もど)れるものなら、戻(もど)りたい。まだ彼のことが好きなんだもの。

「それで、私はどうすればいいですか?」
「よろしい。では、占(うらな)ってみましょう。彼の名前と生年(せいねん)月日(がっぴ)を教(おし)えてください」
「神田(かんだ)孝司(たかし)です。ええと、生年(せいねん)月日(がっぴ)は、たしか1985年5月11日です」
占(うらな)い師(し)は、カードを並(なら)べて、表(おもて)にしたり裏(うら)にしたりした。そして、目を閉(と)じて、こう言った。
「彼のことはあきらめなさい。あなたと彼は別(わか)れることになっている。早く新しい彼氏(かれし)を見つけなさい。彼と別れるのがあなたの幸せだ」
占(うらな)い師(し)の言葉(ことば)を心(こころ)から信(しん)じたわけではない。だが、その言葉(ことば)には、何か心(こころ)を動(うご)かすものがあった。
「そ、そうですか……。わかりました。ありがとうございました」
幸子(さちこ)は、お金を払(はら)うと、ため息(いき)をつきながら、帰って行った。

そして、10分後、また別(べつ)のお客(きゃく)さんが来た。今(こん)度(ど)は背(せ)の高(たか)い若(わか)い男(おとこ)だ。
「あなたは今、悩(なや)んでいますね」
「ええっ! なんでわかるんですか?」
「顔(かお)を見れば、すぐわかります。どうぞ、こちらへ。さあ、私の占(うらな)いで、あなたの悩(なや)みを解決(かいけつ)してあげましょう。5000円というのはちょっと高いと思うかもしれませんが、占(うらな)いは安ければいいというものではありません。しかし、高ければ当(あ)たるというものでもないのです。ですから、料金(りょうきん)は後払(あとばら)いでけっこうです。もし悩(なや)みが解(かい)決(けつ)できなければ、払(はら)わなくてもかまいません」
「はい、お願(ねが)いします」
「まずお名前と生年(せいねん)月日(がっぴ)を教(おし)えていただけますか」
「神田(かんだ)孝司(たかし)です。1985年5月11日です」
「いい名前ですね。ん? かんだたかし……5月11日……背(せ)も高い…。もしかして、ケーキが好き?」
「ええ、その通(とお)りです!」
「1カ月前に、彼女とけんかして、それから何も連絡(れんらく)していない?」
「当(あ)たっています。すごいですね。名前(なまえ)と生年(せいねん)月日(がっぴ)だけで、そんなこともわかるんですか。それで、その彼女に連絡(れんらく)して謝(あやま)ったほうがいいかどうか悩(なや)んでいるです」

驚(おどろ)いたことに、彼がさっきの鈴木(すずき)幸子(さちこ)の彼氏(かれし)だったのだ。これが運命(うんめい)というものだ。

「よろしい。では、手を出(だ)しなさい」
「はい、お願(ねが)いします」
「うんうん。彼女の名前は鈴木(すずき)幸子(さちこ)。1987年11月5日生(う)まれ」
「すごい! なんで手を見て、彼女の名前や誕生(たんじょう)日(び)が当てられるんですか? ええと、彼女とは、友達(ともだち)の結婚式(けっこんしき)で知(し)り合(あ)って…」
「言わなくてもいい! 私にはもう全部(ぜんぶ)わかっている。よし、占(うらな)うぞ!」
占(うらな)い師(し)は、カードを並(なら)べて、表(おもて)にしたり裏(うら)にしたりした。そして、目を閉(と)じて、迷(まよ)うことなく、こう言った。
「すぐに彼女に連絡(れんらく)して謝(あやま)りなさい。きっと許(ゆる)してくれる。彼女のことを信(しん)じることだ。彼女といるのがあなたの幸(しあわ)せだ」
「つまり、彼女とうまくいくということですね。ありがとうございます」
孝司(たかし)は、うれしいものだから、1万円払(はら)うと、急(いそ)いで帰ろうとした。
「あ、ちょっと待(ま)って。彼女は『占(うらな)い師(し)に別(わか)れたほうがいいと言われた』と言うかもしれない。しかし、心配(しんぱい)することはない。その占(うらな)い師(し)は当(あ)たらないことで有名(ゆうめい)なんだ」

(完)

**************************************

寒さに負けずにがんばります。


(E)


にほんブログ村 教育ブログ 日本語教育へ
にほんブログ村
2012.11
08
10/30(火)

