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仙台国際日記

仙台国際日本語学校の日々をお伝えします。

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2015.12
09
11月17、18日の二日間、宮城県内にある富谷第二中学校の生徒さんが4人職場体験に来てくれました。
今回は昨年に引き続き二度目です。

一日目、当校の留学生と交流してもらいました。
4人のグループで、お互いへの質問を書いた紙をもとに自由に話しました。
最初は緊張ぎみだった中学生も、話しているうちに笑顔が増えてきました。
終わってから感想を聞いたところ、留学生たちが思っていたより日本語が話せてびっくりしたそうです。

交流

次に、日本語教師が主にどんな仕事をしているのか少し理解してもらおうと、校長先生をはじめとする当校教員が話しました。
校長先生からは、日本語教師は日本と外国をつなぐ架け橋を育てる仕事だというお話をいただきました。
「文化の違いを知れ」、「経験を積め」、「視野を広くもて」といった、経験が多い校長先生ならではの数々のお言葉もいただきました。
E先生からは、媒介語を使わずに日本語を教える(直接法)とはどういうことか、
また、普段無意識に使っている日本語を意識的にみる、といった実践的な話をしました。

校長先生遠藤先生

午後は、二日目の授業体験の準備をしました。
今回の授業体験の内容は擬態語でした。
擬態語は、幼稚な印象があることや、それがなくても意味が通じるといったことから、
国語教育・日本語教育の中での優先順位はあまり高くないため、当校でも体系的に授業をすることはありません。
しかし、日本で生活している留学生が擬態語を見聞きすることは多いはずです。そこで今回の内容としました。
同じ括りの中で一人二つの擬態語に決め、対比的に教えるようにしました。
例えば、「じっと(見る)」と「ちらちら(見る)」の二つという具合です。
こうすれば、教える側は教えやすく、教わる側もわかりやすくなります。
意味の教え方は、演技して見せる、動画を見せるなど、4人それぞれ工夫していました。

教案 男子

教案 女子

その後、当校の日本語教師の漢字の授業を見学してもらいました。
当校では漢字を教える際、一字一字の覚え方も教えていますが、自分たちが漢字を教わるときと違う、という感想を持ったそうです。

授業見学

二日目は、I先生、W先生から留学生のバックグラウンドについて話しました。
外国人といえば欧米人、といったイメージがあるでしょうが、当校を含め多くの日本語学校に在籍しているのはアジア人留学生が大半です。
ネパールなどの国の写真を見ながら説明を受け、留学生に対するイメージが変わったことでしょう。

今江先生

その後は、いよいよ授業体験本番でした。一人10分ぐらいの時間でした。
やはり緊張している様子でしたが、前日からの準備と直前の模擬授業の成果か、うまく教えられていました。
教えたことが伝わってよかった、楽しくできたという生徒さんもいました。

授業

職場体験の間に、日本語教師をしていてよかったことは何か、という質問を受けました。
教えたことがちゃんと伝わったとき、卒業生が学校に顔を出し近況を伝えてくれたときなど、いろいろあると思いますが、
授業をするのが楽しいということを少しでも感じてもらえたようで、こちらもうれしく思います。
生徒さんは4人とも教育に興味があるということでした。
今回の職場体験で生徒さんの将来に少しでも役に立てれば幸いです。

集合
(授業を行ったクラスの学生と)


(な)


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2015.11
26
11月16日(月)校外研修で日本三景の一つに数えられる松島へ行ってきました。
後日授業で学生たちに書かせた感想文の一つを引用し、楽しかった思い出を振り返ってみようと思います。
日本語母語話者にとっては読みにくさを感じる文章かもしれませんが、原文のまま掲載します。

FotorCreated1_20151202161416ccc.jpg

昨日バスに乗って先生たちと一緒に松島という所に行きました。

FotorCreated2_201512021614174a6.jpg

まず松島へとうちゃくして船に乗りました。船の名前はあおばでした。
200人いじょう乗れる船ですからちょっと大きかったです。


FotorCreated3_20151202161418a5a.jpg

天気がよかったのでみんな楽しみにしました。
船の中から海のけしきが全部見えたのでほんとうによかったです。
だめだったのにみんな鳥にえさをやりました。船中気持ちがよかったです。


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あと船を降りてから寺に行きました。名前はえんつういんでした。

FotorCreated5_201512021614217b0.jpg

御あん内する人はいないのであまりれきしはわからなかったです。

FotorCreated4_20151202161420638.jpg

それからホテルに行って御飯をいただきました。おいしかったです。

FotorCreated6.jpg

つぎにさいぎょうもどしのまつこうえんに行きました。
松島のけしき全部みられますのでそれは日本の一番いい所だと思います。


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それから仙台新こうに行きました。

FotorCreated7_20151202161639f05.jpg

そのときちょっとねむかったけど海のけしき見てやっと元気になりました。
その所から海のけしきぜんぶみえます。
四年前つなみのせいでちょっとこわれたが今はなおったという話しを聞きました。
サーフィンする人もたくさんいました。その場所はサーフィンの有名な所です。
旅行に行ってちょっとでも日本のぶんかをしりました。松島は一番いい所でした。
もう一回行って遊びたいです。

(3クラス Tィラクさんの作文)

松島は近場ですが、初めて行ったという学生が予想以上に多く、楽しい研修旅行になったようです。
何度か訪れたことがある者、中には松島でアルバイトの経験がある者もいましたが、
彼らの書いた作文からは、「松島の魅力を再発見できた」という旨の表現が数多く見られました。
写真からも伝わると思いますが、天気にも恵まれ、とても気持ちのいい一日でした。


(セ)


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2015.11
12
wifii padeラーニングパソコン室図書室学生寮
どこにも負けない(であろう)設備を誇る当校ですが、この秋、さらに校内の設備が充実しました。

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まずはこちらのプロジェクター。
今までは古い型の、固定されていないものが1台だけでしたが、このたび8つの教室に取り付けました。
画質もよく、大きさや明るさの微調整も可能、加えてスピーカーも内臓されている優れモノです。

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HDMIケーブルでパソコンとつなぐと、

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このようにパソコンの画面がきれいに投影されます。
プロジェクターと一緒に、この90インチのスクリーンも8部屋に設置しました。
今まではホワイトボードをスクリーンとして使用していたのですが、こちらはひと回り大きく、やはり映りが鮮明です。
授業では動画やビデオを教材として用いるので、これで一層効果的な教育活動が期待できます。

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専用のアダプタを使えばi padとの接続も可能。

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こちらもきれいに映ります。
アダプタの差し込み口が同じなので、i phoneの画面を映し出すこともできます。
授業でスピーチをさせる際などに、自分のi phoneの中にある写真を見せながら話してもらう、なんてこともちょちょいのちょい。
便利な世の中になったものです。

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もう少し自慢を続けさせてください。
廊下と3つの教室にしかなかったwifiも、全教室に完備。
これで以前よりも、インターネットを利用した授業がスムーズに行えるようになりました。
でも学生はそれ以上に、休み時間中のスマホいじりのストレスが減ったと喜んでいます。

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上段下段合わせて42台のipadを1度に充電できる、充電器ならぬ充電ボックスも購入しました。
当校では1(ひと)クラス10~20人で授業をしているので、2~3クラス分の充電がいっぺんにできるというわけです。
i padを使った授業も、今まで以上に力を入れていきたいと思います。

