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仙台国際日記

仙台国際日本語学校の日々をお伝えします。

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2019.03
29
2月28日に開催した今年度の弁論大会
「楽」をテーマに、クラス予選を勝ち抜いた9人の弁士が熱弁をふるいました。
また、3組が歌や楽器の演奏を披露し、こちらも大いに盛り上がりました。
弁士のスピーチは後日動画としてお届けする予定ですが、ここでは原稿を公開します。

当日登壇した学生のものはもちろん、惜しくもクラス予選で涙を飲んだ学生の原稿の中にも、
非常に素晴らしい出来のものが相当数ありましたので、順次ご紹介していきます。
原文そのままですので、多少の読みにくさはあるかもしれませんが、是非ご一読ください。


 
タトゥーがもたらしてくれた楽しみ ZENG ZHIQIANG(China) 
本選出場 奨励賞受賞

IMG_3073.jpg

 私の体に入れ墨がみっつあります。入れ墨というのは英語でタトゥーのことです。初めて日本に来る時、友達に日本で入れ墨がある人はヤクザや不良少年だ。日本人はそんな人を怖いと思うよと言われました。最初それは友達の冗談だと思いましたが、日本に来てから、私の入れ墨についていろいろなハプニングがおきて、だんだんそれは冗談じゃないとわかりました。
 日本に来て初めて、松島の温泉に行った時のことです。温泉に入っている時、周りの人が変な目で私を見ていますから、おかしいと思いました。後で友達が、日本でタトゥーがある人は温泉に入ることができないと言うことを教えてくれました。
 私はおどろきました。中国では今若い人はタトゥーをしている人が多いです。ネックレスやイヤリングをするのと同じです。ただおしゃれをしたい。かっこよくしただけなのです。だから、日本では温泉に入れないほどタトゥーがきらわれていることにびっくりしました。
 それから、夏に半袖を着て街をぶらついている時にも隣の人がじろじろと私の腕を見ていました。そして私がショッピングをしている時、パトロールしていた警察官が私の前にきて、身分証明のカードをみせるように言いました。それで私外国人だから、在留カードしかないと言いました。その警察官は私の在留カードを見た後で私からはなれていきました。タトゥーとしていると日本では本当に悪い人だと思われるのです。このようにタトゥーをしていると困ることが多いですが楽しいこともあります。
 私はネットでアルバイトを探しました。一週間ほどの時間に適当な店が見つかりました。居酒屋ではたらきはじめました。
 面接でタトゥーがあることを店長に言いました。でも店長は「大丈夫ですよ」と言ってくれました。それから、働き始めて、出勤するたびに店長は「えー不良少年が来たぞう」と言います。私は私のタトゥーで、こわい人たちから、この店を守ってるのだから、「早くそのお金を払え」とこたえています。店長は冗談が好きなので、私はこのような会話にもう慣れました。この店長とバイトする時はとても面白いです。
 店長はいつも私に「タトゥーがあるからといって絶対悪い人じゃない、タトゥーがないからといって絶対いい人じゃない」と言ってくれました。今まで、タトゥーがあるだけで悪い人だと思われることが多かったですが、この店長はそんなことはありません。私のタトゥーをみるのではなく、私の中味をみてくれているのです。
 それがとてもうれしくて、楽しいです。タトゥーがあったから、このような店長と出会うことができました。だから、タトゥーは悪いことばかりでなく楽しいことも、私にもたらしてくれました。




写真は大会当日のもので、タトゥーを見せるために半袖で発表をしてくれました。
小さくですが、右腕にそれがあるのがおわかりいただけるでしょうか。

日中の入れ墨に対する価値観の違いを、特に日本では悪い印象を持たれがちだ、
ということを強調して、自身のエピソードを交えながら話してくれました。
でもそこで終わりではなく、アルバイト先の店長との出会い以下の部分で、
そんな状況下でも楽しみを見出すことができたと結んでいるところが評価され、
午後クラスながら見事本選出場を勝ち取りました。

約200名を前に発表した際は緊張してしまったようで実力を出し切れませんでしたが、
そのあたりを克服して、来年また、いい話を聞かせてもらいたいと思います。


(セ)


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