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2015.08
26
8/25(火)

今週のiタイムでは、「フリーズ・フレーム」と「ホット・シーティング」というものを使ってみました。
いずれも教育に活用できる「ドラマの手法」として知られているものです。
簡単に説明すると、前者は身体を使って、あるイメージを静止画として表現するという活動で、
後者は物語などの登場人物になりきって、他の学習者からの質問に応えるという活動です。

この2つは今回初めて授業に取り入れてみたのですが、結論から言うと、学びを深め、豊かなものにするのに効果的でした。
そこで、いつも以上に詳細に書き記しておこうと考えているので、「フリーズ・フレーム」についてを「その①」、
「ホット・シーティング」についてを「その②」とし、2回に分けて投稿します。

2つの手法を用いるにあたり、題材としたのは昔話の「桃太郎」です。
選んだ理由は「何となく」ですが、振り返って見れば登場人(動・怪)物が比較的多く、
その点において、今回の活動に適していたと思います。

IMG_7376.jpg

さて、授業の手順ですが、まずは活動の基礎となる「桃太郎」の物語を読ませます。
「『桃太郎』という昔話を知っている人」と尋ねたところ、手を挙げたのは10人中2~3人だったので、
読み終わった後に、簡単に作中のキャラクターを確認するなど、ここでは予定よりも時間をかけました。

そして次は、「フリーズ・フレーム」についての説明です。
今回のクラスは当校の中では最も学習が進んでいるクラスでしたが、言葉だけではわかりにくいだろうと思い、
「私の一日」というテーマで4つの静止画を作って見せたところ、やり方を理解してくれたようです。
その後、クラスを半分に分けてグループを2つ作り、「桃太郎」を4つの静止画で表現するように伝えました。
条件は1つ、全ての静止画に全員が参加することです。

二部屋に分かれて、ああでもないこうでもないと言い合いながら、4枚の作品を作りあげるのに約15分かかりました。
元の教室に戻り、「3、2、1、カシャ」の掛け声で各グループが静止画を作り、自分たち以外のグループに発表しました。
この日はその掛け声に合わせて実際に写真を撮ったので、お見せします。
まずはAグループから。

IMG_7385.jpg

1枚目、桃太郎誕生のシーン。
写真左から、切られた桃の半分、桃太郎、切られた桃のもう半分、おばあさん、おじいさんを表しているそうです。
タッピング(つっついて何を表しているか、何をしているところか説明させる)をして、一人一人に話してもらいました。
二人で桃を演じたところ、長い髪を顎に巻き付けておばあさんのほっかぶりを表し、携帯を包丁に見立てたところなどが見事です。

IMG_7386.jpg

2枚目は、犬・猿・キジを引き連れ、「いざ鬼が島へ!」という場面。
犬、桃太郎、旗、猿、キジの順に左から並んでいます。
目線や表情から、学生たちが生き生きとしているのが伝わるでしょうか。

IMG_7387.jpg

3枚目は鬼退治。
左から、犬、鬼、桃太郎、猿、キジ。
鬼は為す術なしといった様子です。

IMG_7388.jpg

4枚目は村への凱旋。
左から、出迎える村人、犬、桃太郎、キジ、猿です。
通して見ると、何人かが役割を変えながら4つの場面をうまく静止画に置き換えていることがわかると思います。
すばらしい発表に拍手喝采でした。

続いて、Bグループ。

IMG_7389.jpg

1枚目はAグループとは異なり、おばあさんが川で桃を見つけるシーンです。
タッピングで説明を求めたところ、左から桃、川、おばあさん、花、木とのこと。
花役の男子学生は当初髪型を活かして石になるはずでしたが、桃と紛らわしいという理由で急遽変更。
冊子で、花びらを表現する柔軟な発想には脱帽です。

IMG_7390.jpg

2枚目も先ほどのグループとは違います。
お世話になったおじいさんとおばあさんとの別れの場面です。
左から、旗、桃太郎、おじいさん、家、おばあさんの順。

IMG_7391.jpg

3枚目はAグループと同じく鬼退治をするところ。
左からキジ、犬、鬼、猿、桃太郎。
鬼の「参ったぁ~」という声が今にも聞こえて来そうです。

IMG_7392.jpg

4枚目に選ばれたのは、やはり村への凱旋のシーン。
拍手で迎える村人、キジ、桃太郎、ゴリラと言われていた猿、犬の順に左から並んでいます。
Bグループの作品からは「全ての静止画に全員が参加」という条件を満たすための苦労が窺えますが、素晴らしい出来でした。
こちらの発表後にも大きな拍手が起こりました。

既に書いた通り、初めてこの「桃太郎」を知るという学生が多かったのですが、自分たちが演じる過程を通して、
また、もう一方のグループ発表を見て、この物語のあらすじがはっきりしたのではないかと思います。

恥ずかしがって活動に乗り気ではない学生もいるかもと心配していましたが、杞憂だったようです。
参加した学生たちの性格もあるでしょうが、グループワークであること、動きや台詞を伴わないことが負担を軽くしたようです。
「フリーズ・フレーム」は、これ自体を目的とするよりは、次の活動へのステップとして有効であるように思いました。

長くなりましたが「その①」はここで終了。
授業時間もここまでで、ちょうど半分の45分かかりました。
「その②」に続く・・・。


(セ)


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