自習室

最後はこちらの自習室について。
長年、2部屋あるパソコン室のひとつとして使って来ましたが、スマホやタブレット端末が普及し、徐々に使用回数が減少。
パソコン室は1部屋(19台)あれば十分だろうということで、機器のかわりに仕切りを取り付け、自習室に生まれ変わりました。
授業時間外にも開放しているので、暗くなるまでこの部屋を使う学生の姿も時折目にします。
全学生にとってというわけではありませんが、一部の学生には以前よりも大切な場所になったようです。

どうですか?数ある日本語学校の中でも、こんなに設備のいい学校は、そう多くはないはずです。
加えて日々研鑽を重ねる優秀な教師陣と、家族のような優しさと鬼のような厳しさを併せ持つ職員が揃っています。
仙台国際日本語学校で勉強したいとお考えの方、もしくはお知り合いを勉強させたいとお考えの方。
ぜひ一度022-224-6509まで、もしくはこちらの問い合わせフォームからご相談ください。

自慢と勧誘を終わります。


(セ)


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2015.10
25
今年も、盛岡大学との交流会を行いました。
この交流会は2012年に始まり、今回で4年連続4回目。
盛岡大学からは日本人学生11名と留学生1名、当校からは10カ国12名の合わせて24名が参加しました。

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中心となる活動の前に、まずはウォーミングアップとして2種類のゲームをしました。
1つはグループになって輪を作り、リズムに合わせて1人が自己紹介、グループの人がその人の名前を繰り返す、というもの。
もう1つは、先ほどと同じグループで今度は手をつなぎ、その手を離さずに新聞紙で作った輪っかを1周させるというものです。
いずれも盛岡大学で日本語教育を勉強中の学生さんたちが考えて来てくれました。
硬かった参加者の表情がゲーム中から徐々に柔らかくなっていき、終了後にはみんな笑顔になっていました。

2

いい雰囲気ができたところで、今回の中心的な活動、「仙台クイズラリー&フォトコンテスト」に移ります。
クイズの答えを探して街中を歩き回るクイズラリーと、テーマに合った写真を撮ってくるフォトコンテスト。
どちらも以前にiタイムでやったことがある活動なので、クイズの内容は大きく変え、写真のテーマも新しくしました。
説明だけしていきなりスタート!とはいかないので、グループを決めた後、地図を渡して作戦タイム。
準備ができた、あるいはここで準備したところで時間の無駄だ、という結論に達したグループから順次出発しました。

3

クイズの問題は全部で15あり、そのうちのいくつかを紹介しますと、

Q1.ヨドバシカメラのカメラ売り場は何階ですか?  
Q4.JR仙石線で仙台駅から松島海岸駅まで行くのにいくらかかりますか?
Q5.仙台の有名なお菓子「萩の月」は、10個入りでいくらですか?
Q6.12月9日に開通する「地下鉄東西線 WE」の一番西の駅の名前は何ですか?
Q7.高速バス「アーバン号」(仙台‐盛岡)の大人往復きっぷはいくらですか?            

ほとんどのグループが、まずは多くの答えやヒントが隠れている仙台駅へ。

写真に映っているipadは、情報検索用ではなく、カメラとしてグループに1台渡したもの。
また答えが簡単にわかってしまうため、携帯電話は緊急時の連絡以外には使わないこととしました。

5

クイズラリーには、クイズだけでなく、2か所のチェックポイントでの記念撮影も組み込みました。
そのうちの一つが、仙台市内を一望できる、AER(アエル)というビルの31階展望テラス。

4

もう一つが、街の中心部のビル群の間に突如現れる市場、「仙台の台所」こと仙台朝市です。
近代的な建物の上からの眺めと庶民的な下町の空気、その両方を味わってもらおう、というのがねらい。
でも制限時間が約60分と短かったことから、参加した学生たちにしたら、それどころではなかったかもしれません。

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1分遅れるごとに1点マイナスと伝えていたにも関わらず、予定の時間内に戻って来たのは6グループ中わずか2グループ。
容赦なく減点してから、クイズの正解発表、チェックポイントでの写真の確認、フォトコンテストの審査をしました。
クイズラリーは1問正解につき+1点の加点方式、チェックポイントは写真を撮れなかったら-3点の減点方式。
フォトコンテストは、テーマに合ったいい写真を撮ったグループから順に3点、2点、1点を加えるということにしました。

ここで皆さんにも先ほどのクイズの答え合わせ。

Q1.ヨドバシカメラのカメラ売り場は何階ですか? ・・・ 1階  
Q4.JR仙石線で仙台駅から松島海岸駅まで行くのにいくらかかりますか? ・・・ 410円
Q5.仙台の有名なお菓子「萩の月」は、10個入りでいくらですか? ・・・ 2000円(税込)
Q6.12月9日に開通する「地下鉄東西線 WE」の一番西の駅の名前は何ですか? ・・・ 八木山動物公園駅
Q7.高速バス「アーバン号」(仙台‐盛岡)の大人往復きっぷはいくらですか? ・・・ 5200円


6

「小さい秋」がテーマのフォトコンテストで1番に選ばれ、3点を獲得したのが、この仙台朝市に並ぶ柿の写真です。
他のグループがほのかに色づいた街路樹を被写体に選んだ中、柿に焦点を当てたことが高評価を得ました。

7

クイズの正答数、チェックポイントでの写真撮影の有無、フォトコンテストの結果、それから遅刻による減点を集計。
見事優勝したこのグループには、素敵な素敵なプレゼントを袋いっぱいに詰めて贈呈しました。

8

ちょっと時間が足りなかったかな、という反省は残りますが、多くの学生たちから「楽しかった」という感想をいただきました。
終了後にメールアドレスやfacebookのアカウントを教え合う姿も見られ、交流会としては成功と言えるのではないでしょうか。
また、参加した学生たちが今まで以上に仙台を知ることができたのなら、もう一つの目的も達成できたことになります。

実は盛岡大学の学生の中の5人は、来月当校で教育実習を行う予定で、今回はその事前研修という意味合いもありました。
この交流会を機に、大学で今まで以上に勉強し、そして実習期間を実りあるものとしてほしいと思います。

最後になりますが、盛岡大学の皆さん、仙台までお越しくださり、ありがとうございました。
※当日の写真はこちらからもご覧いただけます。


(セ)


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2015.10
17
今週からいよいよ新学期が始まりました。
「読書の秋」ということで、秋休みを利用してうちの日本語学校のゆるキャラ「あいちゃん」のしおりを作ってみました。

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このしおりは、多読の授業で、30冊読んだ学生にプレゼントするために作りました。
だんだん長いものが読めるようになると、その回だけでは読み終わらず、次の回にどこまで読んだかわからなくなってしまうし、たくさん読んだことに対するご褒美のようなものがあると楽しいかなと考えました。
何より「読書を楽しむ、本を大切にする」ということにつながるかなと思います。

作り方は、簡単で、A4のちょっと厚めの紙に印刷して、10枚に切って、パンチで穴を開け、100円ショップで買ってきた紙ひもを付けただけです。
学校名の横には、読書に関する偉人の格言が書かれています(10種類あります)。

ちなみに、当校で制作した「にほんごえほん あいちゃん」バージョンのしおりも作りました。
こちらは来春発行予定の「にほんごえほん あいちゃん2」のおまけに付けようと思っています。


(E)


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2015.08
27
8/25(火)

前回ご紹介した「フリーズ・フレーム」に続き、この日の授業の後半は「ホット・シーティング」をしてみました。
簡単に説明すると、学習者が物語などの登場人物になりきり、他の学習者からの質問に応えるという活動です。
別の表現を使うなら、役を演じる学習者に合同記者会見をする、という感じでしょうか。
この活動でも引き続き、「桃太郎」を題材としました。