午前(中上級)クラスのiタイム。
今回はフジテレビの番組『世界は言葉でできている』からヒントを得て、「名言を超えよう」というのがテーマです。
もちろん日本語で。

手順は以下の通りです。
 ①名言の主である偉人や有名人について説明する。
 ②その人物の名言の一部を空白にした紙を配り、自分なりの言葉を考えさせる。
 ③一人ずつ発表させる。
 ④偉人・有名人の名言を教える。
 ⑤名言と学生たちの言葉を比較し、共感した人数の多さを競わせる。

今回は3つの名言を取り上げました。
まずは僧侶であり小説家でもある瀬戸内寂聴の名言
恋を得たことのない人は不幸である。それにもまして、恋を失ったことのない人はもっと不幸である。」

お金 スマイル

ひま 自由

靴 足

確信 疑問

続いてはキングオブロック、忌野清志郎の
今日明日明後日のことぐらいを考えていればいいんだよ。」

水 健康 携帯

めし こいびと なかま

最後はフランスの国民的英雄ナポレオンが放った
「リーダーとは希望を配る人のことを言う。」

陸上の試合のガン

一番悩んでいる人

さすがに偉人の名言よりも多くの共感を得たものはありませんでしたが、なかなか深イイものもありますよね?
この活動は日本語で表現する練習になるのはもちろん、偉人やその偉人の名言を知ることもできます。
また、学生ひとりひとりの価値観や個性が垣間見え、こちらとしても興味深いものでした。
評判も良かったので、またやってみようと思います。


iタイム


(セ)


にほんブログ村 教育ブログ 日本語教育へ
にほんブログ村
2012.11
05
11月3日。はれ。
場所、仙台市陸上競技場。
第2回仙台リレーマラソン開催。

「お祭り好き」の当校留学生としては参加しないわけにはいかない!
昨年に引き続き、2チーム編成30名での参加となりました。(昨年の様子
姉妹校の東北電子専門学校に進学した学生も参加してくれ、先輩としてチームを引っ張ってくれました。

のぼり

新しく作成した幟(のぼり)の下、精鋭ランナーとたくさんの応援団が集いました。
幟を持ってくれたのは、Aチーム第一走者でスタートダッシュを決めてくれたRブさん。
後から話を聞けば、フルマラソンにも出場経験があるとか。
さすがです~。

ベトナム

ベトナム国旗のTシャツを着ながら、颯爽と駆け抜けるランナー。
最初は、このように余裕が感じられます。

たすき

青いタスキを次の仲間に繋ぎ、30周するこの大会。
普段違うクラスのためあまり話したことない人たちとも、一気に距離が近づきます。

横断幕

もちろん、走者だけではありません。
メインスタンドに陣取った、大門軍団ばりのK長先生率いる応援団も長い時間でしたが熱心に応援してくれました。

んっ?旗の下に何かがぶら下がってる!?

応援

10月に入学したばかりの美女軍団も、黄色い声援で疲れたランナーに力を与え。

レンジャー

ベトナムから来た、謎のレンジャー隊もチームの危機を救い。
(3号は欠席)

ラーメン

真顔で「ラーメン」をぶら下げてはいますが、残念ながら当日ラーメンのサービスはありませんでした。。。

集合

Aチーム、Bチームとも見事完走しました!
最終ランナーのE藤先生はゴール後、日本シリーズ制覇の原監督よろしく胴上げされましたが、最後は落とされてしまいました。(笑)

トラック内での記念撮影後、隣の公園に移動して「お疲れさん会」をやって解散。
いい汗をかいた秋の日でした。


(いま)


にほんブログ村 教育ブログ 日本語教育へ
にほんブログ村
2012.10
30
10/30(火)

今週末の11/3(土)文化の日、当校は昨年に続き、仙台リレーマラソンに参加します。
学生と教職員合わせて、計30人が走ります!
昨年は惜しくも?逃した様々な賞を、今年は本気で狙います!

そこで現在、国旗やメッセージ、イラストなどを書き込んだ応援旗を作成中です。

その①
その②
アルゼンチンインドネシア
オーストラリアサウジアラビア
ネパールフランス
ベトナムポーランド
ホンジラス中国
イタリアラオス
日本目
靴がんばっちゃ

当日は完成した旗の下、一生懸命、そして楽しく走ります。
お時間のある方は宮城野原公園総合運動場まで応援しにきてください!
AM9:00スタートです!

※参加する学生は毎日最低5㌔は走っておくように!


