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2016.02
02
今週のiタイムでは、5クラスの学生たちに「ドラえもんの新しい道具」を考えさせ、発表させました。
題材に「ドラえもん」を選んだ理由は、①みんなが知っているから、②いい意味で現実的ではないからです。

もう少し説明を加えますと、前者はこういう活動をする際には共通認識、下敷き、土台のようなものが大切だからです。
これが不徹底だと、その後の活動がうまく行かず、無駄な時間になってしまう確率が高くなるのです。
事実、5クラスには6カ国14人の学生がいますが、「ドラえもん」を知らない人はゼロ。
そのため、導入部分に余計な手間と時間をかけずに済み、メインの活動にスムーズに進めました。

また後者については、案外自分自身のことや現実的なことは話せない、また話したくない場合があるからです。
物語の登場人物を演じさせたり、「もしも」の世界に引っ張り込んだりすることで、発話の量を増やそうというねらいがあります。

さて、前置きが長くなりましたが、活動の流れとそのおおよその所要時間は、
 ①ドラえもんの道具の中から有名なものを紹介。その機能や使い方だけではなく、名前にも注目させる。…15分
 ②一人ひとりに新しい道具を考えさせ、紙に書かせる。名前や説明文も書かせる。…45分
 ③考えた新しい道具について、全体に向けて発表させる。…30分

IMG_8481.jpg

発表の際には上の写真のように、学生の書いた絵をiPadで撮影し、それをプロジェクターでスクリーンに投影しました。
こうすると見やすくなるばかりでなく、何だかよくわからないものを紹介していても、恰好がつきます。
目を細めて見れば、ほら、新商品のプレゼンテーションをするスティーブ・ジョブズのように…見えませんね。
ちなみにこれは、困ったときや寂しいとき、専門家に話を聞きたいときなどに便利な「ご連絡マシン」
これを持っていれば、いつでも、だれとでもテレビ電話のようなやりとりができるのだそうです。

ではここからは、ネパールのSンカルさんの「ご連絡マシン」よりも素晴らしい道具を、いくつかご紹介します。

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まずは、同じくネパールのSンデャさんが考えた「番組体験テレビ」
映し出された番組やゲームの世界に入ることができるテレビです。
彼女はこのテレビで旅行番組にチャンネルをあわせ、色々な国を見てみたいのだそうです。
アイディアはもちろんですが、私はこの何ともいえず牧歌的な絵も気に入りました。

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チリのFァビオラさんの「全治キャンディー」は、なめるだけで病気がたちどころに治る飴です。
癌、HIV、白血病などの大病にも効き、臓器移植の必要もなくなるんだとか。
ただし条件があって、一人につき一度しか使えないんだそうです。
そのあたりのさじ加減も絶妙です。

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続いては中国のGさんの作品、水晶玉のようなものの中に自分の思い通りの世界を創造できる「神様の空間」
玉の中の自然環境、国の法律、果ては戦争まで、自分が神様になってコントロールできます。
また、玉の中に自ら入り込むこともでき、その中では空を飛ぶなどの特別な能力も持てるのだそうです。
もしあったら、一度は使ってみたい反面、ちょっと怖さや責任も感じますね。

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モルドバのEカテリーナさんが考えたのは「マジックバスケット」
自動的にお菓子を作り、それを世界中の子どもたちに送り届けてくれる魔法のバスケットです。
やさしさ溢れるこの道具の紹介を聞き、心が温かくなったのは私だけではなかったはずです。

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最後はベトナムのNャさんの「自分でゴミを分類」
一番上の入口にゴミを適当に入れれば、自動的に分類してくれるという何とも便利な機械です。
ちょっと調べてみたら、業務用のものは既に存在しているようですが、そんなことは大した問題ではありません。
日本のゴミの分別が複雑で難しい、という彼自身の気持ちがよく表現されているのではないでしょうか。

ご覧頂いたように、それぞれの個性と創造力が引き出せる、なかなかいい活動でした。
この記事からは伝わらないかもしれませんが、ねらい通り、一人ひとりの発話量も普段の授業以上に多かったように思います。
ドラえもんを題材にしたこと、また『外国人児童生徒のための支援ガイドブック』(凡人社)の活動を参考にしたことから、
子どもっぽいと抵抗を示す学生も何人かいるかもと心配していましたが、そのような様子は見受けられませんでした。

反省点は導入の段階で「どこでもドア」や「タイムマシン」など、これぞ夢!というものだけを紹介してしまったことです。
そのことで学生同士の作品が似通ったものになったり、「ドラえもん」の作中に既に登場した道具を考えてしまった者もいました。
もう少し、地味で用途の幅が狭い物も紹介しておけば、そういったことは防げたかなと思います。

でも、私もとても楽しめましたし、何より学生たちの表情が生き生きしていました。
今回の反省を活かして、またいつかやってみようと思います。
その時は、道具の名前を大山のぶ代さん風に発表させるというのは、やりすぎでしょうかね笑


(セ)


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