「フリーズ・フレーム」のときと同様、まず教師が例を見せ、やり方を示しました。
その後すぐに「記者会見」を始めてもよかったのですが、①演じさせる役だけを決め、②その役への質問を考えさせ、
③誰がどの役を演じるかを決め、④「記者会見」を始める、という手順を踏みました。
準備の時間がないと、「会見席」に座る学生が戸惑ってしまい、うまく答えられないのではないか、
また「記者」からも、いい質問が生まれないのではないか、と思ったからです。

深い理由はありませんが、質問を向ける対象として、①桃太郎、②おじいさん、③おばあさん、④猿、⑤鬼を選びました。

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上記5役への質問を、「フリーズ・フレーム」の際に分けたグループで考えさせました。
ここで注意したのは、答えが「はい/いいえ」にならないような質問にすること。
そうなってしまうと、この活動の意味とおもしろさが半減してしまうからです。

およそ10分が経過したところで、準備終了。
最初は「おじいさん」役を演じる学生を決めます。
質問に答える学生の緊張を和らげるため、また活動に広がりを持たせるために、今回は1役を2人に演じさせました。
「おじいさん、やりたい人いる?」と聞いてもなかなか手が挙がらなかったので、こちらが選んだのがこの2人。
抜擢の理由は、おもしろいことを言いそうな雰囲気が感じられたからです。

IMG_7396.jpg

始める前に、「会見席」に座る学生は、「答えられない」「秘密です」などと答えてもいいことを、
また質問する側には、先ほど考えさせた質問以外をしてもいいことを伝えておきました。

さて、いよいよ「記者会見」開始。
以下、Qは質問、Aは写真左の学生の答え、Bは右の学生の答えです。
AとBは、活動の様子を撮影したビデオから起こしたものです。
そのため、文法上の誤りもありますが、そのまま記録しました。

 Q 何歳?
 A「65歳です」
 B「60歳です」

 Q いつ結婚した?
 A「40年前」
 B「32歳のとき」

 Q どうして子どもができなかった?
 A「昔のことだから、なんでできなかったのかわからない」
 B「秘密です」

 Q 国はどこ?
 A「日本」
 B「ベトナム」

 Q おばあさんと、いつ、どこで知り合った?
 A「村で子どものころから一緒に成長して、付き合った」
 B「日本へ来たとき、会いました」

 Q おばあさんが桃を持ってきたとき、どう思った?
 A「でっかい桃が来て、今日はたくさん食べられると思った」
 B「子どものときから今まで見れないので、喜びました」

 Q 旗はどうして作った?
 A「戦争に行くということは、自分のマークとかつけたほうがいいと思って」
 B「強く形になって、必ず負けないように」

 Q 旗にどうして「日本一」と書いた?
 A「その前は大きな戦争とかなかったので、これは日本の一番大切な戦争ですよということで」
 B「『日本一』と書いて、もっと強く、一番強くなる」

質問する側の、物語の隙間を付いたおもしろい問いに、2人がうまく答えられました。
1回目にしては、上々と言えるでしょう。

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次はこの2人がおばあさん役に挑みました。
1回目で様子がつかめたのか、今回は学生のほうから手が挙がりました。

 Q 桃の重さはどのぐらい?
 A「10キロ」
 B「50キロ。山から家まで川が流れているから、一緒に」

 Q 1週間に何回川へ洗濯に行く?
 A「毎日。でも雨の日は行かない。冬も行きます」
 B「Aのおばあさんと似てる(同じ)ですね」

 Q 今何歳?
 A「68」
 B「60」

 Q 桃太郎が生まれた後、残った桃はどうした?
 A「捨てた」
 B「食べちゃったです。めっちゃおいしかった」

 Q 桃を切ったとき、桃太郎まで切れなかったのはどうして?
 B「硬かったので、ちっちゃいずつ切りました」
 A「同じ」

 Q 桃太郎は一人っ子。もう一度川へ新しい子どもを探しに行った?
 A「毎日探したけど、(桃が)なかった」
 B「同じ」

 Q きびだんごの材料は何?
 A「実は、おじいさんが作った。私は渡しただけ」
 B「わからない。忘れちゃったんです」

 Q おじいさんの好きな所は?
 A「やさしい。あと料理上手」
 B「しっかりしている」

Bの男子学生が声色を変えて質問に応じるなどしたため、1回目よりも多くの笑い声が聞こえて来ました。
やりとりの中で生まれた質問もあり、質問する側もされる側も、この回で要領を得たのだと思います。

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3回目はこの2人が鬼を演じました。
Aの女子学生は、よっぽどこの役になりたかったのでしょう。
「鬼」と聞くやいなや今まで座っていた席を立ち上がり、記者会見席へ向っていきました。
その意気込み通り、鬼になりきって演じてくれました。

 Q 1日どのぐらいお酒を飲む?
 A「数えない。いっぱいです」
 B「酔っぱらうまで」

 Q 鬼が島の有名な食べ物は?
 A「食べ物はない。お酒だけ」
 B「ないですね」

 Q 仕事は?
 A「どろぼうです」
 B「やってない。遊ぶだけ」

 Q 負けた後で「今から悪いことをしない」って行ってたけど、どうやってこれから生活する?
 A「桃太郎の村ではしない。別の村に必ず行きます」
 B「別のところに行って、とるかもしれない」

 Q 鬼はいっぱいいたのに、何で桃太郎たちに負けた?
 A「実は動物がきらい。アレルギーがあるから、早く帰ってもらうために」
 B「わたしたちには刀がなかったから」

 Q 趣味は?
 A「釣り。でも食べるためではない。島に住んでいるから、周りは海ばっかり」
 B「踊ること」

 Q 鬼は結婚する?
 A「できない。男性ばかりです。さびしいからお酒を飲んでいます。毎日お酒を飲むと、全然さびしくない」
 B「私はしてない」

授業中に、こんなに学生たちが笑うことが今まであったかなと考えさせられるほど、楽しい時間になりました。
もちろんそれだけでなく、「ホット・シーティング」には以下のような効果があったのではないかと思います。

 ①学生たちが主体的に取り組める
 ②学生たちの発話量が、他の授業に比べて非常に多くなる
 ③学生たちの題材(今回は「桃太郎」)への理解が深く、広く、豊かになる
 ④自分以外の人物(キャラクター)を演じるからこそ、いろいろなことが話せる

しかし、残念ながら、桃太郎と猿への「記者会見」も、この後にさせるつもりだった別の活動も、時間が足りずに断念。
所要時間の想定の甘さが反省点として残りましたが、「フリーズ・フレーム」も「ホット・シーティング」も、
題材を変えたり、前後の組み合わせを工夫しながら、またやってみようと思える活動でした。


(セ)


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2015.08
26
8/25(火)

今週のiタイムでは、「フリーズ・フレーム」と「ホット・シーティング」というものを使ってみました。
いずれも教育に活用できる「ドラマの手法」として知られているものです。
簡単に説明すると、前者は身体を使って、あるイメージを静止画として表現するという活動で、
後者は物語などの登場人物になりきって、他の学習者からの質問に応えるという活動です。

この2つは今回初めて授業に取り入れてみたのですが、結論から言うと、学びを深め、豊かなものにするのに効果的でした。
そこで、いつも以上に詳細に書き記しておこうと考えているので、「フリーズ・フレーム」についてを「その①」、
「ホット・シーティング」についてを「その②」とし、2回に分けて投稿します。

2つの手法を用いるにあたり、題材としたのは昔話の「桃太郎」です。
選んだ理由は「何となく」ですが、振り返って見れば登場人(動・怪)物が比較的多く、
その点において、今回の活動に適していたと思います。