(セ)


にほんブログ村 教育ブログ 日本語教育へ
にほんブログ村
2012.10
27
10/25(木)

前回お伝えした「教科書に書かれていない日本語を50覚える」という秋休みの宿題。
今週のiタイムでは、それを活用し、自分が覚えた言葉をクラスメイトに教えるという活動をしました。

活動の内容と、「3つの言葉を日本語で」という制約を学生たちに伝えたのは1週間前。
50の言葉の中からどの言葉を選ぶか、またどうやって教えるのかは個人の自由としました。

さて、それでは授業開始です。

S先生

地図を使って「南米」を教えるSルビア先生。
アルゼンチン出身の彼女らしいチョイスです。
「米」がアメリカの意味も持つことを初めて知った学生も多かったのではないでしょうか。

E先生

ipadで「蟷螂(かまきり)」の写真を見せるEベル先生。
かまきりの意味だけではなく、漢字も指導してくださいました。
でも、Eベル先生はかまきりに食べられるとんぼのほうが好きだそうです。

B先生

Bケンドラ先生が選んだのは「そこく」「くちびる」「ものがたり」
「くちびる」を指導している際、「いつ使いますか?」との質問が。
先生は恥ずかしそうに「キスのときです…」と答え、教室内に大きな笑いが起きました。

Y先生

「たいおん(体温)」を説明しているYヘヤ先生。
「かぜです。ねつがあります。たいおんがたかいです。」とみんなが既に知っている言葉で上手に教えていました。
先生は体温が高いから半袖なのでしょうか?

ノート

多少訂正や補足を加えましたが、みんなわかりやすく教え、そして熱心に聞いていました。
このシートを見るだけでも、そのことがよくわかりますよね。

初めての試みで、嫌がる学生がいるかと思いきや、その逆。
積極的に参加してくれて、楽しく有意義な時間になったように思います。
先生の気持ちも少しは理解してくれたかな?

皆さん、お疲れ様でした。

iタイム


(セ)


にほんブログ村 教育ブログ 日本語教育へ
にほんブログ村
2012.10
20
10/20(土)

9/22~10/10までの秋休み期間中、学生たちに宿題を出しました。
内容は、今までに学んだ語彙、文法、漢字等の復習。
それから初級クラスの学生たちには、「教科書に書かれていない日本語を50覚える」というものも加えました。

受け取ってから約1週間が過ぎ、ようやく全てに目を通すことができました。
見てみると、一人一人の個性や生活の様子が表れていたり、「なんでこれを書いたの?」と思うものあったりと非常に面白い!
そこで学生たちが覚えた数多くの言葉の中から、私が独断と偏見で選んだ50の言葉をご紹介します。

秋休みに覚えた言葉

 (1)葉桜  (2)二日酔い  (3)もみじおろし  (4)しなやか  (5)羽毛  
 (6)明太子  (7)陰謀  (8)かじかむ  (9)女神さま  (10)ばんねぎ…万能ねぎの略  
 (11)かまきり  (12)横綱  (13)中秋  (14)こおろぎ  (15)執念
 (16)息切れ  (17)めまい  (18)貸金庫  (19)おやじ  (20)しめっぽい 
 (21)マットレス  (22)銀紙  (23)大吉  (24)試食  (25)歯間ブラシ
 (26)再来予約表  (27)アスピリン (28)顆粒  (29)全粒粉  (30)きょろきょろ
 (31)神経質  (32)鬱  (33)過去  (34)にんにくの芽  (35)まさかり  
 (36)数の子  (37)しらみ  (38)酵母  (39)自民党  (40)穴
 (41)軽蔑  (42)鯵  (43)新鮮  (44)塩辛い  (45)ピザ生地
 (46)台車  (47)しわ  (48)ささやき  (49)過ち  (50)しめじ 

今回の宿題が、学校の外でも積極的に日本語を学ぶきっかけになればいいなぁと思います。


(セ)


にほんブログ村 教育ブログ 日本語教育へ
にほんブログ村
2012.10
18
10/16(火)

日本語学校の学生は、国籍のみならず、日本語を勉強する目的も様々です。
当校の学生たちの場合は、

 ①日本の大学や専門学校へ進学するため
 ②日本で働くかたわら、仕事や生活で使う日本語の上達を図るため
 ③日本人と結婚し、日本でより良く暮らすため

といったところでしょうか。
いずれの場合にも言えることですが、特に②と③の目的を持つ学生たちから聞かれるのは、「仙台弁がわからない」との声。
日本語学校ではいわゆる「標準語」を教えるのですが、地方に暮らす外国人には、その地方の方言も必要です。
ということで、今回のiタイムでは仙台弁(東北弁)を指導しました。いや、すますた。


勉強すっぺ!仙台弁!