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さて、授業の手順ですが、まずは活動の基礎となる「桃太郎」の物語を読ませます。
「『桃太郎』という昔話を知っている人」と尋ねたところ、手を挙げたのは10人中2~3人だったので、
読み終わった後に、簡単に作中のキャラクターを確認するなど、ここでは予定よりも時間をかけました。

そして次は、「フリーズ・フレーム」についての説明です。
今回のクラスは当校の中では最も学習が進んでいるクラスでしたが、言葉だけではわかりにくいだろうと思い、
「私の一日」というテーマで4つの静止画を作って見せたところ、やり方を理解してくれたようです。
その後、クラスを半分に分けてグループを2つ作り、「桃太郎」を4つの静止画で表現するように伝えました。
条件は1つ、全ての静止画に全員が参加することです。

二部屋に分かれて、ああでもないこうでもないと言い合いながら、4枚の作品を作りあげるのに約15分かかりました。
元の教室に戻り、「3、2、1、カシャ」の掛け声で各グループが静止画を作り、自分たち以外のグループに発表しました。
この日はその掛け声に合わせて実際に写真を撮ったので、お見せします。
まずはAグループから。

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1枚目、桃太郎誕生のシーン。
写真左から、切られた桃の半分、桃太郎、切られた桃のもう半分、おばあさん、おじいさんを表しているそうです。
タッピング(つっついて何を表しているか、何をしているところか説明させる)をして、一人一人に話してもらいました。
二人で桃を演じたところ、長い髪を顎に巻き付けておばあさんのほっかぶりを表し、携帯を包丁に見立てたところなどが見事です。

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2枚目は、犬・猿・キジを引き連れ、「いざ鬼が島へ!」という場面。
犬、桃太郎、旗、猿、キジの順に左から並んでいます。
目線や表情から、学生たちが生き生きとしているのが伝わるでしょうか。

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3枚目は鬼退治。
左から、犬、鬼、桃太郎、猿、キジ。
鬼は為す術なしといった様子です。

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4枚目は村への凱旋。
左から、出迎える村人、犬、桃太郎、キジ、猿です。
通して見ると、何人かが役割を変えながら4つの場面をうまく静止画に置き換えていることがわかると思います。
すばらしい発表に拍手喝采でした。

続いて、Bグループ。

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1枚目はAグループとは異なり、おばあさんが川で桃を見つけるシーンです。
タッピングで説明を求めたところ、左から桃、川、おばあさん、花、木とのこと。
花役の男子学生は当初髪型を活かして石になるはずでしたが、桃と紛らわしいという理由で急遽変更。
冊子で、花びらを表現する柔軟な発想には脱帽です。

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2枚目も先ほどのグループとは違います。
お世話になったおじいさんとおばあさんとの別れの場面です。
左から、旗、桃太郎、おじいさん、家、おばあさんの順。

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3枚目はAグループと同じく鬼退治をするところ。
左からキジ、犬、鬼、猿、桃太郎。
鬼の「参ったぁ~」という声が今にも聞こえて来そうです。

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4枚目に選ばれたのは、やはり村への凱旋のシーン。
拍手で迎える村人、キジ、桃太郎、ゴリラと言われていた猿、犬の順に左から並んでいます。
Bグループの作品からは「全ての静止画に全員が参加」という条件を満たすための苦労が窺えますが、素晴らしい出来でした。
こちらの発表後にも大きな拍手が起こりました。

既に書いた通り、初めてこの「桃太郎」を知るという学生が多かったのですが、自分たちが演じる過程を通して、
また、もう一方のグループ発表を見て、この物語のあらすじがはっきりしたのではないかと思います。

恥ずかしがって活動に乗り気ではない学生もいるかもと心配していましたが、杞憂だったようです。
参加した学生たちの性格もあるでしょうが、グループワークであること、動きや台詞を伴わないことが負担を軽くしたようです。
「フリーズ・フレーム」は、これ自体を目的とするよりは、次の活動へのステップとして有効であるように思いました。

長くなりましたが「その①」はここで終了。
授業時間もここまでで、ちょうど半分の45分かかりました。
「その②」に続く・・・。


(セ)


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2015.08
03
7月25日(土)

仙台駅東口で行われた「伊達アジアフェス」に参加しました。
このイベントは、仙台の伊達文化だけでなく、アジア各国の文化も楽しむことができます。
アジア各国民族衣装ファッションショーなどのステージや、アジアンフードが食べられる出店があるなど、
「仙台で10か国以上のアジアが体感できる!」というイベントです。

また、「仙台すずめ踊り」との合同開催ということもあり、
当日はたくさんの方が来ていました。

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今回参加した学生は、台湾、カナダ、韓国、イタリア、ブラジル、ネパールの学生です。
学生たちは、タイのビールを飲んだり、中国の踊りを見たりと、アジアを感じていました。

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ネパール人学生2人は、浴衣を着てインターナショナル花魁道中に参加し、
アジアフェスの宣伝を行いました。浴衣がよく似合っています。

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左の学生Rビンさんは、NHKのドラマの企画で、宮城県の粋や華やかさがある男性、
伊達男」として紹介されており、伊達男らしくイベントを盛り上げてくれました。

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また、カナダと台湾の学生も浴衣を体験しました。
初めて浴衣を着たということで、「歩くのが大変!」「どうやってお手洗いへいきますか?」などの感想が。
2人とも、日本を感じてくれたようです。

学生たちにとって、日本だけでなくアジアの国の文化に触れることができた1日となりました。


(A)


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2015.07
21
2015年7月18日、「にほんごえほん あいちゃん」を発売しました!
あいちゃん表紙
作:遠藤和彦・葛西厚子・志田紀子 
絵:八巻七重 
ISBN 978-4-9907465-5-1
A5版、80ページ、880円(本体)+税

この本は、仙台国際日本語学校が力を入れて取り組んでいる日本語多読向けの本です。
初級用で、日本語能力試験のN5レベルまで学習していれば十分楽しめます。
表紙だけでなく、中身も絵本のようにフルカラーのかわいいイラストと、やさしい言葉で書かれています。
オチのある楽しい話の中は、初級の学習項目で編まれていて、さくさく読めて復習にも役立ちます。

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内容は、えびす家という家族の日常を描いたコメディで、下記の6つの話が収められています。
・「ふたご」(字のない絵だけの話)
・「なんさい?」(年齢)
・「ピクニック」(助詞『で』)
・「3じ」(動詞『かける』)
・「くちべに」(て形)
・「クリスマスプレゼント」(授受表現「あげる/もらう/くれる」)

一つ一つの話がつながっていき、全体として大きな話になっていて、思わず前のページを読み返したくなるはずです!
また、イラストが豊富なので、日本事情を視覚的にわかりやすく学べます。
(ネタバレしてしまうので、あまり詳しく書けませんが、3時のおやつ、地震が起きた時の対応など……)

進化した日本語多読本「あいちゃん」を、どうぞよろしくお願いします!
(2016年春には「あいちゃん2」も発売する予定です)

(E)

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ご購入方法について

・現在、丸善仙台アエル店で販売しております。8月には東京の書店でも販売する予定です。
・その他の地域の方でご購入を希望される方は、恐れ入りますが、当校までご連絡(E-mail:k.endo@sjls.jp Tel:022-224-6509 Fax:022‐224‐6517)いただければ、送料無料でお送りいたします。お支払いは、ゆうちょ銀行の払込票をお送りいたしますので、郵便局の窓口またはATMでお支払いいただきます。
・当校の出版物は、取次を通さず書店様との直接取引で商品を流通しております。書店様におかれましては、条件等は直接当校までお問い合わせください(Tel.022-224-6509)。

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2015.07
08
七月七日、七夕。
アジア圏の学生には馴染みのあるお祭りですが、多国籍化が進む当校では、全く知らない学生もいます。
加えて仙台といえば、日本一の七夕まつりが有名です。
そこで当校では、毎年この日に合わせ、授業で七夕を取り上げています。

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学生たちが短冊に願い事を書く際には、新しい表現を教えます。
「試験に合格できますように」で使われる、いわば祈願の「~ように」です。
願望の表現としては「~たいです」「~がほしいです」を初級で教えていますが、
「家族が元気でありますように」など、「~ように」を知らないと表せない想いもあるんです。
かっこよく言えば、日本文化に日本語を結びつけてやるわけです。

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七夕飾りも学生たちに作らせます。
Youtubeの動画を見せ、折り紙で鶴、投網、星などなど。
その際のエピソードを一つ。
居酒屋でアルバイトをしている学生が目を輝かせて、「あっ、竹鶴はこの意味ですか!」
もちろん、あなたの言う「竹鶴」はウイスキーの銘柄で、七夕とは無関係だと丁寧に説明しておきました。

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形だけではなく、七夕のいわれについても当校刊『にほんごで よむ 仙台・宮城vol.1』の『七夕祭り』などで紹介しました。
このいわれについて、より理解を深めてもらうため、織姫と彦星の物語を学生たちに演じさせもしました。
昼ドラのようなストーリーはウケがいいのか、みんなノリノリで役になりきっていました。

また、旧暦に合わせて八月に行われる仙台七夕まつりについても写真や動画を見せました。
縁あって仙台に来たのですから、ぜひ一度は見に行ってほしいものです。

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ちょっと話が前後しますが、ここで学生たちが書いた願い事を少しだけ紹介します。

「家族が元気でありますように」「ネパールが早く復興しますように」
母国や自分の家族について書いたものは、毎年よく見られます。

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「日本語能力試験N2に合格したいです」「漢字が上手になりますように」
自身の日本語能力の向上を願う短冊が、やはり一番目立ちました。

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こんなユニークなものもありました。
願いというよりは、自分自身に言い聞かせるような「石の上にも三年」
20代半ばにして語学留学しているのに、無謀にもほどがある「サッカーのせんしゅになりたいです」
自称永遠の28歳、校長先生の加齢?成長?を願う「校長先生がはやく29さいになれますように」

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七夕を骨の髄まで使いつくしたような授業で、学生たちは七夕についてよくわかったことでしょう。

最後に、私たちの願い。
学生たちが日本で充実した生活を送れますように。


(セ)


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2015.06
30
KHBで毎週木曜日の深夜に放送されている「三又ノ番組」というバラエティ番組をご存じでしょうか。
この日、当校で、その番組の「宮城を繋ぐ絆のバトン」という企画の撮影がありました。

「繋ぐ」「絆」という言葉から、一体どんな立派なことをするのかとお思いになるかもしれませんが、ダンスです。
「三又ダンス」なるものを踊り、観てくれた人を笑顔に、元気にし、その絆を繋げようということなんだそうです。
新しいこと、楽しいことが大好きな当校は、喜んでこの企画に参加しました。

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事前に送られてきたDVDの映像をお手本に、授業終了から撮影開始までのわずかな時間、廊下で練習しました。
世界中で大ヒットしている「Ai Se Eu Te Pego」というポルトガル語の歌に合わせ、参加した学生たちはノリノリです。

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普段は控えめで、自分から前に出ることが少ない学生たちも、この通り。
念のため確認しておきますが、ダンスを踊っています。

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学生たちのダンスにつられて、先生たちも、この通り。
念のため確認しておきますが、盆踊りではありません。

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Mr.FRIDAYの異名を持つW邊先生(写真左)は、さすがの腰づかい。
念のため確認しておきますが、仕事中です。

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そんなこんなで、いよいよ本番。
番組マスコットのミマータンも加わり、校舎前をはじめ、校内の5つの場所で踊りました。

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私たちの勇姿が気になるところだとは思いますが、それは放送でご確認ください。
といっても、まだ放送日は未定だそうです。
後日、詳細をお知らせします。
お楽しみに。


(セ)


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2015.06
16
6月5日(金)、校外研修で福島県の会津若松へ行ってきました。
その翌週、授業で学生に書かせた感想文とともに、楽しかった思い出を振り返ってみます。

先週の金曜日、学校の友達や先生たちといっしょにふくしまけんへ旅行に行きました。

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まずみんな学校の前に集まって、バスで3時間ぐらいかかってあいづわかまつ市のつるがじょうというおしろへ行きました。
そこでは、外国人の英語が上手な人が説明してくださいました。
いろいろな場所の大切な話をしたり、写真をとったりしました。


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おしろの中にはくぶつかんがありました。
そこでむかしのさむらいの写真をみたり、友達や先生とおしろについて話し合ったりしました。
とてもたのしかったです。


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30分ぐらいあとで外へ出てみんな集まって、先生が写真をとってくれました。

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次に食堂へ言ってみんなでお弁当を食べました。

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それからまた10分ぐらいバスに乗っていいもりやまへ行きました。
そこで山にのぼってけんぶ(おどり)をみたり、説明をきいたり、おみやげをかったりしました。

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3時ごろバスで仙台へ帰りました。
とても短い旅行でしたが、おしろもいいもり山もきれいだったし、おいしいお弁当も食べられたし、
ぜひもう一度行きたいと思います。

(3クラス Uメシュさんの作文)

白虎隊についての予習も役立ち、歴史を感じる有意義な研修旅行になったようです。
当日の写真は、こちらからご覧いただけます。


(セ)


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2015.06
08
5月30日(土)
八木山市民センターにおいて、日本語ティールーム主催の研修会「多読のすすめ ~学びを支えるという視点から~」が開かれました。
この研修会の講師を務めたのが、当校のエースS戸先生です。

日本語多読に力を入れている当校では、現在、初級では月に一回程度、中級以降は週に一回、多読の授業を行っています。
(そしてもう何度も紹介していますが、地元のことを学べる多読教材も開発しています)

まずは、S戸先生から日本語多読の概要、多読の4つのルールや考え方など、スライドを使って説明しました。

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次に、当校のN見先生が当校の多読の取り組みについて発表しました。
どうして多読を取り入れようと思ったか、図書室の紹介、どうやって読書に適した環境を整えてきたかなど報告しました。

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続いて、当校の講師であり、仙台の日本語ボランティア団体ICAS(アイカス)でも教えているK西先生の発表がありました。
K西先生の話は、同じ地域日本語教室ということで、ボランティアの方たちに大いに参考になったようです。

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最後に、前回のICASの勉強会で行った時と同様にグループごとに絵本を「難易度順に並べる」&「最も適した多読用図書と選ぶ」というワークショップを行いました。

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この春改装されたばかりの八木山市民センターは本当にきれいで立派でした。
会場にはすてきな花も飾られ、会終了後には懇親会を開いていただき、お土産にお菓子までいただいてしまいました。
日本語ティールームの皆様、本当にありがとうございました。

研修会の後に行ったアンケートの一部をご紹介したいと思います。

・「多読の概要について理解ができました」
・「このような学びの方法もあるのか、と思いました」
・「自分達の活動の中でどのように活かしていけるか、参考サイトやおすすめの本等を参考に学んでみようと思いました」
・「自分の読書経験なども含め、とても興味がわきました」
・「つい調べてしまいがちになるところですが、4つのルールの重要性がよくわかりました」
・「まずは教師の頭の中から変えていかなければ……と思いました」

と、参加者の方はたくさんの学びを持ち帰られたようです。

来月(7月18日)にも、仙台で日本語多読セミナーが開かれます。
このセミナーでは日本語多読の第一人者であるNPO多言語多読副理事 粟野真紀子先生のお話が聞けます。
また、多読体験のワークショップもあります。ご興味のある方は、ぜひご参加ください!
http://www.sira.or.jp/japanese/blog/archives/2015/05/27npo.html#more


(E)


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2015.06
08
We Sendai International School of Japanese have raised money to donate for Nepal, in which the great earthquake occurred.
We donated to the Japan Red Cross Society.
Here are details about the donation.