扱う内容は大きく分けて2つ、語彙と文法です。
もちろん、指導教員は東北弁ネイティブなので発音もバッチリです。

 語彙
 ・これ、それ、あれ、どれ → こいず、そいず、あいず、どいず
 ・こんばんは → おばんでがす、おばんです
 ・私のうち → おらい
 ・びっくりする → たまげる
 ・かわいい → めんこい
 ・いらっしゃい、来なさい → ございん
 ・大きくなる、育つ → おがる
 ・怒る → ごしゃぐ
 ・冷たい → しゃっこい
 ・しっくりこない、違和感がある → いずい …

 文法
 ・~を → ~ば 
  例 ビールを買った → ビールば買った
 ・~に/~へ → ~さ
  例 東京に行く → 東京さ行く
 ・~ない → ~ね
  例 買わない → 買わね
 ・そう → ん
  例 そうだ → んだ
 ・~よう/~ぼう(意向形) → ~べ/~っぺ
  例 行こう → 行くべ 、 しよう → すっぺ
 ・~でしょ? → ~っちゃ?
  例 いいでしょ? → いいっちゃ? 、 あそこでしょ? → あそこだっちゃ? …

授業中のリピート練習は何だか笑えてきましたが、やる気があり、けっこう身に付いたみたいです。
まとめとしてやった下の練習問題もみんなできました。

 仙台弁(東北弁)に直しなさい
 ・これ、かわいいでしょ? →
 ・こっちに来なさい。   →

好評だったようで、「今度は沖縄弁や大阪弁をやってください!」との声もありましたが丁重にお断りました。
方言を覚えるのはいいことですが、使いすぎて学生たちの日本語が訛りませんように。


iタイム


(セ)


にほんブログ村 教育ブログ 日本語教育へ
にほんブログ村
2012.10
15
「落語で学ぶ中級文法」の第2段。
こりずにまたやります。
ということなんですが、演者の私E先生は出張中なんです。
本当は今日のテストに合わせてみっちり稽古(けいこ)をしていたのに残念でならないと、ハノイのサイ湖のほとりで泣いております。
その涙で、サイ湖が少し大きくなったとか、そこにだれかが身を投げたとか。

とまあ、そういうことで、今回は原文だけで許してください。


●文法項目
~も~ば~も~ ~やら~やら~ ~にしろ~にしろ ~をはじめ ~といった
~など ~なんて ~なんて ~ばかりか ~どころか ~というより ~どころではない
~以上 ~上は ~からには ~だけ ~だけあって ~だけに ~だけの 
~おかげで ~せいだ ~ばかりに ~あまり

******************************************

「はじめてどろぼう」

あるところに吉田ひろしという男がおりました。

吉田君は、まじめで、優しくて、性格はとてもいいんです。
でも、子どもの頃から勉強も運動も苦手でなんです。兄弟もいなければ、友だちもいない。彼女なんかもちろんいない。両親も仕事が忙しくて、家ではいつも一人。実にさびしい人生を送ってきました。

そればかりか、とっても運が悪い。
大学の入学試験の前の日にひどい風邪を引いたから、大変。熱は出るし、せきも出るし、鼻水も出るし、くしゃみも出る。とても試験どころじゃなくて、試験に失敗。

次の年、風邪は引かずに元気いっぱい。でも、大学に行く途中で、猫を見つけてしまう。道路の真ん中あたりをうろうろしているから、危ないなあなんて思っていたら、そこに乱暴な運転をする車が突っ込んできた。「危ない!」と言うが早いか、道路にいる猫を助け出そうと走り出す。でも、運動はできないから、転んでドタっと倒れちゃった。猫はそれに驚いて、ピョンと飛んで逃げちゃう。車はクラクションを鳴らしてブレーキを踏む。ところが、吉田はなかなか立ち上がれなくて、ついに、ドンっとぶつかっちゃって、ピーポーピーポー、また来年。ニャー。

3年目にやっと大学に合格したんです。やっと春が来たと思った。でも、2年も遅れて入ったばかりに、周りの同級生に「おじさん、おじさん」とバカにされて、友だちも彼女もできずにあんまり楽しくない学生時代を過ごしました。

そして、これからがんばろうと思って入った会社が、たった半年でつぶれてしまったんです。ショックのあまり、病気になって入院してしまいました。だれのせいでもありません。運が悪いんです。
病院のベッドで、吉田ひろしは考えた。「どうせ何をやってもうまくいかないなら、まじめに生きるのはばかばかしい。でも、生まれてきたからには、死ぬのはもったいない。決めた。おれはどろぼうになる!」