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・461,102 yen
raised from students, teachers and staff from the group Nihon Computer Gakuen, which we belong to

・400,000 yen
the 4 schools which belong to the group Nihon Computer Gakuen;
Sendai International School of Japanese, Tohoku Computer College,
Tohoku Medical Care College, and East Japan Air Technical School contributed 100,000 yen.

We donated 861,102 yen in total to the Japan Red Cross Society’s account as “a relief fund for the earthquake in Nepal 2015”.

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Some students of our school and Tohoku Computer College joined the fund-raising activity at Rakuten Kobo Stadium Miyagi.
We received a report from Tohoku Rakuten Golden Eagles that 1,498,458 yen had been raised from May 1st to 3rd.

We sincerely pray for Nepal, and thank everyone who cooperated.


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2015.06
03
Facebookでは既に何度かお伝えしましたが、当校ではネパール大地震復興支援のための募金活動を行ってきました。
先日、皆様から頂戴した義援金を取りまとめ、日本赤十字社へ寄付致しましたので、詳細をご報告致します。

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4月28日と30日の校内での募金活動で集まった義援金と、
当校が属する学校法人日本コンピュータ学園の学生・教職員から、募金活動とは別の形で頂いた義援金が合計で461,102円。

上記の金額に加えて、日本コンピュータ学園グループ各校
(仙台国際日本語学校、東北電子専門学校、東北保健医療専門学校、東日本航空専門学校)
が、それぞれ100,000円ずつを寄付し、その合計が400,000円。

以上の金額を合わせた861,102円を、先日日本赤十字社の口座へ「2015年ネパール地震救援金」として振り込みました。

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また、楽天Koboスタジアム宮城での募金活動にも、当校の学生と姉妹校の東北電子専門学校の学生が参加しました。
こちらは5月1日から3日までの3日間で1,498,458円の義援金が集まったと楽天球団さんからご報告を頂きました。

被災地の一日も早い復旧・復興をお祈り致しますとともに、ご支援・ご協力くださった皆様に心から御礼申し上げます。



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2015.04
21
日本語は他の言語と比べて、「オノマトペ」が豊かだと言われています。
オノマトペとは、音や声を表す擬音語と、状態や感情などを表す擬態語の総称です。
前者には「ざーざー」「ワンワン」などが、後者には「てきぱき」「いらいら」などがあたります。

しかし、幼稚で学術的ではない印象からか、日本語の教科書や試験では、やや扱いが軽いように思います。
よく使われているのに、それが理由で日本語学校でも指導しないのはおかしいのではないか。
ということで、以前からiタイムではオノマトペを何度か取上げて来ましたが、
今回はこれまでとはやり方を変え、学生たちがマンガを使ってオノマトペを学べる活動をしてみました。

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↑このように、マンガはオノマトペの宝庫です。
また、絵もあり、ストーリーもあり、オノマトペの字体も多様で、音と意味の関係を理解しやすいのではないかと考えました。
実施にあたっては、国際交流基金関西国際センターが授業案や教材を公開している、
KCクリップ」というサイトの中の「マンガでオノマトペを楽しむ」を参考にしました。

まずはKCクリップで公開されているPowerPointのスライドに手を加えたものを使い、

 (1)何も見せずに効果音だけを聞かせ、それが何の音か考えさせる
 (2)オノマトペを隠した絵を見せながら、もう一度音を聞かせ、日本語ではどのように表現するか考えさせる
 (3)オノマトペ入りの絵を見せながら音を聞かせ、味わわせる。

という活動を何回か繰り返しました。
(2)では、日本語なら「ザブザブ・ジャブジャブ」と表される水の音を「プ―プ―」と聞こえると話す学生もいました。
母語の影響なのか、その学生個人の感性なのかはわかりませんが、いろいろな意見が飛び交い面白かったです。

つぎは、

 (1)マンガから絵とオノマトペ以外の文字を消したものを見せる
 (2)オノマトペとそれに相当する効果音を聞かせ、場面・人物・人物の行動などを推測させる
 (3)元のマンガを見せて、オノマトペが何を表しているかを確認する

という、先ほどとは、いわば逆の活動をしました。
「ガガーン」「くしゅっ」「ブーブー」「ガタガタ」「カリカリ」「ゴシゴシ」「キーンコーンカーン」

これらのオノマトペは、テストの点数が悪くて「ガガーン」、そしてそのテストを丸めて「くしゅっ」
その後またテストがあることに学生は「ブーブー」と非難し、しぶしぶ教科書を机に「ガタガタ」としまう。
テストが始まりみんな「カリカリ」と書き込み、ときどき消しゴムで「ゴシゴシ」消す。
終わりを告げるチャイムが「キーンコーンカーン」と鳴る、という1コマで使われているものです。

学生たちは最後の「キーンコーンカーン」で学校だということがわかると、それからどんどん想像を膨らませていました。
オノマトペだけでも、ある程度わかるのですね。
長嶋茂雄氏の指導方法、納得です。

さて、ここまででオノマトペとはどういうものかがわかったところで、メインの活動に移ります。

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マンガからオノマトペを1つ、または2つ選び、どんな音・様子を表しているか考えて発表するというものです。
図書室から持ってきたマンガを教室に置き、一人一冊好きなものを選ばせ、その中からオノマトペを探させました。

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そして、選んだオノマトペが書いてあるページをカメラで撮影し、プロジェクターで投影しながら発表させました。
こうすることで、絵や前後のストーリーを聞いている学生に見せることができるし、何となく「らしく」なります。

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学生たちが選んだオノマトペは、
「フー」(息を吐く音)、「ぴゅうううう」(風の音)、「ザワザワ」(騒がしい様子)、「ガッターン」(椅子が倒れる音)、
「クルクル」(ものが回転する様子)、「ごんっ」(ものがぶつかる音)、「バタバタ」(廊下を走っているときの足音)、
「ガシーン」(剣と剣がぶつかる音)、「ズウーン」(重い物が着地する音)、「プルルル」(電話の音)、
「タタン タタン」(電車の音)、「ぽんっ」(軽い物を置く音)、「ワハハハ」(笑い声)、「シュ!!」(素早い様子)、
「ブルブル」(プロペラが回る音」、「パンパン」(おもちゃの鉄砲を打つ音)、などでした。

ほとんどがその意味を的確に説明することができていましたが、中にはその意味を間違って捉えていた学生や、
説明が不十分な学生もいたので、そのような場合には補足説明をしました。

こうしてまとめてみると、学生が選んだものは、やや擬音語のほうに偏っていました。
次回以降、同じような活動をする際には、もう少し擬態語のほうにも目を向けさせる工夫が必要かもしれません。
しかし、マンガを通してオノマトペを学ぶという方法は非常に合理的であり、学生の興味を引くものであると感じました。


(セ)


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2015.03
11
現在当校で勉強している学生たちは、2011年3月11日以降に来日しました。
4年前は皆、日本ではない場所で、東日本大震災を「外国のニュース」として受けとったはずです。
しかし、今は日本で、しかも被害が大きかった宮城県で生活をしています。
あれほどの大きな災害ですから知らない者はいませんが、当時のことをより正確に伝え、
そして他人事ではないのだと感じてもらうために、今週は「3.11」についての授業をしました。

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授業のはじめに、「今日は特別な日だから」と前置きし、東日本大震災をこの時間の題材にすると説明しました。
嫌がる人もいるだろうと考えていましたが、どのクラスでも学生たちは、今までにないような真剣な顔で頷いてくれました。

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次にプロジェクターを使って、地震と津波の映像を見せました。
仙台駅や学校のそばなどの身近な場所も映っており、「あっ」と声を出したり画面を指さしたりしている学生もいました。
自分自身の普段の生活と、「あの3.11」が結びついたのではないかと思います。

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そして、私が「3.11」直後から数日間、学校・街・自宅・避難所等を撮った写真を、当時の心境などを交えながら見せました。
報道機関のそれとはちょっと違う、個人の視点・個人の生活を、少しでも知ってもらうためです。
あの時は、「いつかどこかでだれかのためになるかも…」と思って撮っていたものが、こんな形で役に立ちました。
自分自身の体験を語ることで、この時間全体に説得力が生まれたような気もします。

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また、図書室には、当時の新聞や東日本大震災関連の写真集・書籍などを集め、「3.11特集コーナー」を作りました。
当校で編んだ『にほんごで よむ 仙台・宮城vol.2』の『3.11-東日本大震災-』
その英語版の『Sendai,Miyagi in easy English 3.11 -The Great East Japan Earthquake-』
当時当校に在籍していた学生たちが綴った『ワタシタチの3・11-留学生40名の作文集-』も置き、読んでもらいました。

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当校ではこれまでにも、特に新入生に対してのガイダンスで地震・防災について説明して来ましたが、
今回の授業で、より深く、強く、地震と津波の恐ろしさを理解してもらえたと感じています。
またその一方で、地震に対する備えやその後の生活について詳細に説明したことで、
不必要な恐怖心や不安を取り除くことができたとも感じています。

私個人としては、今回の授業を通して、東日本大震災の経験と当時の気持ちを決して忘れてはならないという想いと、
私たちは日本にいる外国人への語り部として、東日本大震災を伝えて行く使命があるのだという想いが一層強くなりました。


(セ)


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2015.03
09
当校では学習段階が中級以上の学生たち全員を対象に、毎年授業で日本語でのスピーチ(弁論)をさせています。
その理由としては、スピーチは様々な言語の技能を必要とする、いわば学習の総まとめであるからです。
また、その学習の成果と個人の意見を、習得した日本語を通して外部の方にも知ってもらうため、弁論大会を行っています。
例年漢字1字をテーマにしていますが、今年のテーマは「生」
クラス予選では多くの学生が「生活」、「生命」、「人生」について考えを述べてくれました。
中には「生ビール」「生姜」について語った学生もいました。

そしてこの日は、クラス予選を勝ち抜いた9人の精鋭たちの晴れ舞台。
学校関係者のみならず、一般の方々も来場されましたが、発表した学生たちは皆、堂々と話してくれました。
以下、当日の動画と写真を発表順に並べましたので、ぜひご覧ください。

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まずは前座。
この4人が歌で会場を温めてくれました。



ベトナムのタオさん「私たち、生きて、楽しんで、allright!」



フィリピンのミッシィーンさん「和風」



台湾の徐さん「生命」



ロシアのユリアさん「私の好きなラダ」



ベトナムのインさん「人生の目的からできた生きる力」

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ここで中休み。
学生と先生たちによる歌やダンスで会場はさらに盛り上がりました。



イギリスのデイブさん「隠れてきた外人の生活」



モルディブのイスマイルさん「3.11が教えてくれたこと」



ネパールのプラカスさん「生きる」



フランスのベルニーさん「日本の歴史を生んだ人物」

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弁論でも余興でも、学生たちの普段は見えない才能や気持ちや個性が溢れ出ており、いい会になりました。
また、今回参加できなかった初級レベルの学生たちも「来年は私が!」と話しており、いい刺激になったようです。
翌日以降の授業では、いつも以上にやる気が感じられました。

最後になりますが、ご来場くださった皆様、またご支援くださった皆様、ありがとうございました。


(セ)


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2015.03
02
来週の月曜日、3月9日に弁論大会を開催します。
昨年は「一(いち)」をテーマにしましたが、今年は「生」です。
「人生」、「生活」、「生きる」、「一生」、「留学生」などについて、それぞれの想いを日本語で熱く語ります。

無題

当日はクラス予選を勝ち抜いた9名がステージに上がります。
弁士の国籍は、ベトナム、イギリス、ネパール、ロシア、フランス、フィリピン、台湾、モルジブです。
(※上のポスターの写真は昨年の大会のものです)

時間は10:00~12:00(予定)、もちろん無料です。
スピーチの他、途中、各国の歌やダンスなどの余興もあります。
学生のご家族、ご友人、お知り合いはもちろん、一般の方のご来場も心よりお待ちしております。

会場へのアクセスはこちらから
http://www.sjls.jp/jpn/access/access.html


(セ)


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2015.02
13
仙台国際交流協会(SIRA)さんのご協力の下、2014年10月生を対象に生活ガイダンスを行いました。

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説明は、やさしい日本語・英語・中国語・ベトナム語の4つの言語。
学生たちにも、基本的には直接法(目標言語を目標言語で教えること)で教えている私たちにも嬉しいサービスです。

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前半は自転車の駐輪、事故に遭った場合の対処法など、交通に関すること。
それから、ごみの分別をクイズ形式で確認、指導していただきました。
通訳の方の話に加え、配付された資料も各国語で書かれていたので、よく理解できたことでしょう。

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後半は、東日本大震災後にSIRAさんが作成された『多言語防災ビデオ 地震!そのときどうする』を視聴。
仙台駅などの見慣れた場所も映っており、決して他人ごとではないと感じられたのではないでしょうか。
これを機に、日頃からの準備と心構えをしておいてほしいと思います。

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学生たちは日々の授業に負けないほどの集中力で、熱心に話を聴いていました。
終了後、「これは大切なクラス(授業)です!」と話している学生もおり、有意義な時間になったようです。
最後になりますが、仙台国際交流協会の皆様、ありがとうございました。


(セ)


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2015.01
07
12/5(土)、盛岡大学との交流会を行いました。
2012年から続いているこの会は、今回で3年連続3回目。
参加したのは、盛岡大学で日本語教育を学ぶ日本人学生、盛岡大学の留学生、そして当校の留学生、合わせて26名です。

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昨年の交流会にも参加した人が両校にいて、再会を喜ぶ姿も見られましたが、ほとんどの人が初対面。
そこで簡単な自己紹介の後、緊張をほぐすために、盛岡大学の日本人学生が考えて来てくれたゲームをしました。
グループに分かれ、円を作った状態から右手と左手をそれぞれ別の人とつなぎ、また円に戻す、その名も「人間知恵の輪
みんなが声を掛け合い、助け合い、そして笑顔になり、教室内の温度が10℃ぐらい上がったかのように盛り上がりました。

いい雰囲気が出来たところで、ここからがこの会の中心的な活動、日本語でのドラマ作りに挑戦です。
ゼロから作りあげるのは難しいし時間もかかってしまうので、予め決めておいた以下の設定を与えました。