そして、今夜、吉田ひろしは、はじめてどろぼうをする。
実は、前から入るうちを決めていた。このうちは80歳のおばあちゃんが一人暮らし。お年寄りが相手なら失敗しても、うまく逃げられるだろうってちゃんと考えている。こういうところはしっかりしている んです。
でも、まだ夜の8時。ピンポーン。「こんばんは。夜遅くにすみません。どろぼうです」。こういうところは、だめなんですね。
でも、おばあちゃん「あらあら、夜遅くに大変ですね。どうぞお上がりください」って家の中に入れてしまう。
「どうも、すみません。じゃ、ちょっとおじゃまします」
「きたないところで、すみません。お茶とコーヒー、どちらがよろしいかしら?」
「ああ、どうぞおかまいなく。すぐ帰りますので」
「はい、どうぞ。あと、お口合うかわかりませんが、こちらも召し上がってみてください。栗まんじゅう」
「わっ!栗まんじゅう。ぼく、これ好きなんです。じゃ、遠慮なくいただきます」
吉田はものすごい勢いでお茶を飲んで、栗まんじゅうを食べる。
「はあ~、ごちそうさまでした。それで、お金はどちらにありますか?」
「えっ!? 銀行に。八十八銀行に預けていますけど…。失礼ですが、銀行の方ですか?」
「いえいえ、銀行員じゃなくて、どろぼうです。今日から。先週までは会社員でしたが。ははは」
「あら、いやだ。私、『どろぼう』さんという名前だと思っていました。めずらしい名前だなあ、と思っていました。でも、亡くなった主人の知り合いの方かしら、それにしては若いなあ、なんて思ってたのよ。ああ、そう。お仕事がどろぼうですか。へえー、それもめずらしいわね。めずらしいというより、どろぼうさんには生まれてはじめてお会いしました」
「そうですよね。でも、本当なんです」
「ほら、普通どろぼうはメガネとか帽子とかマスクとかしてるでしょ?」
「あ、忘れていました。すみません。はじめてなので。でも、メガネはコンタクトレンズをしているので大丈夫です」
「そ、そういう意味じゃないのよ」
「ほら、ナイフもあります」
「やめなさい。こんな老人、殺すだけの価値もありませんよ。それよりお金ですね。家の中にはあまりありませんよ。財布はこれです。カードと通帳はどこに入れておいたかしら」
「タンスの引き出しじゃないですか?」
「あら、本当にあった。プロのどろぼうさんだけあって、よく知ってるわねえ。」
おばあさんはカードや通帳どころか、次々に家の中から宝石やネックレスといったものまで持ってくる。
「はい。これで全部よ。好きなだけ持って行きなさい」
「いやあ、こんなにたくさんいただけるなんて、申し訳ありません。でも、どろぼうとして来た以上は、持って帰らないわけにはいきません。では、遠慮なく、いただきます」
「どうぞ。でも、帰る前に一つお願いがあります」
「領収書ですか?」
「違います。あなたがどうしてどろぼうになったか、教えていただけませんか」
「いいですよ」 

吉田は、大学受験の失敗をはじめ、学校で友だちができなかったこと、会社がつぶれたことなど今までの辛かった人生を全部語った。だれかに話したかったんですね。今まで、だれにもこういう話をしたことがなかった。吉田が一生懸命話せば話すほど、おばあさんは楽しそうに声を出して笑った。

そして、全部話を聞き終えて、おばあさんが静かにこう言った。
「楽しい話を聞かせてくれてありがとう。私はもうおばあちゃんだけど、年をとったおかげでわかったことがあるの。人生では、失敗したり、うまくいかなかった経験こそ価値があるのよ。そういう苦しい経験があるからこそ、成功したり、うまくいった時に、本当に心から喜べるのよ。あなたがこれからどろぼうを続けるにしろ、やめるにしろ、そのことを忘れないでちょうだい」
「おばあさん・・・。私、どろぼうやめます。これは全部お返しします。今の話を聞いて、やっぱり自分は間違っていたと気づきました。今から警察へ行きます」
「けいさつ? これ返してくれるんでしょ。何もとっていないんだから、警察なんか行かなくてもいいじゃない」
「いいえ、いただきました。でも、返せないんです」
「何を?」
「お茶と栗まんじゅう」

(完)

*************************************


最近、この日本語落語は、多読と似ているかもしれないと思うのでした。


(E)

にほんブログ村 教育ブログ 日本語教育へ
にほんブログ村