 日本からインドネシアのバリへ向かう船、「国際丸」が台風で海に沈んだ。
 生き残った乗客たちは、頑張って泳いで、ある無人島に着いた。
 事故から2日目の夕方。生き残った乗客たちは、少しの食べ物と飲み物を火の周りに並べ、日本語で話をしている。
 そこへ、今までどこにいるかわからなかった国際丸の船長がやって来て…。

また、最初の台詞と最後の台詞も決めておきました。
最初の台詞は、全グループ「あー、帰りたいなー」
最後の台詞(=タイトル)は、ストーリーに変化がつくようにグループによって違うものにしました。
Aグループは「ありがとう」 、Bグループは「ごめんなさい」、Cグループは「さようなら」
ここまでは、設定から考えても結末がある程度想像がつくと思います。
しかし、Dグループは「おめでとう」、そしてEグループは「お疲れ様(でした)」
設定からは簡単に結びつかないようなものも、あえて加えてみました。

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グループを決め、設定を徹底させてから、発表までの時間はなんと約1時間!
本当はもっと時間をかけてやるべきなのでしょうが、諸事情により、これぐらいの時間しか確保できませんでした。
しかし、最後に全体の前で発表し、さらにYouTubeに投稿するという脅し(?)の効果か、各グループそれなりのものができました。
当日の発表順にご紹介します。



まずはDグループの「おめでとう」
以前1クラスのiタイムで取上げた『アナと雪の女王』の「とびら開けて」がうまく組み込まれ、完成度が高い作品です。



次はAグループの「ありがとう」
モルディブのIスマイルさんの「海人(うみんちゅ)」という台詞が笑いを誘いました。



Bグループの「ごめんなさい」では、船長役のカナダのAシュリ―さんの演技が光りました。



Cグループの「さようなら」
夫婦役の2人(昨年度の教育実習生Y内さんとインドネシアのFァイズさん)に注目してください。



最後は時間内に満足な練習ができなかったEグループの「お疲れ様でした」
たどたどしく進んでい行きますが、最後に強引にまとめるところは一見の価値ありです。

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発表して終わり、というのも何だか寂しいので、最優秀男優賞・女優賞・作品賞を教員が選び、表彰しました。
最優秀男優賞は当校のネパール人学生、Rビンさん(写真左上)。
ダンスが高い評価を得ての受賞です。

最優秀女優賞は盛岡大学のカナダからの留学生、Aシュリ―さん(写真右上)。
表情、声の調子などの演技力が群を抜いていました。

そして作品賞は、Aグループの「ありがとう」が選ばれました。
やはり「海人(うみんちゅ)」効果でしょうか。
皆さん、おめでとうございます!
(記念品は撮影後、返却してもらいました)

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写真や動画からも伝わると思いますが、非常に良い雰囲気で楽しい会になりました。
終了後参加者に書いてもらったアンケートのおもしろさを問う項目では、平均値が何と4.88(最高が5)でした!
また、同アンケートの感想・意見を書く欄には、以下のようなことが書かれていました。

 ・なかなか日本人とこういうかつどうはしたことがなかったからすごくおもしろかった。(当校、ネパール人、男性)

 ・この学校で勉強している皆さんはほんとうにすばらしいと思います。
  やはり外国語を勉強するには環境は大切だと思います。(盛岡大学、中国人、女性)

 ・とても楽しかったです。ドラマを作りながら日本語学校の学生といろいろなお話ができてよかったです。
  終わったあとにフリートークの時間が少しでもあるともっといいと思いました。(盛岡大学、日本人、女性)

 ・どのグループもおもしろいドラマの構成になっていて、たくさん笑いました。
  (外国人の)学生たちとコミュニケーションを取りながらドラマを作れてよかったです。(盛岡大学、日本人、女性)

 ・こんなprogramは留学生にいいと思います。(当校、ネパール人、男性)

 ・楽しかったけど、時間ちょっとたりないと思いました。ありがとうございます!(盛岡大学、カナダ人、女性)

 ・とても楽しかった。えいがをつくるのが好きですから。ゲームも楽しかった。
  私ははずかしいですが、たくさんれんしゅうしました。とてもいいと思います。(当校、ベネズエラ人、女性)

反省点もありますが、盛岡大学の学生さんにとっても、当校の学生にとっても、有意義な時間になったものと思います。
盛岡大学の皆さん、ありがとうございました。


(セ)


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2015.01
05
12/6(日)、NPO法人ICAS(アイカス)主催の多読研修会がありました。
ICASは、仙台市に住む外国人のために日本語講座などを開いている団体です。
そこで当校の教師2名が講師を務めました。

参加者は約20名でした。
まずはE先生の講演から。

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当校で読解の授業をしていてもなかなか成績がよくならないことから、
多読をすることで読解力向上が期待できないかと考えたこと。
多読の定義、多読の評価法、多読用の本の特徴、多読の4つのルール、
多読における支援者(日本語教師)の役割について話しました。

多読の概要がわかったところで、ワークショップを行いました。
4、5名のグループで、15冊程度の絵本や漫画をレベル分けする活動と、
その中から多読にいいと思うものをグループごとに2冊選び、選んだ理由を発表するという活動でした。

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参加者の皆さんは、それぞれ自分たちの基準でさまざまなタイプの本を選んでいました。
オノマトペが出てくる本、「となりのトトロ」、写真だけの本・・・

選んだ理由として挙がったのは、
・有名な映画を本にしたものなので、母語で映画を見ていて内容を知っている学習者が多く、
 日本語がすべてわからなくても読める。
・文字がない写真だけの本なので、
 文字がある本を読んでいて日本語がわからなくても写真や絵を見て理解することの練習になる。
・易しい日本語で書かれているが、ちゃんと話のオチもあっておもしろい。
・日本の季節感や行事を知ることができる。
・同じ言葉が繰り返し出てくるので理解しやすい。
・日常生活の話なのでわかりやすい。

などでした。

ここで用いた本はすべて実際に多読に使っている本でした。
ですから、どの本を選んでもよかったわけです。
本を選ぶうえで大切なことは、目の前の学習者に合わせること。
レベルや興味を把握しておいて、それにどんな本が適当かを考えることです。
あとは、支援者自身が読んでおもしろいと思ったものを勧めてみるのもいい方法です。

最後はS先生から、当校の多読実践報告。

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2012年6月に初めて多読の活動を行ってから、本の数、活動の回数を増やしてきたこと。
現在の図書室の様子
学生が毎回の多読後に書いている感想や、
発展的な活動として、帯作り、ビブリオバトル、学生との本の共作を行っていることなども紹介しました。

最後の最後に当校で作成した多読向けの本、
にほんごでよむ 仙台・宮城vol.1
にほんごでよむ 仙台・宮城vol.2」を紹介し、終了しました。
これを読む学生・学習者が実際に住んでいる仙台・宮城を題材にしている、というところによい反応をいただきました。

終了後のアンケートより、以下のような感想(一部)をいただきました。

・教室外の学習活動やビブリオバトルなどの発展的な活動につながるところがいい。
・多読の授業の進め方を具体的に知ることができた。
・ワークショップが本選びの参考になりました。
・目からうろこだった。今までは押しつけの教え方をしていたかもしれない。
・・・・・・

皆さん多読に興味をもっていただけたようです。

詳細は未定ですが、今年5月ごろに仙台で日本語多読のセミナーを行う予定です。

東北地方で日本語多読を行っているところはまだあまりないようですが、これから増えていくといいと思います。
また当校でも、これからも多読の活動の質を向上させていきたいと思います。


(な)


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